エピソード3『赤毛の男』“The Man With the Red Hair”
あらすじ
ある情報からドーンはようやく殺人犯の特徴をつかむ。一方エドマンドには重要なオーディションが迫っていた。
ネタバレ感想
白人だらけの男社会な署内で、黒人女性であるが故に悪質な嫌がらせを受けるドーン。
課長にはマスコミへの情報提供を厳しく咎められるも、逆にマッキニーを担当から外す事で、この事件に全責任を持てと追い込まれることに。
職場でラガディ・アンディの人形を見て意識を支配されたかのように、今にも自分の指を切り落とす寸前だったドーンの母親が気に掛かります。事件にも関係がある何かを知っていそうでもあるんですよね。
エドマンドの家で夕食を共にするロンダ。
これまでのしがない着ぐるみバイトですら似つかわしくない立派な家に住んでいるエドマンドですが、職を失っても生活に困る様子がないのは何故なのか。
オーディションで自分を笑った撮影係の男〈ドノヴァン〉がキャスティング補佐をしていてすごく楽しい人だと聞いてフラストレーションが溜まっているエドマンドは怖いし、その後離席して刃物片手に帰ってきてロンダを完全に怯え上がらせているのに演技が上々だと機嫌良くしている暴走っぷりはもっと怖い。
逃げ帰ったロンダのことを気にするでもなく、再びオーディションに足を運んだエドマンド。彼を一目見るなり怯えて周囲に警告したロンダのおかげでエドマンドは出禁状態に。もはや仕事もクビになり、夢を追うしか開き直りようのなかった男がここに来て役者の道も絶たれたとなると、失うものが無さすぎて何をしでかしても不思議ではありません。
ドーンのタレコミによる週刊紙の記事の影響で、さらに2人殺されていて、情報があるから来て欲しいと住所だけを告げる匿名の電話が。
翌日、ドーンが言われた通りの住所へ行ってみると、〈ヴィクター〉という青年が待っており、妹の〈スヨン〉と〈ソヨン〉が殺されたと言います。
彼らがアジア系家庭ということで、人種的な差別感情からか、父親が容疑者としてさんざん警察で尋問され釈放されたけれど一向にまともな捜査をしてくれないと憤るヴィクター。
亡くなった時のままにしているという妹たちの部屋の鏡はこれまた布で覆われており、ヴィクターいわく事件の数日前からこうし始めた、と。やはり2人ともとても怯えていたとのこと。
天井にあるエアコンの換気口の中を探ると、ホームビデオのテープが出てきました。
ビデオを再生してみると、仲良く踊る姉妹の後にスヨンが鏡の前でじっと一点を見つめている映像や、家の外を映しながら『赤毛の男』がこっちを見ていると怯えている姉妹の様子が映っています。この映像の翌朝に2人は遺体で発見されたのです。
この地域で赤毛は目立つのに、これだけ罪を重ねて目撃者も居ないなんておかしい、もし犯人が警官だとすれば夜中にドアを開けて招き入れても不思議じゃない……と仮説を立てるドーン。マッキニー、まさかお前かー!!
酔っ払ったマッキニーは残業中のドーンのところへわざわざ戻ってきて脅しめいた口調で明らかに捜査に対する牽制をかけてきています。
ケルヴィンがドラムをしているのは父親の影響のようで、たまに会いに来る父をかなり慕っている様子。
父親と会った帰り道、同僚の息子に近付くマッキニー。
リュックに入っていたマリファナを自分の懐にしまって後部座席に乗るよう圧をかけ、そのまま自宅まで送るという不穏な動きを見せています。ケルヴィンもケルヴィンで、動揺は分かりますが自室に駆け込んで真っ先にマリファナを吸うというのはどうなのか。反省しろ。
ケルヴィンから警官にマリファナを没収されて車に乗せられたと聞いたドーンは、それがマッキニーの仕業だと確信し、激怒。
夜中にマッキニーの自宅前に車を停めてマリファナを吸いながらガンギマリで監視する闇堕ち感とシンクロしている、エドマンドが車の中から親しげなドノヴァンとロンダの様子を睨み付けているシーンの実は時系列が違っていたのか?という発見と併せると見方がググっと変わってきて面白い。
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▼次回、エピソード4