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海外ドラマ≫≫New Tricks ニュー・トリックス〜退職デカの事件簿〜 シーズン1 1話ネタバレ感想

New Tricks - Series 1 [DVD]

エピソード1『闇からの凶弾』“ID Parade”

あらすじ

今回の仕事は、17年前に起きた婦人警官ケイト・ダニエルズ殺人事件。唯一の目撃者は当時6歳だったパトリシア、唯一の証拠品は偶然見つかった凶器の拳銃だった。大胆な方法でパトリシアの記憶をよみがえらせるジェリー。

ネタバレ感想

悩み相談センターでボランティアをする〈アラン〉のところへ押しかけて自殺志願者からの最後の望みを託した電話を横から一方的に切ってしまうブライアン。

彼もアントニー・ケイの事件と関わりがあるということでしょうか?

 

さてさて、今回UCOSが再調査するのは、17年前の婦人警官〈ケイト・ダニエルズ〉が銃弾で後頭部を撃ち抜かれて亡くなった未解決殺人事件。犯行の目撃者も証拠もなく、動機も不明で迷宮入りしておりました。

〈パトリシア〉という当時6歳だった少女が逃げてくる男を目撃しているのみ。

ハリケーンの夜に起こった事件で、犯行の痕跡は消えてしまい凶器捜しも難航していましたが、6週間前になって別件で湖から拳銃の詰まった箱が見つかり、模造品の中に一つだけ本物が紛れ込んでいたのです。

科捜研がケイト殺害に使われた凶器と照合して銃弾が一致。

ついていた指紋は、前科者とは言え、とてもプロの殺し屋とは考えられない〈フィリップ・シェパード〉のものだけです。

ジャックとブライアン、サンドラとジェリーの2組に分かれて捜査開始。

警視監からはメディアの取材を受けるよう言われ、面目と広報のために今取り掛かっている婦人警官の事件をマスコミが来るまでに解決しろともお達しが。

 

かつてブライアンが担当しており、少し目を離した隙に勾留中の不審死を遂げたというアントニー・ケイ事件は、ブライアンを退職に追い込んだ曰くつきの事件で、本人はハメられたから真相を暴いてやるという意気込みがある様子。今朝急襲したアランに関しては、事件の夜当直の巡査で「絶対何か知っている!」と半ば取り憑かれております。

深入りして無茶しがちなブライアンに余計な詮索はやめろと釘を刺すジャックですが、これで大人しくなるブライアンではありません。

押し問答の中、張り込みしていたターゲットのフィリップに動きがあって慌てて追跡する2人。

女性用下着の万引きで捕まったことのある変態男を張り込んでいると、いかにも不審な動きで女性の後を尾ける素振りを見せています。短時間の間に4人の女性を尾行し、満足して自宅に帰っていくフィリップは変態には違いなくてもやはり殺人犯には見えません。

ただ、4人の女性にはプチ・ブロンドという共通点があり、その特徴はケイトにも当てはまります。

 

すっかり大人になったパトリシアに会いに行って面通しを頼むサンドラとジェリー。

メディア公開デーに全面的に協力するという条件で、副警視監から面通しの許可をもらったサンドラにはUCOSメンバーに話していない事実があり、実は自分とケイトは警察学校時代に同期だったと明かします。

その事実については誰も気にも留めていないリアクションでしたが、ブライアンからは〈ニック・ギルバート〉とも知り合いだったのか?と捜査資料の備考欄にしかない名前が出てきました。

ケイトの元恋人で、警察学校では交際していたけれど中退して警備員になった男で、サンドラも知っている人物です。

事件の2年前に武装強盗に遭い負傷しているという記録があり、きな臭い雰囲気がしてきました。

 

相変わらず前妻達と不思議な仲の良さで会食しているジェリーは、娘の1人〈ポーラ〉に赤ちゃんが出来たと軽い流れで知ることに。

「ジェリーおじいちゃんに乾杯」と言われてあり得ないといった表情のちょいワル親父が笑えます。

離婚してもなお円満?なジェリーに対し、夫がまた過去の事件について動き始めたことを知ったエスターに家出されてしまったブライアン。愛妻が居なくなって狼狽えるブライアンには問題が山積みです。

心に問題を抱えているのはサンドラもまた同じ。不倫続きの自分には破壊的な衝動があると言ってカウンセリングを受けておりますが、その衝動は警察学校に入った頃からだとか。しかもきっかけとなったのは、ケイトとニックが付き合い始めた事に対する怒りで、てっきり仕事もままならないのに恋愛にうつつを抜かした仲間に対して怒ったのかと思いましたが、本当のところはかなりの負けず嫌いで、成績はもちろん、男にも一番モテる女でありたかったという嫉妬からくる怒りだと話します。これはなかなか重症です。

 

妻の家出に困ったブライアンはジャックの家に押しかけて眠れぬ夜を過ごした様子。

ただし、事件簿を読んでいたおかげで妙な引っ掛かりに気付いてくれています。

生真面目過ぎてサイコパスのような受け答えをするクラークと話しているうちに、ニックに関する違和感が浮き彫りに。

訓練終了間近にも関わらず警察学校を辞めてしまったニックが新しく就いた職業は警備員。

その仕事中に武装強盗に襲われて車椅子生活を余儀なくされるような重傷を受けています。だからこそ襲撃犯と共犯の線は考慮されなかったようですが、現金輸送車を襲っている一刻を争う状況で警備員を動けなくするには脚を狙えば十分なのです。

 

17年ぶりに6際の頃の記憶を頼らにしなければならないという事で面通しは難航。ここでジェリーが閃きます。

パトリシアを廊下のはじに座らせると、警報器を作動させて面通ししている男達に「火事だ、逃げろ!」と声を掛けて走って彼女の前を通り過ぎるよう仕向けたジェリー。

あの事件以降よく男が追いかけてくる夢を見ていたパトリシアの潜在的な記憶を呼び起こしたのです。

結果としてパトリシアが確信を持って選んだ男はフィリップでビンゴ。副警視監にはドヤされることになりましたが、またしても型破りな方法で成果を出してくれました。

自分の指示だと嘘をついてジェリーを守ってやるほどには、その手腕を必要とし始めているサンドラです。

模造銃のコレクションの趣味もあったフィリップを取調べるサンドラは、プチ・ブロンドの彼女が警官だと知らずにパブから跡を尾けて茂みに隠れて見ていたのだろうと問い詰めます。容疑を否認するフィリップに対し、「あなたは撃っていないけど撃った犯人を見たはずよ!」と責め立てると、観念した表情が見られました。

犯人がケイトを撃った後、銃を拭き紙袋に入れてゴミ箱に入れて立ち去ったのを隠れて見ていたフィリップは、コレクターの血が騒いでその銃を拾ったようです。迂闊か(笑)

 

ブライアンに連れられてニックの所を訪ねていたクラークからサンドラにタレコミが。

ニックが数年前の手術で摘出したと話した銃弾を無断で持ち帰ってきてしまったブライアンに激怒するサンドラ。

その銃弾はケイト殺しのものと一致する大きな進展があっても捜査手法が最悪そのものというわけです(笑)

サンドラにドヤされ、ジャックにはいい加減現実を見て陰謀なんてなかったと認めろとかなり強めに怒られたブライアンは泣き崩れてしまいました。この件はシーズンを通して徐々に解き明かしていく謎かと思っていましたが、ジャックがあれほどまで言うということは本当にブライアンが取り憑かれていただけなのか。

面倒見の良いジャックは、妹のところに身を寄せているエスターをロマンチックに迎えに行くお膳立てをして送り出してやりました。

 

ニックの事情聴取で、脚を撃たれるだけの取引だったはずが運悪く重傷を負うハメになっただけで強盗とはグルだったのだろうと詰め寄るサンドラ。

同期や元恋人が警官として活躍している噂を聞いていたニックは、しがない警備員の自分と比較してクサり、武装強盗を計画していたギャングに協力していました。割に合わない想定外の負傷に対する代償が貰えず、全部話そうとケイトに連絡したのだそう。

サンドラと浮気して彼女と別れたことへの罪滅ぼしで、武装強盗を上げる手柄をお膳立てするつもりだったのです。

話を聞いたケイトはギャングのところへ乗り込み、威嚇して下半身付随になったニックへの代償を支払わせようとするも、彼女は返り討ちで殺されて闇に葬られたというのが真相でした。

ケイトへの負い目があるニックは連中の情報を提供して、間もなく犯人は逮捕に。

爺さん達が昼寝中のところにメディア取材が入るという、後味が悪かった真相の余韻を残さないコメディ感は良いですな。

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▼次回、エピソード2

axxi.hatenablog.com

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