エピソード8『身代わり』“LION'S DEN”
あらすじ
コンサート会場建設のために市から立ち退きを迫られたメキシコ系の一家が、強制的に立ち退かせようとした保安官代理2人を銃撃。1人に重傷を負わせて人質に取り、家の中に立てこもる。市の強引なやり方に非難の声が上がる中、瀕死の保安官代理を救い出すためにSWATが緊急突入しようとするが、家の中から赤ん坊の泣き声が聞こえ……。
ネタバレ感想
複数恋愛の元恋人に話を聞けば、以前にも現在の自分と同じような状況で破局していたらしく、バランスが大切だと言いつつもタイとキラは結局お互いを選ぶのだと分かってしまったクリス。
あのクリスが恋愛のゴタゴタで仕事を休むというのは意外でしたが、SWAT隊員の自覚と自分の精神状況を把握しているからこそ「集中できない」事を理由に、潔い判断を下せるのかもしれません。
立ち退きを巡って市を相手に訴訟を起こし敗訴した〈パブロ・フエンテス〉。
地元の保安局から2人がフエンテス家を訪ねて警告を告げた上で中に踏み込もうとしたところ、突然の発砲があり、保安官代理の〈ディクソン〉が撃たれて家の中へと引き摺り込まれてしまいました。
撃ったのは、パブロの息子〈リカルド〉で、フエンテス家は代々オレンジ農家を生業としているそう。
他にも家の中にはリカルドの妻〈ルーペ〉と息子の〈ミゲル〉がおり、保安官事務所の〈エヴァンズ〉は妻子持ちのディクソンを助けるためにはSWATへの協力は惜しまないという姿勢です。
交渉用の電話を差し出すため、ただの民家にあんな特殊車両が持ち出されるとは。
ヘリで音を誤魔化しながら、床下からドリルで穴を開けてカメラを挿し込むと、意識がなく容体が危なそうなディクソンの姿が見えて緊急突入の準備がなされます。
しかし、突入一歩前に響いた赤ん坊の泣き声に急遽作戦は中止に。
出生証明がなく、思いもしなかった赤ん坊の存在で迂闊に突入は出来なくなってしまいました。
交渉用の電話で親子と会話するヒックスは、とりあえず瀕死のディクソンを病院へ運ぶため、警視である自分が代わりに人質になると宣言し、ホンドーに指揮を任せると丸腰で家の中へ。
こうしてマスコミが群がる中で運び出されたディクソンは救急車に乗せられました。
マスコミと野次馬の中に混じって、開発の推進者〈ジェンキンス議員〉の姿もあり、この状況下で区画整理の将来性を説いていましたが、近隣住民から生卵をぶつけられる騒動も。
愛する妻に先立たれたというシンパシーを感じる共通点からパブロを落とそうとするも、リカルドが頑なに攻撃的なのです。
しかし、赤ん坊が空腹で泣き出し、水道も止められてミルクが作れない状況で再びの交渉材料が出来ました。
ヒックスを見張っているよう命じられた赤ん坊を抱くルーペは、「赤ん坊を安全な外に出したいか?」という問いかけに静かに頷きます。
ルーペと協力して、玄関では時間稼ぎをしながらミルクを運んでいる裏で、ヒックス達の居る部屋の窓から赤ん坊とルーペを外へ逃がすディーコン達。
あともう少しというところでリカルドが戻ってきてしまい、残されたヒックスと揉み合いに。
かなり危険な状況で、ヒックスが叫んだ緊急の暗号を合図に中のカメラで見える位置情報を頼りにリカルドは撃ち抜かれました。
しかし今度は、父親を殺されて興奮したミゲルがヒックスに銃を向けており、一触即発の状況です。
突入命令もスムーズにいかず、ついにはパブロが孫の行いを止めようと体当たり。
パブロの体当たりで勢いあまって引き金が引かれ、なんと弾はプロパンガスのタンクにヒットして大爆発を引き起こしてしまいました。
崩れ落ちて火のついた家の中でパブロとミゲルを助け出したヒックスは、外からの消火を待って無事に助け出され、めでたしではあるものの、苦い終わり方なのは否めません。
『過去』にしがみつく事で色々なものを失い、手放せばまた新たな道が開けるという教訓はなかなかヘビーです。
荷物を引き上げて同棲の部屋を出たクリスが涙ながらに一番最初に連絡をするのはやはりジムなんだなぁ…。
タイミング悪く留守電に繋がり、次に連絡をして家に入れてもらったのはディーコンのところで、クリスの複数恋愛に明白な拒絶の意思を示していたアニーも何も言わずに暖かく迎え入れてくれていて少しホッとしました。
ガードが固めなニシェルにかなりグイグイなホンドーは、ちゃっかりバー飲みに漕ぎ着けております。
口説き方が男としての自信に満ち溢れ過ぎていて眩し過ぎる…!これがアメリカンなのか…?
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