エピソード11『ポジティブ・シンキング』“POSITIVE THINKING”
あらすじ
SWATを引退したマムフォードと勤務がオフのヒックスがトレイ・ミッチェルという男を張り込む。15年前マムフォードの名付け子であるトーニャが殺された事件の犯人を今も捜し続けているのだ。
ネタバレ感想
お久しぶりのマムフォード回です。
コミュニティセンターを訪れたホンドーは、ダリルとリロイがニシェルと話しているところに遭遇。
気まずそうなダリルを問い詰める形で何をしていたのか聞くと、どうやら親子で事業を始めるらしく、事業計画書を持ってニシェルに資金援助を頼んでいたそうです。
オセラの寄付金をコミュニティセンターへ回したのも、まだ未練のある自分の元カノのところへ行ったのも、そもそも自分に何の相談もなかった事も、どれをとってもホンドーからすれば複雑な話で、更にはリロイとの確執もあるわけで、何重にもヘイトが溜まったブチギレ案件になりそうな予感。
しかし、やはりここ最近丸くなったホンドーはただただダリルの将来を案じる口煩い父親風になってしまっていて過剰なぶつかり合いは特に無し。大人になったのでしょうが、つまらんという気持ちも無きにしも非ず(笑)
引退したマムフォードと非番のヒックスという、お爺ちゃん2人組は〈トレイ・ミッチェル〉を張り込んでDNAをくすねたり、尾行してみたりと探偵ごっこのよう。
さすがの元SWATと現役警視なだけあって、見つけた麻薬製造場からブツを運び出そうとしていた若者を追い詰めた際の連携は見事でしたが、悪あがきで持っていたカバンを思い切り蹴り倒された事で、ヒックスはフェンタニルを大量に吸い込んでしまい、病院送りに。いくらムキムキとは言え、爺ちゃん達無茶すんな……。
15年前、マムフォードの情報屋だった〈トーニャ〉という19歳の少女が、検挙から1週間足らずでヘロインとバッテリー液を注射されて殺されてしまったらしく、その容器から検出された男のDNAに一致する人物を探していたそうです。
マムフォードは亡くなったトーニャの名付け親でもあるほど親しい間柄で、責任を感じての報復でもある、と。
ジムとディーコンはバックから、マムフォードが昔の事件の事で神経質になっていると聞かされていたのを思い出し、自分達の心配をヒックスに伝えますが、ヒックスは大して気にしていない雰囲気でよからぬ展開が起こりそう。
薬物工場ではフェンタニルを原料とした鎮痛剤のオキシコドンもどきを製造していたことも分かり、麻薬常習者だけでなく、健康保険のない人も違法に手を入れる可能性があるだけに過剰摂取で死人が出るのは時間の問題です。
お爺ちゃん達がとってきたトレイ・ミッチェルのDNAは、トーニャ殺しの犯人と一致しましたが、まずは錠剤が出回る前に見つけ出すため、トレイを泳がせて監視する必要が出てきました。
あからさまに居ても立っても居られない様子のマムフォードは、やたらと意気込んでは進展があるたびに我先に乗り込もうとしたりと空回りが目立ち、ついにヒックスから今後の捜査に首を突っ込む事を止められてしまいます。まぁ、今や民間人ですし当然と言えば当然の処置です。
捜査に勘付いたトレイは姿を消してしまいましたが、トーニャの母親のところへ話を聞きに行ったマムフォードが、かつて娘と付き合いのあった男がビーチ沿いに豪邸を所有していた話をし、その写真も出てきた事で、写り込んでいた監視台から、トレイには所有の記録がない屋敷の位置を突き止め、情報提供してくれました。凄まじい執念です。
LAだけで8つの自分名義にしていない不動産を実質所有しており、そこを偽の薬の保管場所にしていると考えられます。
ヒックスにフェンタニルをぶちまけた男から錠剤の保管場所を聞き出し突入。
ガレージから逃げようとしたトレイも無事に逮捕できて、本部から生中継を見ていたマムフォードもこれには満足げでした。
トレイ・ミッチェルと一緒にいた、犯罪集団から引っ張りだこの用心棒2人組、〈ネスター〉と〈エイドリアン〉はどんな活躍を見せてくれるのかと期待していましたが、ただの脇役のまま終わって拍子抜けだったのが残念です。
酒に酔ってケンカ騒ぎを起こすなど、荒れた生活を送るクリスを心配したタンは、怒りをぶちまけさせるためクリスをボクシングに誘って発散させてやります。
それでもクリスは、1人には広すぎる家を持て余し、アルコールに頼るしかない状況はが変えられず。このままでは依存症まっしぐらで心配です。
隠居生活で暇を持て余しているマムフォードは、長年のわだかまりからも解放され、今度はディーコンのプライベートのために一肌脱いでくれるようです。
あれだけスリルとやりがいのある仕事を長年勤めていた人間が急に解放されるというのは、下手したら鬱にでもなりそうなもので、何かしら忙しくしていた方が精神的にも良さそうに感じます。
ここで、ヒックスはルカ不在の中、ディーコンがたった1人で指導員を務めている現状に対し、マムフォードをボランティアでOBの指導員として迎え入れる提案をしました。
ニシェルはダリル達の支援を断りましたが、計画書を読んで説得力を感じたホンドー自身が資金援助をすると先に話を付けていたのです。
ただ、条件として短大に行ってマーケティングや会計の勉強をしてこい、という話にダリルも二つ返事。
リロイだけは、ビジネスパートナーになりたいと言うホンドーに難色を示しましたが、とにもかくにも融資が先決なのと、無邪気なダリルが間に入って渋々納得、という感じ。
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