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エピソード5『ウェストコースト・オフェンス』“West Coast Offense”
あらすじ
銃を持った男が押し入ったとの通報を受けて、ホンドーたちは高台に立つ大邸宅に向かう。邸宅内からは発砲があり、キッチンには血痕があったが……。一方、ヒックスの元に、彼が20年前に担当していた少女が殺害された事件について新たな情報が届く。
ネタバレ感想
大豪邸に押し入った男が発砲したとの通報があり急行したチーム。
屋敷内から発砲され緊張感高まる中潜入開始し、ハイテクな強化扉の奥にあるセーフルームを見つけます。
しかしそこから出て来たのは引退したクォーターバックの〈デリック・ニコルス〉と妻〈キャロリン〉で、彼らはこの豪邸の家主であり通報もしていない、と。
通報は嘘でSWATに発砲した理由は『知り合いに殺し屋がいる、今お前の家の外に来てるから殺される前によろしく言ってくれ』という匿名のボイスメッセージが入っていたから武装したチームを殺し屋と勘違いしたのだそう。
イタズラで済まされるような話ではなく、これは警官を利用したれっきとした殺人未遂です。
本部にはマネージャーの〈ウォルフ〉が匿名で情報提供したいとやってきて、昔のトレーナー〈ディップス〉について、クビを巡ってかなり揉めた事があると話していきます。
話を聞きに行った感じだと、対立しているのは事実でもこの男の犯行ではなさそうで、逆にネット上でアンチが集まる掲示板について教えて貰えました。
この掲示板に新たな脅迫メッセージがアップされたというのに、当の本人は講習の面前でサイン会をしております。警護についていたルカとタンにすぐに連絡が入りますが、同時にヤベー奴が乗り込んできました。
タンが体当たりしてもビクともしない巨漢の男が喚きながら迫ってくるのはさすがに恐ろしい。
なんとか手錠をかけて話を聞いてみれば、元チームメイトだったニコルスが自分の妻〈アマンダ〉に手を出して不倫したのだとか。しかし、公の場で殺すぞと喚きながら突進してきたこの男もまた、警察を利用するような姑息な真似を考えつくはずもなく、先の殺人未遂はこれまた別人の仕業でしょう。
しかもこの件は、ラジオで不倫ゴシップが流れた1時間前に知ったばかりとのこと。ニコルスのメールをリークして怒れる旦那に殺させようとした何者かがガセの通報をしたのと同一人物で間違いなさそう。
狙われて当然の屑さですが、本人は後悔もしているようではあります。
『女房を助けたければ5分以内に電話しろ、誰かに話したら女房を殺す』という留守電が入った矢先に姿が見えなくなってしまったニコルス。いや、ニコルスの携帯にアクセスできるようにしてるウォルフは怪し過ぎるだろ(笑)怪し過ぎて逆にシロか。
不倫メールをリークした〈オリー・ジョーンズ〉はニコルス周りにあまり関係のない男ですが、その元上司〈サム・グリア〉はトレーナーとして大成功している男で、ニコルスはグリアとの契約一歩手前でやめたのだとか。大成功しているとはいえ、6000万ドルの契約がパァになった恨みなのか、はたまた年収の3%が報酬になる男の逆恨みによる犯行という可能性も無きにしも非ず。
犯人の携帯の位置が判明し、ウォルフによればグリアのアメフト施設が近くにあるとのこと。
実はキャロリンもグルで人質を装った彼女はグリアとデキており、ニコルスに資産を送金させようとしていました。密かに潜入したSWATは人質のフリをしていることに気が付き、突入してニコルスにも妻の裏切りを伝えたところ、キャロリンは開き直ってしまいその結果隙が出来たニコルスが銃を突きつけられて今度は本当の人質に。
グリアは射殺、逃げ出そうとしたキャロリンは呆気なくクリスに取り押さえられて解決です。ただし、現場でまたしてもサンチェスに楯突いたホンドーの立場がまた危うくなってしまいました。ディーコンとルカは若手にもサンチェスの企みを話してチーム全員がホンドーのために何とかしたいと決意を固めてくれています。どうにかなるのか……？
20年前、殺人課にいた頃に担当した身元不明の絞殺遺体事件で、少女の遺体は引き取りもされることなく身元が分からないままになっていたことを悔やみ続けてきたヒックス。
最近になってDNA照合をしたところ見つかったいとこの〈モーガン〉を訪ねてみると、いとこが居たことすら知らなかった、と。
被害者の両親に繋がる情報を教えてもらおうとしますが、彼女も何も知らず、一人っ子だった生前の母からは別れた父親の事を教えて貰えなかったのだそう。
結局振り出しに戻ってしまったこの件をヒックスが過剰に引きずるのは、家に持ち帰った捜査資料を幼かった娘のモリーが見てしまったという忘れ難い記憶のせいでした。モリーから「少女の名前を調べてママやパパに会わせてあげて」と頼まれて「任せておけ」と言った約束を果たすためでもあるのです。
ヒックスの話を聞いて自分も動いていたディーコンが20年越しに両親を突き止めるも、既に亡くなっていた上に被害者は一人っ子で伝えるべき肉親はもう既に居なかったという無念の結果。ただ、これでヒックスも積年の心残りから解放されたとも言えるので、真実が知れたのは悪いことではないでしょう。
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▼次回、エピソード6
