エピソード8『9日目』“DAY 9”
あらすじ
話をするマーティとアール。チキン料理を準備するジョージ。ヘンリーと娘たちはいったん家に戻る。
ネタバレ感想
チェスターの遺体が出てきたことで、ヘンリーと話す間もなく連行されてしまったリヴィアは精神科病棟に強制入院させられ家族との面会も許可されない状態です。
同じ入所患者のアーネットの部屋を探し当てて黒い帽子の男に関して問いただしますが、答えは得られないまま病院職員に引き離されてしまいました。
この病院での人権無視の“治療”は案の定な感じで、医師も何度も妻と会わせてくれと訴え伝言を頼んだヘンリーに関して、リヴィア本人には「ご主人は電話であなたと会わない方がいいと同意した」と嘘を伝えています。これは昔の隔離された精神病棟のワンシーンでよく見る一幕ですが、単なる嫌がらせ以外に何か目的はあるのでしょうかね?かつては精神異常者に対して親しい人間と会わせない方が良いと医学的に信じられていた故の抑圧だったのでしょうか?
地下シェルターに監禁されるベティ。
周到にベティの家と同じ壁紙まで用意して生活環境を整えているジョージの計画性と執念深さには恐れ入ります。
ワインオープナーで首を刺されてもそのまま静かに地上へ出て行くジョージの恐ろしさよ(笑)
過激派の〈マーティ〉と〈アール〉はエモリー家に乗り込んでヘンリーを襲います。
グレイシーやルビーには銃を突きつけ縛り上げたヘンリーに何度もバットで暴行を加えるも、本当にヘンリーはベティが行方不明な件に全く加担していない身なので話は堂々巡りになるばかり。
マーティはついにヘンリーの指を鋏で切るまでした上に地下室に連れ込み二人の娘達の目の前で首を吊るします。
「どうせ大した罪にはならない」とここまで一切の躊躇を見せず行き過ぎた暴力を振るうマーティからは、黒人を同じ人間とは決して見ていないという事実を再認識させられました。
監禁という点ではリヴィアもベティも、もっと言えばヘンリー達だって同じ立場な訳で、何か意味があって意図してこの展開にしているのでしょうが、色んな感情が渦巻いてもはや何が言いたいのか冷静に考える思考能力を奪われたような心境です。
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▼次回、エピソード9