海外ドラマ≫≫S.W.A.T. S.W.A.T. シーズン5　4話ネタバレ感想

エピソード4『センチネル』“Sentinel”

あらすじ

強盗が押し入り、住民女性が撃たれるという事件が発生する。ＳＷＡＴが駆けつけると、「センチネル」という防犯アプリで情報を得たユーザーたちも集まっていた。事件の犯人は数日前にも近所の薬局を襲っており、ＳＷＡＴのメンバーは犯人を捜すが、防犯アプリの会社が犯人に懸賞金をかけたことで事態がややこしくなる。ストリートはヒックスから母親に関する知らせを受ける。

センチネル

Shemar Moore

Amazon

ネタバレ感想

民家に押し入った〈トマス・ヘルナンデス〉とその仲間達が、助けにやって来た一般市民の男と撃ち合いに。

無線連絡を受けて、相乗り出勤していたルカとジムが現場へ急行したところ、女性が撃たれて倒れており、民間の防犯アプリ“センチネル”に強盗警報が出たので助けに入ったという〈マーク・グラントリー〉を確保。いわゆる自警団というやつですね。

トマスは強盗殺人課からも追われている要注意人物で、薬局も襲ったばかりの余罪ありまくりな前科持ち。ギャンブルで〈ミハイル・コヴィッチ〉と揉めており、借金を返すために強盗を繰り返しているのか？

コヴィッチに話を聞きに行くと、「弟のために金が要ると言ってたな」とのこと。

▼ちなみに、コヴィッチとはシーズン3-ep.13でチーム20が探していたバットを買い取ろうとした相手です。

axxi.hatenablog.com

センチネル・アプリ内ではマークの自警団行為が称賛されているだけでなく、トマスの首に懸賞金がかけられ模倣者が続出しそう。

センチネルのCEO〈ジョーンズ〉から持っている情報を引き出すために派遣されたディーコンとルカは、トマスに関する900個ものデータファイルを送ってもらいます。

そこからトマスの共犯者2人の顔はすぐに割れ、1人は〈ハイメ・メヒア〉、そしてもう1人はトマスの弟〈ダニー・ヘルナンデス〉だと分かります。センチネルにはダニーの自宅付近でトマスの目撃情報が上がり、野次馬や賞金目当ての市民達を退かせて催涙弾を撃ち込むも、全くの別人で誤報に踊らされてしまったSWAT。賞金が出るがために人が集まり誤報まで飛び交う現状は非常に厄介で、ヒックスが賞金を取り下げるように掛け合っても「市警が民間企業に口を出す権限はない」と断られてしまいます。それどころか賞金は10万ドルから20万ドルに上げられており、ますますやりづらい状況です。

ヘルナンデス兄弟の財政状況を調べていたタンは、弟のダニーにも借金があり、ほとんどがある女性への医療費と薬代の支払いで、その女性〈ヴィクトリア〉を署に呼び出して話を聞くことに。ダニーは去年別れた元夫で娘〈サミ〉の父親でもあるそう。糖尿病を患う娘のために仕送りをしている感じです。

ちなみに、今朝撃たれて搬送された女性も糖尿病で、襲われた薬局で最後のインスリンを買って行った人物だそう。つまり、高額なインスリン目当てで家に押し入っていた、と。

大量のインスリンを配達していた男のトラックが襲われ、現場でハイメは捕らえましたが配達記録を持った兄弟には逃げ切られてしまいます。

配達記録から量が多く警備も手薄な出荷センターに標的を絞って駆け付けるチーム20。今回のエピソードでは、ディーコンの身体能力アピールが凄まじいですが、SWATに現実的に要求される実力とはこういうものだ、という事なのでしょう。

アカデミーの女性応募者が0だと知ったクリスがファウラーに話を聞いてみたところ、合格基準が女性には不利で、実践とは無縁な筋力測定を重視し過ぎているという問題に直面し、採用方法に問題があるなら改善するべきだとディーコンと話し合っておりました。結局試験内容はクリスの後押しのおかげで調整されることになり、改革に繋がりはしたものの、確かに現場では必要ないとしてもやはり筋力はあればあるだけ良いように思うのは素人的な考えなのでしょうか？というか、採用試験で身体を壊す女性続出なら同じように現場で怪我の確率も上がりそうですし、クリスが化け物級なだけだったりしませんかね(笑)

話は戻り、ダニーは懸賞金狙いで出荷センターに忍び込んでいた市民を見つけて人質に取りますが、ホンドーはサンチェスの命令を無視して自分が盾となりダニーに武器を捨てるよう説得。今すぐ撃てと命じられたルカもギリギリまで待ってくれてホンドーの説得は奇跡的に成功しましたが、なかなかに危険な橋ですよ。

それにしてもタンがセンチネルの懸賞金を逆手に取って、ヴィクトリアの情報提供のおかげだと生配信で喋り、サミのインスリン代になるよう計らったのはナイス過ぎました。

ヒックスに呼び出され、母親が今朝亡くなったことを聞かされていたジム。道具と残留物からして恐らく薬物の過剰摂取が原因だそうで、悩みながらも命懸けで肝臓を提供した息子からすれば喪失感より悔しさの方が大きいのかもしれません。ただ、あの母親から解放されたのは長い目で今後を考えるとひと安心です。

しばらく休めと言われても仕事をしていた方がいいから、と押し通した結果、現場から外されるようなミスをしでかさなければ良いのですが。

「心の整理に数日休ませてやれ」とわれて「本人は望まない」と返したサンチェスでしたが、「母親が絡むと奴は自分を見失う、誰かが導いてやるべきだ」と言えるホンドーに、これまで築き上げて来た信頼関係や家族のような絆を再確認させられます。

そんなホンドーに対して「彼は大人だしそれは俺の役目でもお前の役目でもない」とバッサリ。嫌な奴だなぁ。

直接ジムに休みを取るよう言ってみても、自分が入院して辛かった時にこっちのことは一切無視してメキシコで雲隠れしていたくせに都合の良い時だけ家族のように心配するな、信頼してたのに……と恨み節が炸裂。

この拗ね方は末っ子感溢れるジムにしか出来ない芸当だと思うと微笑ましさすら感じてしまいます(笑)

ホンドーは珍しく素直に謝り、ジムとも仲直り。仕事終わりにジムを訪ねたクリスはお互い欠点だらけの母親を亡くした者同士にしか理解し合えない部分も含めて慰めるも、いよいよ一人ぼっちになってしまったジムは不安定で、「こんなの続けられない、君を好きなのに触れないしキスもできないなんて苦し過ぎる」と限界を訴えます。つれぇなぁ。

サンチェスの指示を現場で無視したことについて報告され、咎められたホンドーはいよいよ内部告発の報いとしてサンチェスが自分を辞めさせるよう委員会に差し向けられた刺客であることに言及。ヒックスがこの件について全く知らない感じだったのには安心しました。

これに対して開き直って「さっさとSWATを去れ、辞めなきゃクビだぞ」と上層部の意向を捲し立てるサンチェス。ヒックスの後押しは助かりますが、さらにその上が敵となるとどこまで企みを阻止できるものか……。

S.W.A.T. BOX [ シェマー・ムーア ]

S.W.A.T. - Season 5 [DVD]