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海外ドラマ≫≫New Tricks ニュー・トリックス〜退職デカの事件簿〜 シーズン1 3話ネタバレ感想

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エピソード3『青春の影』“1984

あらすじ

20年前、対ソ連核ミサイル配備に反対していた若き運動家ジョシュ・リブシーが殺された。当時の新聞記事を調べると基地とキャンプを隔てるフェンスがジョシュの死の前後で変化していたことでUCOSは基地に侵入したジョシュを公安が殺したのではと考える。

ネタバレ感想

グリーナコモン基地で20年前に起きた〈ジョシュ・リブシー〉殺人事件の再捜査をすることになったUCOS。当時の捜査責任者〈グレアム〉も共同で捜査していきます。

平和キャンプから3キロ離れた森の中で撲殺されているのを発見されたジョシュ。遺体には動かされた形跡があるものの凶器は未だ不明で科捜研もお手上げだとか。

同じテントで寝ていた〈フランク〉〈イモジェン〉、別のテントだった〈コリン〉〈エレノア〉の4人全員が容疑者ですが、活動家の彼らは警察に非協力的でした。

イモジェンに至っては仲間の死を知って暴れ、捜査班の〈クーマス刑事〉に暴行し逮捕されています。

不明点だらけのこの事件が再捜査になったのは、容疑者の1人であるフランクが4週間前に別件で殺人を認めたことに始まりました。

まずは閉鎖病棟に居るフランクに面会せねば始まりません。

不穏な雰囲気の中会いに行ったフランクは、殺人許可証を持つ秘密情報部から暗殺されるという妄想に取り憑かれており、統合失調症なんですかね。ジョシュについても何か知っている様子で、ただし「唯一知ってた男は殺された」とのこと。テントが丸だったか三角だったかという謎の問いがキーになってきそう。

 

今回の件について、公安部に協力を頼んだというサンドラに対して爺さま方は「連中はスパイだぞ?」とフランクと大して変わりのない反応です(笑)

ジャック達が現役だった頃には秘密情報機関は刑事からしても恐ろしい存在だったというわけですか。

20年前、対ソ連用の核ミサイル配備に抗議していたジョシュ達。

イモジェンの自宅は監視カメラで警備体制を整えており、やはりどこか警戒心が強いのは皆共通なのかもしれません。当時の5人のうちの1人であるコリンとその後結婚していたらしく、思いもよらない情報に驚きを隠し切れないジャックとブライアンです。当時はエレノアと恋仲だったのに結局イモジェンと結婚したというのはややこしい泥沼劇でもあったのかと気になります。しかもコリンは今や内務省関係で官僚になっており、人生何が起こるか分からないとはまさにこの事。

コリン曰く、彼らは公安が真犯人だと考えているらしく、ジョシュは“体制”の犠牲者なのだ、と。

コリンのことを調べていたクラークは、イモジェンだけでなくコリンとエレノアにも暴行罪で逮捕歴があると報告します。

人里離れた荒れ地の奥でハウスボート暮らしをしているエレノアが一番平和運動をしてそうな人生を送っております。彼女によればジョシュを崇拝していたフランクは彼の死後一変してしまったのだそう。

 

資料の中の写真を見ていたジャックは、殺人の前日とその翌日で、同じ場所のフェンスに通っている針金がなくなっている事に気が付きます。

一ヶ所だけフェンスが交換されているのは誰かが金網を切ったからで、そうして基地に侵入したジョシュがやはり公安に殺されたのだと結論づけるジェリー。

フェンスからテントまではたったの80メートルで、仲間の誰にも気付かれずに殺されるなんて不可能だと反論するサンドラでしたが、再度フランクの面会に出向いていたブライアンがこの反論にさらに反論を返します。

かつて、オランダ製の強力な麻薬『スカンク』を使っていたというフランク。ブライアンは鬼気迫る妄想癖ぶりを見せつけることでキャンプの時も毎晩麻薬を使っていたと認めさせたのです。つまり、夜中は常にハイだった彼らが気付かなくても不思議ではありません。

フランクの病院でコリンに出くわしているのは怪しいですねぇ〜。怪しさ満点ですよ〜。

 

公安絡みだから手を引けとビビるジェリーに構わず外出していくサンドラを見て、1人で公安のところだに行くなんて危険だと慌てて追い掛けるUCOSメンバー。なんだかんだと仲間意識は生まれているのが微笑ましい。

辿り着いた家に入ったサンドラを1時間張り込んで、セラピストの女性とハグしているのを見ると盛大な勘違いした上に、本人に尾行がバレて怒られる爺さん三人衆(笑)

しかし、サンドラが何者かに付け狙われ監視されているのも事実です。

公安の〈ジム・チェンバース〉が同僚の〈グレッグ〉を連れてサンドラの自宅を訪ねてきており、やはり公安が20年前の事件の再捜査にあたって、探られたくない何かを隠しているのは間違いなさそう。

グレッグ役は『ミストレス』のリチャード役をしていたパトリック・バラディです。

グレッグは公安に首を突っ込むなと警告したかと思えば、自分の電話番号を渡して帰っていきました。

警察のデータベースでクーマス刑事を探していたクラークですが、データが制限されていてどこにもありません。殺人捜査班の刑事として現場に送り込まれたクーマスは公安だった説が濃厚に。

グレッグと食事に行ったサンドラは、クーマス刑事やフェンスの件など、自分達が公安の関与を知っていると話し、彼からジョシュの遺体は基地の内側で発見されたけれどそれが発覚すればまずいことになるので公安が凶器を回収・処分し、遺体を森まで運んだと聞き出しました。

そして、クーマスに暴行して逮捕されたイモジェンの記録がなく、他の記録では彼女を逮捕・事情聴取した担当者欄にクーマスの名前。ジョシュが握っていた秘密は、イモジェンが公安のスパイだったという真実でしょう。

しかしイモジェン本人を当たると、公安の情報員だとは認めながらもジョシュの件については何も知らない様子。

仲間の誰かが公安のスパイだと気付いた者が、ジョシュがスパイだと思い込んで殺したという可能性に辿り着いたUCOSでしたが、真相はもっと単純で、当時の恋人エレノアとジョシュの浮気を知ったコリンが嫉妬心からジョシュを手にかけたというオチ。公安は隠蔽には走ったものの、殺しまではしていませんでした。

イモジェンから問い詰められ真相を悟り激昂したエレノアはコリンを刺すほどにジョシュを愛していたことが分かります。この愛こそが、ジョシュが抱えていた秘密だったのです。

今回の教訓は、『結局、公安絡みはややこしい』に尽きるのではないでしょうか(笑)

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▼次回、エピソード4

axxi.hatenablog.com

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