エピソード7『家族の絆』“HOMECOMING”
あらすじ
ホンドーの地元でギャングのメンバー3人が射殺される事件が発生。犯人はプロの可能性があった。ホンドーは服役中の元ギャングのボス、リロイから内密に話があると呼び出される。リロイとホンドーは子供の頃からの知り合いで、息子ダリルがギャング達の殺害現場を目撃したと知ったリロイは、ホンドーにダリルを守ってほしいと頼む。
ネタバレ感想
地元のギャング“ハマーズ”の3人が銃撃で殺される事件が起き、近所に住むホンドーはプライベートで捜査現場を訪ねています。
そこへ自転車に乗った少年が〈リロイ〉からの内密に会いに来いという伝言を届けにきました。
服役中のリロイは元ギャングのボスですが、ホンドーとも親交があり、中学生の息子の〈ダリル〉が今回の襲撃現場の近くに居たらしく、目撃者として狙われる恐れがあるダリルを自分に代わって守って欲しいとの事。
先走って対抗勢力の“フォーティツー”へ報復しに行きかねない息子を止めろという意味合いも含まれているそうです。
ハマーズの溜まり場に単独で話をしに行くホンドーは、ギャングのリーダーからも一目置かれる存在で、本当に警察と地元住民の架け橋的というか、最後の砦のような存在です。
とりあえず報復にダリルを巻き込むなという頼みは聞いてもらえたようで、次は情報収集へ向かい、明らかにビジネスとしてプロの手口を見せた新しいグループ“マーダーLLC”の仕業だというところまで辿り着きました。
反抗的なダリルを合法に連行してくるためにクレアが銃の売人を演じて金を出し引っかかったところでそのまま本部へ。
元々ホンドーとリロイはティーンの頃にツルんでいた仲間で、もう1人居た、息子の名前の由来にもなったダリルが殺された事がきっかけでリロイはギャング人生を歩むことになったのだとか。ホンドーはその環境からよく道を踏み外さないどころか警官としてのキャリアを積むレベルまでいきましたね。
フォーティツーが関わっていないとすれば、殺された3人に金庫を盗まれた故買人の〈カーティス〉の仕業だと話したダリル。
カーティスをしょっぴきに行けば、今朝の銃撃事件の動画を見ている真っ最中で、報復のために雇ったらしい〈トリック〉の名を口走ります。
ちょうど同じ手口で地方検事が撃たれる事件の一報が入り、再びリロイに会いに行ったホンドーは、仮釈放されたばかりのトリックは刑務所の中でコネがあったはずで、どんな繋がりがあったかの情報を要求します。
いくら昔馴染みとは言え、刑務所内でのタレコミは何より御法度な行為のためリロイは冗談じゃないと言った口ぶりでしたが、やはり息子を守るためには手段を選んでいられないほどに真っ当な愛情がありました。
次に狙われるであろう標的を特定し、間一髪のところで追い詰めるチームホンドー。
戦争にでも行くのかと思うような戦車のような四駆から上半身を出して銃を構えるやり過ぎレベルなホンドーに痺れます(笑)
そしてクリスもこれまたカッコ良いんですよねぇ。
ジムにデートに誘われても一刀両断してみせる背景には、男社会の中で女だからというだけで下に見られたりセクハラを受けたり、そういった不遇に屈する事なく努力してきたこれまでを台無しにする訳にはいかないという気持ちがあり、人一倍弱さを見せず気張っている健気さが突き刺さります。
そしてそれをチームメイトのタンがしっかり理解してくれているというのも良い信頼関係です。
ルカの祖父の追悼ビデオを撮影しに来ていたビデオグラファー〈ジリー・クラーク〉の事を「お前に気があるぞ」とタンが唆し、仕事終わりにジムがジリーを誘ってみたところなんとクリスとの先約が。
意図せずクリスとジリーの両方に振られる事になったジムと、クリスが実はバイだと知っていてジムをからかっていたタンに笑えます。
祖父であり、初代SWATのリーダーが亡くなった事でルカが荒れていた1日でしたが、偉大な祖父の死でただただ寂しさを募らせていただけではなかったようです。
疎遠になって和解出来ていないまま死んでしまったとの事ですが、 SWATのリーダーにホンドーは不相応だから今のチームを抜けろとルカに迫っていた、と。
やはり年配になるほど考え方が古いという事も影響してか、ここでも根強い人種差別があるのは何とも残念な話です。
それを聞かされても「欠点があっても家族は憎めないもんだ」と言ってやれるホンドーの懐の広さよ。
SWAT発足時にリーダーを務めた伝説の人物なだけあって、その仕事に対する尊敬の念はやはり大きいものがあるのはルカもホンドーも同じです。
追悼式で流された追悼ビデオのルカからのメッセージに全てが詰まっておりました。
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