エピソード9『招かれざる客』“Justin D. James & Jessie Rosen”
あらすじ
クリスマスが近づき、ルークはアシュリーとの和解を試みるが、アシュリーは申し出をはねのける。ティムが禁酒6ヵ月を達成し、カーリとの絆も取り戻す。しかし、幸せな日々が一変する事態が発生する。
ネタバレ感想
“主は心を砕かれた者に寄り添い 霊の砕かれた者を救われる”
感謝祭が終わればあっという間にクリスマス間近です。
やはりバクスター家の女性陣……というより、カーリとエリザベスの何でもかんでもすぐに周りに話してしまうところが好きになれません。自分の気持ちがどうか、話す相手が自分にとってどういう関係か、という部分がウェイトをしめているせいで、カーリであればティム、今回のエリザベスであればリリアンの話でもあるのに、彼らが勝手に自分に纏わる話をされてどう思うかを考えられていない気がしてしまうほどにあっさりと話してしまうのでモヤモヤ感が残ります。対人関係の悩みというのは相手が付きものなので、もう少し別の人間に打ち明ける時は配慮した方がいいような。
それもこれも考え過ぎだったのか、教会で再会したリリアンはエリザベスを見て明るい表情を見せてくれて、思わずハグを交わしておりました。もっと避けられるくらいにわだかまりがあるのかと。心の傷は癒え切らなくても他人まで拒絶しない、受け入れられるリリアンは尊敬に値します。夫の〈ジェフ〉とは別れてしまったそうで、コルトンの死による負の連鎖なのでしょう。
教会の一室を託児所にするから手伝ってくれと頼むまでは良いとして、街に長居するつもりはないのだとやんわり断ったリリアンに対して「引き止めるつもりはない、ただ手伝って欲しいだけ」と食い下がるエリザベス。手伝ってもらうためには多少なりとも引き止めることになるのでは……?
ここで「一緒にやれば心の救いになるかと思って。あなたもコルトンも信者との絆を大事にしてた」と説得のために亡き息子の名前を出すのも卑怯に感じますし、もはやアンチエリザベスの視点で見始めてしまっている自分がおります。
レーガンの影響でアシュリーとの関係改善に努めようとしたルークでしたが、コルトンの事故以来ロクに会話のなかった弟から急に歩み寄られてもアシュリーがまともに受け入れられるはずもありません。母親としても姉としても自分は最悪だと言いながら息子の〈コール〉を預けて家を出て行ってしまいました。
パリに行った時もアシュリーが『逃げ出した』時だったそうで、二度目の逃亡に家族は動揺しています。わりと良い年した大人なのだから1人になりたい時もあるでしょうに。
エリザベスは過去に大きな病気をしており、その診断をされた時にも塞ぎ込んで行方をくらましたアシュリー。その時に携帯を追跡し、特定したのと同じ場所に出向いて娘を見つける両親。過干渉です、過干渉。
身重のカーリは、ティムが不在の自宅に突然訪ねてきたダークに銃を突き付けられております。
この手のタイプはてっきり刃物だろうと思っておりましたが、さすが銃社会。それにしてもまた唐突に(笑)
ティムの帰りを待って立て篭もり中のところへ、タイミング悪くカーリとの関係について悶々とした感情を抱えきれなくなったライアンが話をするため訪ねてきてしまい、元カノの感情に敏感なせいで巻き込まれるハメに。
カーリとライアンが人質となったわけですが、まさか何かの拍子でライアンが撃たれるなんてことになりませんよね……?しかし誰かが犠牲になる気配がムンムンで、ここに来てカーリが撃たれるだかショックによる流産だかでまた娘を失うなんて事になったらそれこそ立ち直れそうにありません。
ライアンもティムもどちらも撃たれそうな顔をしているだけに、誰が亡くなってもおかしくない。予想とは微妙に違った形のバイオレンス展開で先が読めません。
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▼次回、エピソード10