エピソード3『ハプティック・ドリフト』“Haptic Drift”
あらすじ
フリンとウィルフは協力しアリータを捜す。一方、バートンは新たな脅威に立ち向かう。
ネタバレ感想
ビリーアンの夫であるジャスパーは、ただの売人や用心棒と言った立ち位置ではなく、ピケットの甥っ子だったのか。
昔から大人しくて暴力沙汰が苦手なようですが、その気の弱さが災いして今回もピケットとその妻に良いように使われてしまいそうです。
不審な入金が当局の罠か、はたまた資金力があり暴力的な解決を厭わない謎の勢力か、そのどちらにしても危険が伴うと考えたピケット夫妻は、ジャスパーの妻がフリンの親友という関係を利用して、フリン兄妹に探りを入れようとしております。
実際にフリンはマルっと全てをビリーアンに話してしまっているんですよね。
バートンはミラグロス社から貰った金でフリンの働くフォーエバー・ファブを買って仲間と3Dプリント技術を使った武器を製作していて、兄の勝手な行動に戸惑いを隠せないフリンとの衝突もありますが、命を狙われているとあればこのくらいの備えは必要なのかもしれません。
ペリフェラルの副作用で脳の制御機能に異常が出てしまったのか、勝手に手に力が入ってしまうフリンの身体も心配です。
再びペリフェラルに接続したフリンは、ウィルフ達に「マリエルを拉致し目を奪い、地下に侵入、その後見つかりアリータは逃げて私は殺された」とこれまでの経緯を話し、潜入したパーティーとマリエルについて調べるべきだと提案。
マリエルは、アリータも職員として勤めていた研究所の警備責任者の助手で、制限区域に入るために彼女の虹彩を利用したのだろう、という事までは分かりましたが、ズボフ達は何やら研究所を恐れているみたいです。
アッシュがwebを見張っていたところ、ピケットのIPアドレスからフリンの情報へのアクセスが急増しており、こちらの世界の誰かがピケットに接触して雇おうとしたのが見て取れたよう。
ピケットとの関係を問われ、そこで初めて別の脅威が迫っていると知ったフリンはすぐに接続を解除して元の世界へ戻ります。
バートンにこの事態を報告したのが吉と出るか凶と出るか…。
路上で一緒に保護された幼いウィルフとアリータは、「一緒でないと嫌よ」とアリータが主張した事で同じ里親に引き取られていた義姉弟のような関係性でした。
フリンが接続を解除している間に実家へ帰り、養母にアリータと会っていないか手掛かりを探るウィルフですが、家庭環境はかなり複雑そうでモヤモヤした気持ちが残る再会です。
ペリフェラルでは五感を共有するリンク機能まであり、しかしこれはバートン達のハプティックでも似たような共有機能があるそう。
フリンとウィルフが五感を共有させながら別れて街を歩いていたところ、アルゴリズムに反した動きを見せるフリンのペリフェラルが警察コイルに職質を受ける事態に。スタブから来ているとバレれば痕跡を全て消され、ウィルフは刑務所行きだとかで、急いで合流して上手く誤魔化した2人。
坊主の女ボス〈ヌーランド博士〉はアリータと学生時代にルームメイトだった〈グレース・ホガート〉を訪ねています。
生物多様性課職員で、“穀物と豆”の所属の人間が知り得るはずのないスタブ研究部門について知ってしまったのは他でもないグレースが洩らしたからであり、彼女の落ち度を咎めたヌーランド博士に蜂の大群をけしかけられてしまいました。蜂かぁ…。
ピケットにカタをつけに行ったバートンは、毎週20万ドル払うから自分達を狙うのを辞めろと、仲間の狙撃班を置いて半ば脅すように提案し合意させます。
ジャスパーが金の受け渡し役になり、実際に初回の20万ドルは支払われましたが、金の出どころが知りたいピケットは甥に札束を掴ませ、これを調べさせる事に。
アリータが母親に残した謎かけ『ロンドンで最後に雪が降った場所』の答えを考えていたウィルフに話を聞いたフリンは、母親が飾っていた絵に『バトルハロルド2世が倒れた地』と書かれていた事を思い出し、『雪が降った』を意味する“snow fell”は、『スノーが倒れた』と言い換える事も出来るのでは？とアドバイス。
スノーと言えばゲースロだなぁ…なんと考えていると、ニヤリとしたウィルフがジョン・スノーだと言い出し、本当にGOTとかているのかと勘違いしましたが、〈ジョン・スノー〉はアリータが尊敬する医師で“疫学の父”なる存在だそうです。なーんだ。
この“疫学の父”の方は実在の人物で、むしろゲースロの方もこちらが元ネタという可能性も無きにしも非ず…か？
すぐにスノーが亡くなったロンドンのとある通りへ急ぐウィルフとフリン。
以前アリータの声に従ってゲームを進めた時のように、壁に向かって「到着した」とフリンが声を掛けると道が開けました。
中へ進むと先客が居た形跡があり、フリンの家に同じものがあるという大時計を、フリンだけが知る、止まった時間に針を合わせてみれば更に扉が出現。まるで脱出ゲームのようです。
その扉の中は、フリンが眼球移植手術を施された部屋で、ペリフェラルの医師らが倒れたまま数日間放置されている状態でした。
首の後ろから装置を取り出し、アッシュに操作者を追跡させるはずが、アリータは追跡を避けるために自身に埋め込まれたインプラントを既に取り出して行った事も分かります。
その場を後にしようとした2人の前にコイドを連れたダニエルが現れ、なす術もなく殺されかけたところ、なんやかんやと反撃に出る2人。
フリンが狙われる理由について、瀕死のダニエルは「お前が奪った」と言いますが、何を奪ったのか聞こうとした瞬間、コイドを使って遠隔で状況を把握していたヌーランド博士は口封じでもするかのように、ダニエルの首を斬り裂いたのでした。
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▼次回、エピソード4
