エピソード10『クリスマスの明暗』“1000 JOULES”
あらすじ
クリスマス・シーズン、ロス市警の科学捜査研究所を3人組の男が襲撃。裁判中や起訴前の証拠63個が盗み出され、職員2名が射殺されたうえに放火され、女性研究員レベッカが意識不明の重体に陥る。レベッカはヒックスの昔からの友人で、互いに配偶者を亡くして慰め合ってきた仲だった。
ネタバレ感想
科学捜査研究所に廃棄物処理業者を装った3人の男達が侵入し、職員2人を撃ち殺し、1人に重傷を負わせた上で重要証拠品を63個奪って、燃焼促進剤で火をつけて逃走。
重傷者の〈レベッカ・ケイツ〉は、ヒックスと家族ぐるみの付き合いがある友人です。
証拠品は全て裁判前か起訴待ちの重要なDNAばかりで、63人の動機を持つ容疑者達を1人ずつ取調べる事も現実的ではありません。
検察も証拠が盗まれるという面目丸潰れの事態かつ、報道規制をかけてしないでいる間に早急に解決する必要があり、この件の担当はSWATに任されました。
展示会で売られるはずが輸送中に消えていたショットガンがあり、武器商人〈ガンベッタ〉の店に流れ着いたとの情報が。
商人の試射場に乗り込んで、警察以上の違法な武器の品揃えで終身刑になる事を仄めかして武器を買った人間の情報を引き出します。
連中は、自分と仲間の分3丁のセミオートと追跡不能の弾を買いに来たらしく、『兄貴を救う』と話していたそう。そして、「生き残った女を消せば兄貴は自由だ」とも言っていた、と。
駆け付けてきた娘と病室でレベッカの身を案じていたヒックスにすぐさま警告の無線が入れられます。
すぐに病室を移動させ、ほぼ丸腰で待ち伏せをしたヒックスは、意識不明の病人を殺すには物々しすぎるセミオート銃を持ち出してきた男2人を射殺。ヒックスと言いジェシカと言い、管理職でもいざとなればしっかり動けるところが伊達じゃないんですよね。
見張り役だった残りの1人も駆け付けてきたクリス達が確保。
当初から容疑者候補筆頭だった、第一級殺人で裁判中の〈トニー・バーカー〉の弟〈コーリー・バーカー〉が関わっているのは確かなのですが、コーリーもコーリーで、〈クラフト〉という男から「同じ銃を使って女を消せば証拠品を渡す」と言われていたのだとか。
つまり、科捜研襲撃犯はコーリーとは別の連中だったということです。
ホンドーお抱えの情報屋〈リトルレッド〉から連絡があり、ギャングのボス〈ロロ・マタニ〉がストリップバーを3軒安値で売り姿を消しているという噂の情報提供が。
恐らくは、バーを売った金で人を雇い、科捜研を襲って起訴間近だった自分の証拠を奪ったのでしょう。
しかし、この予想とは裏腹に、ロロを捕らえてみればこの男もまた、クラフトという男に証拠品を30万ドルで買えと言われてバーを売り金を工面したのだとか。
クラフトは証拠隠滅が目的ではなく、裏社会へのゆすりのネタを得るために科捜研から証拠品を強奪していたようです。
ここでレベッカが目覚め、撃たれながらも意識のあるうちに転がっていた薬莢が手掛かりになると考え、温度調節パネルに隠したと話します。
証言通りに薬莢が見つかり、付着していた指紋は〈ジョン・シーリー〉のものと一致しました。
ここまで分かれば、次の取引現場を抑えてシーリーを逮捕してDNAの回収まであっという間。
事件がひと段落ついたヒックスは、娘からの後押しもあり、これまで亡き妻を想うあまり踏み出せずにいたレベッカとの関係を進めていく踏ん切りもついたようです。
そして、ヒックスの娘の〈モリー〉も、本部でのクリスマスチャリティイベントで声をかけられたジムとお近付きになりそうな気配が(笑)
そして、子沢山で資金繰りに奔走し、組合からの借入も断られて困り果てていたディーコン。
心配したルカからの無利子で貸してやるという申し出を、「気持ちはありがたいけど友情を壊したくないんだ」という理由で一時は断っていましたが、クリスマスプレゼントという名目でラッピングされた札束を渡され、「俺のために受け取れ、俺が幸せなのは友達が金の心配をしないことだ」と強く言われてしまえば、さすがに親切を素直に受け入れたようです。
ディーコンなら借りはきっちり返すでしょうし、大変な時に力になりたいと思うルカの気持ちも無駄にならず、クリスマスならではのほっこり感がありました。
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