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海外ドラマ≫≫Them ゼム シーズン1 9話ネタバレ感想

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エピソード9『契約II』“COVENANT II.”

あらすじ

アイドロンたちの住む集落へようこそ

契約II

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  • デボラ・アヨリンデ
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ネタバレ感想

複雑でややこしい背景ですが、5話に続き少しずつ物語の核に繋がる真相が明らかになってくるエピソードです。

 

リヴィアを唆していた黒い帽子の男は実在の人物でした。

信心深い神父であるこの男〈エップス〉もまた、息子を亡くす不幸に見舞われ、神に対して疑問を投げかけています。

今にも死にそうに衰弱した少年を見つけると、“慈悲深い”という意味を持つ〈マイルズ〉と名付けて亡き息子の代わりにするかのように連れ帰って大切に看病してやったエップス。

敬虔な信者の共同体である集落の長老を務めるエップスは、ある日荷馬車が壊れて立ち往生している黒人夫婦に声をかけて自分達のところに来ないかと快く招き入れました。

しかし神に仕える信者達でさえ差別的な意識はあるもので、国を分断した原因は黒人にあると考えていることから客人に対して嫌悪感を露わにします。

そして、慈悲深く彼らを迎え入れたはずのエップスもまた本心では黒人に対して嫌悪感を抱いていたのです。

集落の中で唯一神の声が聞こえるという特別な存在のエップスは視力に難があり、次第に招き入れた黒人女性〈マーサ〉が自分を破滅させにきた異形の物に見えてきて錯乱しながら彼女を罵り腕を捻り上げます。

元々招かれざる客に不満を募らせていた集落の人間達は、エップスという歯止めの存在が決壊した事に乗じて破水したマーサと夫を別々の家畜用檻に閉じ込めてしまうも、隙を見て檻を開けて2人を逃がすマイルズ。

しかし彼らはこっそり馬で集落を出ようとした所を見つかり、捕まった挙げ句、「神に代わって裁きを下す」と宣ったエップスと、彼に賛同する全員に取り押さえられて焼きごてで目を潰されてしまいました。

完全な憎悪に飲み込まれたエップスに対し、目から血を流しながら「高慢でおぞましい邪悪な男!呪ってやる!!」とマーサが叫んだ途端、火を吹き燃え盛ったエップスの聖書。

逆さ吊りにされて生きたまま火をつけ焼かれる夫妻を笑顔すら浮かべて見守る人々。

全ての成り行きを無表情で見つめていたマイルズも、その頃には明らかに笑っているのです。

集落全体が火に包まれた頃にようやく正気を取り戻したエップスを導くように地下室に連れ出したマイルズこそが、エップスの心の奥底にあった邪悪な願望に取り憑いた、言うなれば悪魔のような存在でした。

そしてマイルズからの、心の傷から入り込んで内側から打ち砕いて黒人らを倒せば永遠の命を授かれる、彼らに地獄を味わわせなければ代わりにお前が味わうだろう…という条件を受け入れて契約を交わしてしまったエップスは、その瞬間火事で焼け落ちた木材によりその肉体は滅びるも、後にコンプトンとなる集落の跡地で地縛霊のように黒人を苦しめていた、と。

な、なるほど…一応話は繋がりましたが悪魔崇拝的な話も出てくるのか。業が深いというか何というか…黒人サイドから見ればもはや何重苦なのかって話です。

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▼次回、エピソード10

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