エピソード22『絶望の果てに』“TRIGGER CREEP”
あらすじ
ホンドーはダリルの事件を担当するビリングス刑事から、ダリルのポケットに500ドルが入っていたと聞かされショックを受ける。またダリルを雇った配送トラックの運転手ホルヘは、銃声を聞いて駆けつけたときには集金箱がなくなっていて、撃った男はすでにいなかったと話す。一方、あるダイナーで銃の乱射事件が発生し、SWATチームが対応することに。
ネタバレ感想
ダリルの事件を担当する刑事〈ビリングス〉を病院で見つけて話を聞くホンドー。
配達で集めた金を仲間と盗もうとしたところを分け前で揉めて撃たれたのだろう、という見立てらしく、ダリルの武装強盗の前歴が仇となっています。
ギャング仲間を送り込んで犯人を見つけ次第復讐する気のリロイを止めるため面会にも行きますが、リロイも息子を撃たれてこれで済ますわけにもいかない様子。
ヒックスに掛け合って…というよりむしろ押し切って、本来SWATはしないはずの強盗事件の捜査を許可してもらいました。なんだかんだで融通が効くんですよね、良くも悪くも。
ダリルのポケットには500ドルが入っていたとも聞かされて、不利な事実にダリルを疑いつつあるホンドーは、リロイの手先と争うように手掛かりへ迫ります。
ホンドーのコネで弾道解析を急がせると、以前正当防衛に使用された銃と一致し、その銃の持ち主が一度聞き込みに行っていたダリルの雇い主の〈ホルヘ〉だと分かりました。
再度ホルヘのところへ行くと観念し、道を踏み外して最近薬物を覚えた甥っ子の〈ルイス〉が金欲しさに集金箱を狙いに来て、その場に居たダリルを撃った事、ポケットの500ドルはまとめて金を持っておくようにとホルヘ自身が指示した事だったと証言が取れます。
ダリルは、ルイスを止めようとしただけで、潔白が証明され、ルイスに手錠をかけているところへタッチの差でやってかリロイの手下も警官多勢相手に手を下すような真似は出来ず、この件は丸く収まったようです。
以前の潜入捜査で組んだFBIのベンソン捜査官がジェシカを訪ねてきております。
来月、人身売買組織のボス〈ロドリゴ・ナバロ〉がアメリカに入国する事が分かったものの、FBIの情報が洩れた恐れがあり、外部組織の覆面捜査官が必要との事で、4週間もの任務にジェシカをご指名です。
ロス市警としての仕事もあると言っていたジェシカですが、何百人もの女性や子供を救える現場仕事を無碍に断るタイプでもなさそうでどうなる事やら。
とあるダイナーで、勤務態度の悪さを理由にクビにされた〈ブラッド・トーマス〉が店内を狙って射撃する事件が起こり、2人を殺して逃げた犯人を探しに自宅へ急行。
自宅に姿はなかったものの、所帯持ちであると分かり、3歳の娘〈シア〉が9ヶ月前に亡くなっている事も動機の1つにあると推測されます。
持ち出した弾丸の多さと、自身の喪服を用意してある事から、自殺する前にとんでもない事をしでかすつもりのよう。
任意同行を求められて本部に来ている妻の〈ララ〉は、髄膜炎で突然娘を亡くし、アルコール依存に陥っていたそう。今は施設で60日間のリハビリ中で、夫とは何週間も会っていない上に離婚予定だと話します。
高級レストランのシェフを務めていたブラッドは、妻を支えようと仕事を休んでクビになり、ダイナーへ移るも安月給でローンが払えず自宅は競売にかけられ、娘との思い出が詰まった家を売られる事への怒りが動機だと分かりました。あまりに理不尽な負の連鎖で、同情を禁じ得ません。
勤め先だったダウンタウンのレストランや銀行の名前、シアが搬送された病院など心当たりのありそうな場所を答えてもらいました。
ブラッドが使う車が、銀行近くの空港近辺で見つかり、ホンドーを除くチームが急行しますが、隠れた場所からの狙撃も同時に始まります。狙撃場所を突き止めるも、ディーコンがたどり着いた時にはライフルだけがその場に残されたままで、民衆のパニックに乗じて逃げられてしまいました。
そうこうしているうちにララが連れ去られ、一家心中を目論むのに打って付けであろう娘の墓地を探しに行くディーコン達。
銃を手にして押し問答になっている2人を発見し、追い詰められて自殺を謀ろうとしたブラッドに対してディーコンが自分も自殺を考えた事があるから気持ちは分かると説得。
最終的には飛びかかって銃をはたき落とし逮捕となり、説得を聞いていたタンには「交渉術の基本ででまかせだ」と答えたディーコンですが、いやぁ切ない一面を見てしまいました。
失読症のケリーとの交流を続けていたルカは、専門的なケアのある学校への入学を取り消されてしまったと聞いて推薦状を書く事にしますが、何から書けばいいのかと途方に暮れていたところをタンに後押しされて校長のところへ直談判に。
熱い思いが伝わってケリーの入学はその場で認められたようですが、この流れを見ているとやはりコネが全てだなぁ…と感じさせられます。
ホンドーにしろルカにしろ、SWATの人間を味方につけたもの勝ちです。
とは言え、ルカはとにかく優しくて情の厚い気の良いおっさんで、ホンドーによく見られるゴリ押しとは違って好感度が高いのも事実(笑)
ケリーとルカの友情は微笑ましいので今後も2人の不思議な関係が続いていくといいですね。
ジムは近頃元のアパートで寝泊まりする事があるようで、今回も深夜に人が忍び込む気配で銃を取り出します。
リビングで物を漁っていたのは母親かと思いきや全くの赤の他人の女性。
しかし、彼女は「カレンから何でも持って行っていいと言われた」と話すのです。
タトゥーの特徴から、以前、ジムのカード情報を男に売った女と一致する事も分かり、この女に200ドルの借りがあるらしい母親は今どこにいるのかと、プレーヤーと引き換えに情報を引き出しました。
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▼次回、エピソード23