エピソード8『パリ脱出』“Escape From Paris”
あらすじ
地獄のようなひどい事態が起こる。
ネタバレ感想
刑務所で歯科補助をしていたレスリーに頼んで歯を数本抜いてもらうジョン。麻酔無しだろうに、普通に会話しながらペンチで歯を抜かれているのはだいぶイカれております。顔認識カメラ対策のためだけにここまで即断でこの行動が取れるとは……?
そして、レスリーにはなんとしても今日デノンとの契約を取ってくれと相当切羽詰まった様子で念を押すジョン。
ジョンのところに届けられていたのは例のカネ全額で、代わりにミナだけ消えてしまったと虚無感に拍車がかかっている息子に対し、カネが戻ったと聞いて喜び「やったな!任務再開だ!」とはしゃげるトーマスのどうしようも無さですよ。
そしてやはりアリスはジョンのためにトーマスを裏切っていて、アガトは部下を連れてカネを手にしたトーマスを現行犯逮捕すべく踏み込んできました。
ジョンは迷いなく父親共々逃げる決断をしており、あらかじめいつでも逃げれるよう選んだ川に面した部屋のバルコニーからダイブし、アリスを置いてカネの入ったバッグだけ持って逃げ出します。後はロンの迎えでパリを発つといったところ。
トーマスは1人駅でアガト達に捕まりますが、ジョンとは別行動で敢えて捕まったのか、既にそれらしい言い訳は揃えていて、パリに居るのももう1人の息子の結婚式に参列するため、という極めて自然なシナリオを並べるだけ。閣僚のバーニスまで来て、エドワードの結婚式があって忙しいからさっさと解放しろと首相まで持ち出して圧力をかけております。
トーマスは解放されても、ジョンは再び任務に行ってしまい、マクミラン社のメンバーも帰ってしまったしで、エドワードの晴れの日はかなり暗いものに。
指紋が割れているジョンのため、なんとデニスは親友に自分の指を譲ってやっておりました。指を取り替えてくっつけていた2人に、直前で気が付くアガトとナン。
イギリス行きの船に乗船する……かと思いきや、そこはやはりジョンの行動の予測不可能さがありました。
海を泳いで横断する気のジョンは、“スパイク”と名乗っていたイギリス諜報員の〈ジェームズ〉に連絡を取って、半分のところまで彼に迎えに来てもらうそうです。何にせよ無茶苦茶な話だな、おい(笑)何がジョンをそうさせるのか。
身体に付けた紐でカネの入ったバッグを運びながらクラゲだらけの海を泳ぎ切り、なんとかジェームズの船に回収してもらえたジョンに漂う哀愁が半端ではありません。
イギリスに入ったからもう大丈夫だと言われた後のジョンのあの何とも言い難い表情よ。ここで終わりというのが無念過ぎる……!
こういうノリのドラマは多くないのでもう少し見ていたかったのですが、シーズン2での打ち切りが決まっているらしく、続きが見られないのが残念です。
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