エピソード7『ケイト・ウォリスの誕生日』“Happy Birthday, Kate Wallis”
あらすじ
不快でしかない誕生日のお祝いが、時に自分を苦痛の種から解放してくれるということをケイトは新しい友人から教わる。
ネタバレ感想
ケイトの誕生日、8月29日頃の3年間。
鮮やかな色調の93年から年を追うごとに映像自体がモノクロに近付いていく演出が今回は特に印象的です。
ケイトが助けられる前に会ったという“アナベル”に関するセラピー内の録音記録がありますが、相当なトラウマと共に記憶が丸ごと抜け落ちている、と。
“アナベル”の件からケイトの気を逸らそうとするマロリーがとことん怪しく映りますが、本心からの親切心なのか否か…。
解放されてすぐの頃、ジャネットを起訴するのは難しいと警察から宣告されたケイトは母親からテレビ番組に出演ことを半ば強要されていましたが、結果として出演したこの番組でジャネットについて名指しで批判した結果、逆に訴えられるという事態に陥ったわけです。
玄関前に置かれた『嘘つき』の文書を作成した真犯人はあろうことかケイトの母親で、支配的なジョイのやりそうなことではあるのですが、実際にはもう少し複雑な感情が入り混じっていて、血の繋がりがないはずなのに自分よりも信頼感のある親子関係を築いている夫に嫉妬しての行動でした。
どちらにしろ娘との関係を確固たるものにしていくためには悪者の存在が必要だったというジョイの歪んだ愛情の成せる技です。
大学の寮でアシュリーと寝たデレクは、彼女がシャワーに行った際に何気なく見たパソコンに、明らかにケイトとのやり取りが表示された画面が映っている事に気がつきました。
会話を遡り、信じられない情報を前にして大胆にもその場で全てを印刷したデレクは実家に戻りジャネットに真実を見せてやります。
93年の誕生日、溜まりかねて母の浮気を父の目の前で暴露したケイト。
動転したジョイは思い切りケイトの頬を叩き、泣きながら荷造りをして家を出る準備をする娘を罵り続けます。
母親との大喧嘩の末、ケイトは自らマーティンの自宅を訪ね匿って欲しいと泣きついていたのです。
アシュリーとのチャットでケイトはこの事を打ち明けており、これは裁判の結果に大きく影響しそうな証拠となりそう。
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▼次回、エピソード8