第8章『血の復讐』“Vendetta”
あらすじ
行方不明になったドリティの捜索が始まる。一方、JKとムトゥは航空学校に聞き込みに行くが、敵のワナにはまってしまう。窮地に立たされたドリティが恐ろしい行動に出る。
ネタバレ感想
カリヤンに監禁されているドリティは、彼の言動からようやく父親の本当の職に気づき始めているといったところ。
娘の一大事を察してはるばるチェンナイから自宅へ帰って来たスリカントはこうなってくると頼もしいですね。
パイロットのラジと、航空工学を学んだセルバがタッグを組んでいるということは、飛行機での攻撃計画である可能性が高いと考え始めたTASC。スリカント不在の穴を埋めるように有能な指揮を執り始めたJKは、あらゆる空港に警告を出させ、個人飛行場や航空学校のリストを手配するよう指示しており、さっそく解決の糸口が見つかりそう。
ドリティの学校で全校生徒から話を聞いているスリカントは、過激派とも言えるレベルのフェミニスト思考だった娘が、その主義を武器にして大暴れしていた事まで知ることになっております。これはなんというか、複雑なものがあるな。
スチにはまだ誘拐の可能性を話してはいませんが、職場の人間を巻き込んでのドリティ大捜索が始まっています。
2人が映画を見に行ったモールの監視カメラ映像からカリヤンの姿を見つけ出し、早々に顔が割れました。1人になったカリヤンが駐車場で接触したシャムの存在や、ドリティを乗せたカリヤンのバイクの後ろからシャムがついて出て行くのも確認。
数か月前から閉鎖している例の航空学校を調べに行くムトゥとJK。
片付けをしに来たというプラブに応対されて、「許可なしに通せない」の一点張りで仕方なく部下に捜査令状を取りに戻らせ、ムトゥとJKの2人だけがその場に残る流れに。あんな銃撃戦を体験した直後に無防備過ぎではないですか。
後から出て来たカールティクがスリランカ人の訛りで話していることに違和感を覚えるムトゥと、痺れを切らしてコソコソと隠された飛行機を調べに行ったJKは大量に積み込まれたC4爆弾を見つけます。JKに爆弾が見つかったと同時に隠れて警戒していたラジとセルバが出て来て激しい銃撃戦に。
4対2で部が悪い中、共倒れを避けるために二手に分かれてムトゥは逃げ切り、敵が引き上げたところでJKも逃げ出そうとしますが、逃げるところを待ち伏せしていたラジに撃たれてしまいました。
被弾しながら道路沿いまで逃げ切って倒れたJKは無事でしょうか。
スチの携帯に、ドリティが殴られて泣いている動画が送られて来ます。
直後にはサジットから電話があり、子供を誘拐したことに対して「お前だってムーサの母親を利用しただろ、俺たちは同類だ。目的のためなら手段を選ばない」とのことで、「娘の命が惜しければ邪魔をするな」と要求されるスリカント。
その後の連絡でドリティ本人と話せる機会に、その場に居たカリヤンに対してドリティへの愛情を説きながらなんとか心を揺らがせようとしており、カリヤンも実際あと一押しにも見えます。
殺す気まんまんのサジットは、ドリティを殺すところを動画に撮ってスリカントを自殺に追い込むほどのダメージを与えたいのだそうで、前回までのラジに見せた人間味が嘘のよう。
これから合流してドリティを殺す計画を立てていたサジットをシャムが迎えに出て、2人きりになった隙に泣き落としで腕の拘束を解いてもらったドリティは一緒に逃げよう、家に帰してくれと必死に頼みます。
逃がしては貰えないと悟ると、 忍ばせておいたおいた窓ガラスの破片を使ってあんなに愛していたカリヤンを滅多刺しにするドリティ。強過ぎる……(笑)これが“フェミナチ”の為せる技だとすれば、確固たる主義がドリティ自身の助けになったとも見れます。
血まみれで倒れるカリヤンのポケットから鍵を探して足枷を外し、玄関の扉を開けたところでサジットと鉢合わせ。そのまま殴り倒され気を失ってしまいました。どうなる、ドリティ……!!!
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▼次回、エピソード9