エピソード5『悲しげなスーツの人』“Un Monsieur Triste En Costume”
あらすじ
ジョンは証拠を回収しようとして危険なほどアガトに接近。トムはジョンの様子を見にルクセンブルクを訪問するが、結果的にはよりジョンに大きな負担がかかることに...。
ネタバレ感想
カヤック男〈ロブ・サパースタイン〉は以前ジョンと組んで自主制作CDを出していた相手で、アムステルダムで沈んでいたジョンの唯一の心の拠り所のような存在だった様子。
アガトの後を尾けて頃合いを見て彼女の視界の先で倒れるジョン。ロブが配り歩いたCDにはジョンの顔も写っているし、面が割れない方が好都合なのに、と不思議でしたが、ワザとではなく単純に寝不足で倒れたのか(笑)
アガトの家を突き止めて彼女が出て行った隙に家の中に侵入するも、留守番していた幼い娘に見つかりシュールな会話をしてすぐに帰っていきました。
それにしても、自分の名字のことを気にする〈ピーター・イカボッド〉の執拗な詰め方はなんなんだ(笑)
ホテルのエレベーターでジョン、イカボッド、レスリー、ローレンス、スティーヴンが乗っているところに弟を取り返しに来たバロス兄弟らが乗り込んできてピリついたムードになった矢先、ロブまで乗り合わせてジョンとの再会を喜びその場に居た全員と握手を始めております。ただでさえ気まずい空間なのに、マクミラン社の人間だけでなく穏やかでない敵対関係のバロス兄弟達まで握手に応じて名乗っていくおかしな空間が笑えます。
4人の兄弟達が部屋に来て、顔を見られないよう隣の部屋から挑発的な翻訳をするデニスを介してカネと拘束した弟を連れて去るよう伝えるジョン。札束は口止め料というわけです。歩けそうにないバロス弟はまたしてもリュックに詰め込まれて引き取られていきました。
ただ、間違った翻訳のせいか、ジョンの手元にもないバッグをバロス兄弟達は探す気満々でまた会うことになりそうです。
アリスの心配に応えたトーマスは本当にすぐ行動に移してくれたようで、遠路はるばるジョンの泊まるホテルへ。
観光がてら、アガトから事情聴取されることになっていてその時のアリバイがないという危機的な状況を報告します。自分が写った写真が彼女の手に渡っている事も。まさか自主制作CDがこんな形で火の粉になるとは(笑)
しかも中央ヨーロッパのラジオ局が彼らの曲を流してくれることになった上にベルギーで音楽フェスにも出演が決まった、と興奮気味のロブ。これ以上露出が増えると本当に大変なことになりそうです。
トーマスは、エドワードを使ってカネを取り戻し、捜査の進展前にジョンを国外に逃がすと約束してくれましたが、果たしてそう上手くいくのか。
バッグ・マンと接触すると思われる兄の〈カイマン〉はエドワードと同じタイプで行動も自ずと似ておりすぐに見つかります。
カネを受け取りに来た物理学者の妻〈エル=マシャド〉はホテルの部屋でディズニー映画を見ながら待機しているのにカイマンは観光船のチケットを2枚取っていた事から、バッグを持っているのはカイマンではなく金庫に入っていたパスポートの持ち主の日本人女性だと考えているジョン。
どちらにせよカイマンと船に乗り込む人物を殺せと指示するトーマスに対し、ジョンはなるべく無駄な殺しはしたくない感じ。それでも結局は隙を見てバッグ・マンをギターの弦で締め殺し、バロス兄弟の殺しの罪をその男に被せられるよう偽装工作も忘れません。
その足で音楽フェスに出向き、1人でステージに立つロブを助けるように自分もギター片手に歌い始めるジョン。情緒がトンデモないな(笑)そして歌が良いんだよな。悪い癖が出て、即席で現状への葛藤をメロディに乗せて歌い上げてしまいますが。
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▼次回、エピソード6