エピソード8『ワイルド・アリカンテ』“El salvaje Alicante”
あらすじ
アリカンテの砂漠の灼熱の太陽の下、デシとカタはネストルとエドアルドと対峙し、ワイルド・ウエスタンの町のど真ん中でスリリングな最終決戦を繰り広げる。
ネタバレ感想
無駄にウエスタンな最終決戦の始まりです(笑)
デシとカタの必死の訴えでエドアルドを疑い始めたのかと思われたマニェスですが、彼にとっても妻がこのタイミングで亡くなったのは好都合な話。凶器のゴルフクラブを処分したと聞いて「よくやった」と言ってやはり筋書き通りに解雇された元職員のデシとカタに罪を着せるつもりです。
二人が連れ去られてしまいどこに行ったか検討もつかないイレーネとウバルドでしたが、USBを見つけて処分してこいとマニェスに派遣されたホアキンが倉庫にノコノコやって来るという奇跡が起こりました(笑)缶ビールの力は偉大です。
自分達の墓穴を掘らされ、もはやお終いかと思ったその時にホアキンのスマホからマニェスに連絡してきたのはイレーネでした。
USBは持っているから言うとおりにしなければネットに証拠をばら撒くと脅して居場所を教えさせ、とりあえずの時間稼ぎには成功。
さらに、殺し屋兄弟の意見の食い違いを煽って暴走させ、エドアルドはデシとカタと組んでいたはずがすぐに寝返って味方を裏切るような奴だし、祖父の仇のはずだという説得がかなり効いてしまいます。
銃撃戦が起こった上に揉み合いの兄弟喧嘩の末、セルゲイを撃つユーリ。えぇ……(笑)
混乱に乗じて逃げ出したデシとカタは、冒頭で出てきたウエスタンな町へと辿り着いています。
ここは役者が集まる開拓時代のセットで、保安官役の男は助けを求める二人のことを役者だと思い込んで、町の住民を従えてならず者を迎え撃つ準備を始めるというコント的な展開です。
結果、助けに来たはずのウバルドがマニェスに背後を取られて人質にされ、デシ、カタ、イレーネがエドアルドに銃を向けてマニェスと対峙する構図に。
100万ユーロと指名手配の取下げを提示してきたマニェスに対し、その場に座り込んでスマホを持っている大勢のエキストラが写真や動画を取っているし警察に通報したはずだから諦めろ、とクールに言い放つデシも、隙をついてデシを襲おうと走り出したエドアルドの足を迷いなく撃ち抜いたカタも、どちらも最高にカッコよかったです(笑)
あの変な空気に飲まれて隠れていた大勢の人間の前だと考えもせずに自爆してしまうなんて、最後の最後でマニェスにも詰めの甘さがあって助かりました。
その後、無事に容疑も晴れたデシは同じような境遇の女性達を雇う清掃業のオーナーにのし上がり、マリーンにも居場所が。もちろん掃除用品は会社から支給されています。あのバッグの金を元手に、警官のイレーネも公認で清掃会社を立ち上げたとはなかなかやりますな。
そしてカタは、エスメラルダに会いにメキシコへ。
ルイスが署長になった事やロシア人兄弟、ルクレシアあたりが罪に問われていない様子なのは意外でしたが、それを差し引いても全体的にスッキリ爽やかな気分になれる終わり方でした。
終始ギャグ漫画を楽しむぐらいの軽い心持ちで見ると抜群に面白かったです。
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