エピソード12『不完全』“It's Not Perfect”
あらすじ
シーズン2最終話。アシュリーはランドンの引っ越しを手伝いながら過去について語り始める。エリザベスはルークに教会の除幕式に参加するよう説得に行く。レーガンは大きな秘密を抱えていた。
ネタバレ感想
“疲れ果てた者は来なさい 休ませてあげよう”
引っ越し作業を手伝っている最中にマットレスに寝転びながら意味ありがな笑みを見せるアシュリーは完全に誘っているし、友達関係を受け入れながらも健気に片思いを続けているであろうランドンは、そりゃあ何故自分は対象外なのかと聞きたくもなるでしょう。
信仰が揺らいで今は宗教に関する物を見たくもないであろう息子が「苦しんでいるから救う道を探さなきゃ」と聖書から答えを見出そうとするエリザベス、嫌だなぁ。救いたい気持ちも、自分の信仰の中に答えがあるという気持ちも、それ自体を否定することはできませんが、相手が信仰そのものに嫌悪感を示している時でもこんな風に接せられるなんて地獄のようです。
「そっとしておいたら?」とやんわりその間違いを指摘するアシュリーはさすが信仰心が薄いだけあって、今やルークの気持ちを理解できる唯一の身内なのかもしれません。
エリザベスの暴走は止まらず、大学院生にもなる息子を探してローリーの家を訪ねてまで庭園の除幕式に来て欲しいと伝え、火に油を注ぐ結果に。過保護過ぎるし子離れしていただきたい……。
「息子のためなら私は闘うわ」だなんて、ルークが自分の意思で宗教や家族と離れたいと考えること自体が悪だと言っているようなものではないですか。何を言っても話は通じないし、事あるごとに『神の計らい』『思し召し』の一点張りで、エリザベス自身の考えや言葉が無いのが違和感の原因でしょうか。
アシュリーはようやくパリで何があったのかランドンに話し始めました。
〈エイドリアン〉という有名画家が妻子持ちだと分かりながら「愛している」という言葉を信じ、妊娠が発覚して彼に告げるも中絶しろとクリニックを紹介されたのだとか。なるほど。どちらかと言えばコルトンの事故の方がよほど衝撃のある話です。結果的に思いとどまってコールを産んで、ロクでもない男からも離れてなんとか育ててるわけですし。年季の深い片思いを続けているランドンがこの話で引くはずもなく、丸ごと受け入れてもらえたアシュリーはランドンにキスし、2人の関係が男女の仲になるならカリフォルニア行きはどうするのでしょう。
同じ頃、ライアンはカーリのためにこの街に残ることを決めた上で、即席の指輪でプロポーズをかましてくれました。やはりこのカップル、ダントツで華があります。
アシュリーは除幕式に顔を出せるほどには自分と向き合えるようになっており、シーズンを跨ぐ問題は現状ルークのみ。物件探しをするもなかなか良い所は見つからず、このまま一緒に住んではどうかとローリーから同棲を提案されております。レーガンへの未練から関係の進展は踏みとどまっていたようですが、キスをして毎晩同じベッドで眠っていた、と?これだからアメリカンはよく分かりません。
ローリーからせっつかれ、ルークも恋人関係になろうと踏み出したところに、レーガンの妊娠発覚。文字通りたった一度の過ちで子どもが出来るとは……これこそ『神の計らい』なのでしょうか。
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▼次回、S3エピソード1