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あらすじ

ロサンゼルスから遠く離れた南米・コロンビアを旅行中に突然消息を絶った母。デジタルネイティブ世代である高校生の娘ジューンは、検索サイトや代行サービス、SNSなど使い慣れたサイトやアプリを駆使して母の捜索を試みる。スマホの位置情報や監視カメラ、銀行の出入金記録など、人々の行動・生活がデジタル上で記録されている現代、母を見つけることは簡単と思われたが、一向に行方をつかむことができない。そればかりか、不可解な出来事はすぐさまSNSで拡散され、憶測ばかりが広がっていく。不確かな情報に翻弄されながらも、真相をつかもうとするジューンだったが……。

パソコンの画面上で物語が展開していくという斬新なアイデアと巧みなストーリーテリングでスマッシュヒットを記録したサスペンススリラー「search サーチ」のシリーズ第2弾。

前作の監督・脚本を手がけたアニーシュ・チャガンティが今作では原案・製作を務め、前作の編集を担当したウィル・メリックとニック・ジョンソンが共同で監督を務めた。ジューン役は「ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結」「透明人間」などに出演してきたストーム・リード。

ネタバレ感想

久しぶりに劇場鑑賞以外の視聴で感想を書かねばと思う良作に出会ってしまいました。

『search サーチ』といえば、前作の1もかなり面白く、全編通してPCの画面上だけの映像で物語が展開していくという斬新過ぎる演出が素晴らしかったのですが、続編となる2はまさかまさかの前作越え。大抵の映画は続編がオリジナルを越えてくる、なんとことは早々あるものではないというのに、こちらは個人的な感想で言えばガッツリ超えてきています。そもそも前作の時点でなかなか面白かった分、さすがに2はそこまでだろ~と舐めてかかってスミマセン。

前作では、ネットに精通していない世代の父親が行方不明の娘を探し出すために娘のPC を使ってSNSを駆使しながら奮闘する…というもの。『物語がすべてパソコンの画面上を捉えた映像で進行していく』という点ではその特徴を踏襲しておりますが、前作と今作との間で話の繋がりは全くないのでこちらから見ても大丈夫です。

今回、大きく違ったのはネット社会であらゆる便利なツールと共に育ってきたティーン世代の娘が行方不明になった母親を捜すために、SNSだけでなく前作よりあらゆる点で今風な調べ方をしていくところでしょうか。

テンポの良さも変わらないどころかパワーアップしておりますし、先の読めなさが巧過ぎる。途中で「このFBI捜査官が怪しいんじゃないか…?」なんて安易な推理をしてしまった自分が恥ずかしくなります。

こいつが怪しいぞ?やっぱり違った!というミスリードの繰り返しで、とにかく事態の真相も犯人も、分かりそうで分からないままに進んでくれるのです。

伏線も清々しいほどにしっかりきっちり回収してくれており、まさか母親のSiriの多様を馬鹿にしていたことまでもが重要な伏線になるだなんて。いやはやお見事でありました。

序盤こそ主人公の少女にあまり共感できなかったものの、あの代行サービスで雑用屋をしているおっちゃんはめちゃくちゃ良いキャラで、全てが解決した後のほっこり具合を格上げしてくれております。

デジタル社会の便利さは監視社会と表裏一体でありながら、悪い面だけを描くのでなく、使い方一つで救世主にもなり得るし、コミュニケーションツールとして真っ当に使われているあたり、説教臭くならずに全力でこのサスペンススリラーを楽しめる要因でもあります。

スリル抜群、シナリオ秀逸、感動までさせてくるとは…これは見ないと損と自信を持ってお勧めできる一作でした。そして、この映画を見た後は、パソコンを開いてポチポチしたい欲に駆られること請け合いです(笑)

評価(平均点高めの設定です。)

  4.5 /5 点!

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概要

監督:ウィル・メリック/ニック・ジョンソン

時間:1時間51分

配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

公開年:2023年4月14日

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