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海外ドラマ≫≫Father Brown ブラウン神父 シーズン7 9話ネタバレ感想

Father Brown Serie 7

エピソード9 “The Skylark Scandal

あらすじ

ホリングワース卿の敷地内を通り抜けようとしたケンブルフォード歩こう会の面々は急に発砲される。会長のキャシー・フォルターの友人、ランドル・ジョーンズは抗議して撃たれるが、幸いかすり傷で済む。その夜、一行が泊まったヒバリ荘でホリングワース卿の死体が発見された。殺害される前、ホリングワース卿がキャシーとランドルを相手に口論する姿が目撃されていた。

ネタバレ感想

マッカーシー夫人が持っているキツネの杖はどこで買えるのでしょうか。お洒落だ……。

 

ケンブルフォード 歩こう会』の1泊旅行に出かけるブラウン神父、マッカーシー夫人、バンティ。

地域活動に参加しろと上からお達しがあったマロリー警部補と巡査部長もバスに乗り込みます。

歩こう会の会長〈キャシー・フォルター〉は新しく来た若い便利業者〈ランドル・ジョーンズ〉にベッタリで夫の〈ノーマン〉が気の毒だと噂するマッカーシー夫人。

 

野鳥観察とハイキングの旅が始まり、私有地を通り抜けながら宿泊先へと向かっている最中、ランドルが明らかに故意に岩塩弾で撃たれるというハプニングに見舞われながらも頑なに公道を使おうとしないキャシー。何を隠しているのか。

発砲してきた〈ヘンリー・ホリングワース卿〉の娘〈ヘティ〉はバンティの寄宿学校時代の同級生で思わぬ再会も束の間に滞在先へと進みます。

ただ、着いた先がまさかのユースホステルで、しかも大部屋とあっては生粋のお嬢様バンティは眠れるはずもなく。町でパーティーが開かれるというヘティの誘いに乗って窓から抜け出しました。

 

間もなくしてキャシーの旧友でホステルのオーナー〈ケンダル夫人〉の悲鳴が響き渡り、客人達が駆け付けるとそこには何故かホリングワース卿が倒れているではありませんか。

絞殺されたようですが、後頭部と顔にも傷があります。

 

マッカーシー夫人は巡査部長に相談して、いなくなってしまったバンティの失踪届を出す事に。

そこにちょうど、パーティー帰りで酔っ払ったバンティとヘティが帰ってきます。不意に父親を亡くしたヘティにも聴取が取られ、彼女がバンティを拾う前に父の姿を見ていた事が発覚しました。

夕方電話に出た後興奮した様子だった父親を心配して後をつけてみると、建物の中へ入り中からは口論が聞こえてきたそう。

その口論の相手というのはキャシーとランドルの2人でしたが、その話をバンティに一言も話していなかったのは不思議です。

父親を慕っていただけに殺害とは無関係なのかもしれませんが、パーティーでやけに浮かれていた様子も気になり、バンティがヘティの様子を見張っておく事になりました。

 

離れた場所に隠すようにして停められていたホリングワース卿の車の中からは、ランドルが口論中に突き付けたと思われる地図が出てきて、赤い丸印がつけられたヒバリ荘と女学校、修道院の3カ所が線で結ばれております。

調べていくにつれ、ホリングワース卿はこの3か所の施設を支援していたのに一度に全ての支援を止めていました。

 

ヘティが慌てた様子で探し物をしているところを盗み見ていたバンティは、彼女の探し物を先に見つけ出しました。

本に挟まれたホリングワース卿宛の手紙には『秘密を暴いてやる』という内容と〈ドラ・スミス〉の署名が。

書かれてあった番号に電話をかけてドラ・スミスの正体を調べようとしていたところ、バンティに先を越された事を悟ったヘティに背後から銃を向けられてしまいます。

しかしそこはバンティ。危なげなく銃を奪って立場逆転すると、彼女を縛って手紙と共にブラウン神父のところへ連れて来ます。

ヘティが友人に銃を向けてまで隠したかったのは家族の醜聞で、母が死ぬ前に父が修道院の少女と関係を持っていたそう。

およそ15年ほど前の話で、少女の話を母は信じなかったそうですが、公表すると脅されて口止め料を払ったために慈善活動で施設を支援する余裕が無くなっていたとか。

屋敷の維持費も高額で、実家を助けるためにもヘティは公爵との婚約話を進めていたのです。

 

絶対に疑われるからと警察から逃げ出し、捕まったら捕まったでマロリー警部補の挑発に乗って自分はカッとなって殴っただけだと認めてしまったランドルは殺害容疑で起訴されるハメに。

ランドルが逃げ出す前、キャシーは彼に「警察に素性を明かした方がいい」と言っていましたが、やはりこの2人は歳の離れた愛人関係ではなく隠された親子関係でした。

まだ15歳の頃ホリングワース卿に襲われた時に出来た子で、口論の際には2人で卿を強請っていた、と。

敢えて敷地内の私道を通ったのはホリングワース卿への警告で、警察に訴える事も辞さないという意思表示の上で息子に金を払えと迫っていたところ、激昂した卿がキャシーの腕を激しく掴み、間に入ったランドルが卿を押しのけた弾みに倒れて机の角で頭を打ってしまったという事故でした。

実際に手を下したのは、手近にあったノーマンの双眼鏡でホリングワース卿を殴り倒して双眼鏡の紐を首に巻きつけて息の根を止めたケンダル夫人だったのです。

断り切れずにヒバリ荘の鍵をホリングワース卿に渡していたケンダル夫人でしたが、卿が何をしていたかまで知らず、あまつさえ自分の友人キャシーに手を出していた事も息子の事もその時初めて知ったそう。

スキャンダルが公になれば自分たちは同類の共犯者だと言われ、更なる被害者を出さないためにホリングワース卿を亡き者にしていました。

ランドルに続いて逮捕されたキャシーをやってもいない殺人罪で絞首刑に送るわけにはいかない、と自首したケンダル夫人。

自分の父親が明確な殺意を覚えられるほどの悪行を繰り返してきた紛う事なきケダモノだという話を目の当たりにするヘティの心境はどんな感じなのでしょうか。グッチャグチャになりそうなものですが、気丈にパーティーでゲストをもてなし笑っているどころか、釈放されたキャシーやランドルを招いて「親類なんだからヘティと呼んで」と言ってしまえるのは面の皮が厚いというかなんというか……逞し過ぎるお嬢様です。さすがはバンティの友達と言うべきか。

婚約も取りやめ、屋敷を売った金で父親が手にかけた被害者を救済するという最大の尻拭いをしているあたりは良くできた娘さんなのでしょう。

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▼次回、エピソード10

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