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海外ドラマ≫≫New Tricks ニュー・トリックス〜退職デカの事件簿〜 シーズン1 2話ネタバレ感想

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エピソード2『贋作の報酬』“Painting on Loan”

あらすじ

今回の仕事は、英国女王の絵画コレクションの窃盗・贋作事件。 バッキンガム宮殿に保管されていた絵が贋作にすり替わり、さらにそれと同じく複製画が競売に出されていた。

ネタバレ感想

正装でバッキンガム宮殿に来るよう上から支持されたUCOSメンバー。

競売に女王のコレクションと同じ絵が出品され、当初は出品されたものが贋作だと考えていたはずが、調べ直すとどちらも複製されたニセモノだったと判明したのだそう。

専門知識豊富な美術捜査班ではなくUCOSにこの件が任されたのには理由があり、第一に最高機密に属する件であること、そして第二に美術品コレクションを管理していた前任者〈スティーブン卿〉が不正を働いて女王のコレクションを贋作とすり替えていたからです。

手元にあるものも競売に出されたものも複製なので、原画の手掛かりはない状況から事態を解決する必要があるのです。

早速殺人事件の解決ではなくなりましたが、こういった変わり種の方がある意味コンセプトに合っているかもしれません。サンドラすらも表面上はある程度捜査したら「お手上げです」と報告して諦めるとハナから決めているような案件です。

 

贋作者が絵筆を舐める癖があるかもしれないと考えるブライアンの提案で、手始めに贋作をDNA鑑定する事に。

贋作を扱った競売会社から連絡があり、亡き夫〈ダンカン・ハーディ〉が遺した美術コレクションを出品するも贋作だと判明して手元に戻された〈ハーディ夫人〉の情報が入ってきました。

セレブな未亡人に釣られたジェリーと、ジェリーが何かやらかしそうだと心配なサンドラは2人でハーディ夫人を訪ねます。

 

この件はUCOSでは無理だと直談判したところ、〈シャーロット・ダウニング〉ことトッティを美術班から出向させるから部門間協力しろと言われてしまったサンドラ。つまりはこの件からまだ手を引けないということです。

『いい女』の意味を持つ通称で呼べと言ってくる“トッティ”はそれなりに美人ではありますが、癖が強過ぎますし、サンドラはあからさまに嫌そうな態度(笑)

ただ、あっという間に贋作から親指の指紋の付着を見つけてくれたトッティ。なかなか有能かもしれません。

2枚の贋作から検出されたDNAは完全に一致し、同じ画家が描いた事が明らかに。X線検査からは贋作の制作時期も分かり、指紋から判明した贋作者は、過激な抗議活動で逮捕された経歴を持つ画家の〈キエラン・リスク〉だと特定されました。しかし贋作を描いたであろう1年後に除草剤を飲んで自殺しています。

キエランの母親に話を聞くと、アトリエの火事により作品が燃え、キエラン自身の胸と両手が焼けただれてしまったことが自殺の原因だと。

火事の場所はアジア人街にあるボロ倉庫で半分がアトリエ、半分が縫製工場に使われていました。消防署と病院の記録から犠牲者も判明し、容疑者がいて動機も揃っていたことから放火と断定されたそうです。

出火原因は不明ですが、クルド人の違法な経営だった縫製工場からはベンガル人の少女3人が上半身と両手にヤケドを負って入院するも、勝手に退院したという記録が。ついでに、火災の前には人種問題で6回も騒動が起きているというヤバめな工場がアトリエのすぐ隣にあった、と。

大規模な火災に発展したのはアトリエにあった油絵の具やペトロールなどが原因とされていますが、実際に火災実験をしてみるとすぐに燃え尽き、ペトロールでは大火事には至りません。

アジア人街で当時の被害者を捜し当てて話を聞くと、火事は工場の布地置き場から広がったそう。

 

絵画コレクションを警視庁に貸し出しにやってか〈ティモシー卿〉はサンドラに気でもあるような振る舞いですが、キエラン・リスクを知っているかとの問いには歯切れの悪い否定の仕方をしていて、こりゃあ嘘をついているのに間違いありません。

オフィスにかかってきた電話でオペラに誘われたサンドラは満更でもなさそう。

シングルマザーになる娘を心配してご自慢の愛車を売り払ったジェリーは、ベビーカーを安く手に入れるための交渉電話もオフィスでしていてるわ、ブライアンがネズミの剥製を持ってくるわでやはり無法地帯なUCOS。

ブライアンのネズミだけは捜査に関係ありましたが。当時の焼け跡から残った物リストを聞いて、火災には付きもののネズミの死骸もあったと聞いて何か引っかかっていたブライアン。

ロンドンに推定1200万匹生息するドブネズミではなく、起源は同じでも遺伝子的に異なる白ネズミの死骸が出ていたのです。ロンドンには多くても推定20万匹で、その大半が飼育されているはずの白ネズミの死骸が偶然出たとは考えられません。

収監されている放火魔〈パット〉は柔らかいトイレットペーパーを見返りに協力。大火災になるよう石油製の軟膏を毛の中にすり込んだネズミを現場に放り込むというやり口があるなんて。ただ、アジア人街の火災に関しては誰かが手口を真似ただけで自分ではないと否認しております。

 

ある収集家に贋作を売った画廊を探しているからリストを出せと頼むも、個人情報だからと渋られているトッティに助け舟を出してやるジャック。

画廊オーナーのリストにはハーディの名前も載っていて、よく美術品を購入してた模様。

同じリストには“ネズミのパット”と昔馴染みの詐欺常習犯ジョージ・ウィルソンの名前が。

実はこのウィルソンという詐欺師、ジェリーと何らかの関係があるそうで、べヴァン副警視監は「ウィルソンが絡む以上、ジェリーは信用できないから捜査から外せ」とのこと。

ブライアンから聞き出すと、90年代初めに一番のお尋ね者だったウィルソンをべヴァンも狙っており、あと一歩というところまで追い詰めるも、張り込みがジェリー担当の時に逃げられてしまったのだそう。付近から悲鳴を聞いて駆け付け、レイプされたという少女が救急車に乗るまで同僚にカバーを任せて付き添ったところ、同僚もろともウィルソンと消えたそうなので、ジェリーにまるっきり落ち度があるわけではないのですが、当時猟犬を飼っていて訓練所でウィルソンと顔見知りだったというだけで知人を逃してやったと思われたのです。

少女の件も仕立て上げた作戦だと言われて逆上したジェリーは上官のべヴァンを殴り懲戒免職に。

事情を聞きにきていたサンドラからも形だけは謹慎を言い渡されたはずが、キエランの自宅を勝手に訪ねているジェリー。引退してもやはり血が騒ぐのでしょう。

キエランの母親から見せてもらった卒業展覧会のカタログに載っている同級生にハッとしたジェリーは、その資料をサンドラの車へ。

おかげでオペラに出かけたサンドラは、ティモシー卿に芸術大学の同期だったキエランのことを何故知らないと嘘をついたのか糾弾します。

何やら小難しくキザッたらしいセリフに続けて、ティモシー卿は自分がキエランにニセモノを描かせたことを白状します。遊びのつもりだったと言い訳がましいティモシー卿を逮捕するサンドラ。

同級生に贋作を描かせたのは自分でも、本物として売ったのはスティーブン卿だと説明したティモシー卿。しかし、高級画廊でありながら不正品も扱う場で収集家に売ったのもティモシー卿だというのが真実です。

贋作商売をしているうちに、騙された収集家の1人であるウィルソンから「殺すぞ」と脅され原画を要求されていました。贋作を買わされたウィルソンは画廊のオーナーを殺し、画家のアトリエを放火していよいよ次の標的は自分だとなった時に、女王のコレクションから原画を渡して宮殿に贋作を戻したはずが、修復チームにバレて今回の捜査に発展せざるを得なくなった、と。いかにも胡散臭くて怪しげな男でしたが、ここまで罪を重ねに重ねていたとは。

お手柄だったジェリーは競馬でも大穴を当てて無事にクラシックカーを取り戻せましたとさ。

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▼次回、エピソード3

axxi.hatenablog.com

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