エピソード1『死を司る者』“Wanheda: Part One”
あらすじ
マウント・ウェザーの悲劇から3カ月が過ぎた。キャンプから去ったクラークの首に懸賞金がかけられていることが明らかになり、ケインとベラミーたちは彼女を救出すべく、ひそかにグラウンダーの領域へと踏み込む。一方、マーフィーはジャハのいる豪邸にたどり着くが、そこではジャハが新たな使命を成し遂げようとしていた。
ネタバレ感想
マーフィーが入ったシェルターは自動で閉鎖されてしまい、2052年に動画で遺言メッセージを遺して自殺した〈クリス〉が他にも遺していた動画を見る以外に出来ることもなくなってしまいます。
2051年には、クリスが恋人の〈ベッカ〉にジャハも遭遇済みのアリーと対面させた際の動画も残っており、アリーが増え過ぎた人類を減らすために地球を汚染させた諸悪の根源だということも読み取れます。
閉じ込められてから86日目、とうとう食料も底を尽きかけ、精神的にもかなり参っているマーフィーはクリスのように記録を撮影しながら初日に回収した銃で自殺しようとするまでに追い込まれていましたが、唐突に封鎖が解除されて何をしても無駄だった重厚な扉がついに開きました。
外に出るとジャハも追って行ったドローンが飛び去るのが確認でき、ジャハと同じように追いかけてあの豪邸に辿り着くマーフィー。
マーフィーを歓迎するのはアリーではなく、まるで家主のように振る舞うジャハでした。お前のせいで酷い目に遭ったのによぅ…なーーにが「時間がない、光の町は本当にある」だよ。マーフィーが気の毒すぎます。
一方、ジャハ不在のジャハ・キャンプではリンカーンが指導者となってアークの若者達に戦闘術を教えているようで、ベラミーやハーパー達もお元気そう。
マウント・ウェザーの戦いから3ヶ月が経ち、リンカーンは今や一員として受け入れられており、議会からも正式に認められた存在に。ただ、総帥からは裏切り者として抹殺命令が出された状態で外に出ればグラウンダーに命を狙われる立場のようです。
第七地区の向こう側にある氷の国“アーズゲダ”は総帥が率いるグラウンダー連合の一員ではあるものの休戦を認めていない立ち位置らしく、アーク人とは微妙な敵対関係だそうで、今後はこことの戦いになったりするのでしょうか?
武装してまで隊を率いて第七地区に向かうベラミー。ま、任務に出るのはベラミー、レイヴン、モンティ、ジャスパー、ミラーという馴染みのメンバーですが。
マヤの死から立ち直れなかったジャスパーは何がどうして坊主になったのか、とにかく飲んだくれのやさぐれヒゲ坊主になってしまってモンティに心配をかけております。
ジャスパーには彼女が出来て、レイヴンは元気だし、恐らくマウント・ウェザーから回収してきている物資のおかげで軍用車まで稼働し、一気に文明が爆上がりしているキャンプは“アルカディア”と名前を変えていました。ジャハおらんもんな(笑)
オクタヴィアだけはグラウンダー仕込みの身のこなしで馬を乗り回して仲間ながらも孤高の存在になっているのが面白い。
第七地区に向かう道中でレーダーが作動し、4ヶ月前に第八地区に墜落したはずのファーム・ステーションから信号が送られていると分かります。戻ってアビーの指示を仰ぐべきところではありますが、ベラミーは現場思考型というかある程度の反骨精神も失われておらず、今ここにいるファーム出身者の意向を汲むことに。
モンティとミラーの彼氏はファーム出身で、モンティもミラーも現場へ向かおうと判断しました。
境界線で車を停めて発信機を探そうとすると発信機をぶら下げた氷の民が現れ、ジャスパーの不用意な行動のせいで氷の民を3人殺す結果に。
慌ただしい場にケインからの無線が入って、第四地区のトンネルにいますぐ来いとのこと。
首を切りつけられ負傷したジャスパーはミラーとレイヴンが氷の民の馬で連れ帰り、ベラミーはモンティを連れて車でトンネルに急ぎます。
ケインは密かにインドラと繋がっていて、彼女からクラークは象徴として『死を司る者“ワンヘダ”』と呼ばれ懸賞金がかけられ全ての種族から追われていると聞かされていました。えらいまた大層な……。神かよ。
グラウンダーの中では殺した相手の力を奪われるという考え方があり、クラークを殺せば死を司れるというのです。だから氷の民もワンヘダを探している様子だったのか。クラークの影響で総帥の力が弱まった今、氷の国の女王は死を司る能力を得て一気に戦争を仕掛けたいという思惑があるらしく、インドラとしては反乱を阻止するためにもケインに手を貸すことにしたのでしょう。
たった1人でグラウンダーのような生き方をしているクラークは、森にあるグラウンダーの店に出入りして狩った獲物を取引して生活しているようです。
ただ、店の娘〈ナイラ〉は最初からクラークに気付いていた上で知らん顔をしてくれていたそうで、というのも、母親がマウンテン・マンの犠牲になっていてその仇を討ってくれたとクラークを崇めていました。
クラークはグラウンダーの女性受けするのか、キス止まりだったレクサに続いてナイラとは速攻で身体の関係に。この展開に死んだフィンはどう思うのでしょうか。
元気そうに見えたレイヴンはダムで爆発に巻き込まれたあたりから腰の痛みを3ヶ月も隠してきたらしく、アビーに目ざとく見透かされて叱られますが、アビーもアビーでクラークがいなくなった苦しみから逃げるために仕事に没頭していて議長も医者も失格だと痛烈に言い返しております。
アーク出身のオクタヴィアも、リンカーンが空の民に染まっていくのは嫌で、未だに空の民と森の民の共存なんて不可能だからルナの一族を頼って2人で遠くへ逃げたいと考えている様子。皆、上辺は順調そうに見えて腹の中に色々抱えているんですな。
気狂いの兆しが見えていたジャハは、アリーに洗脳されたというより彼女の考えに同調しているような節があります。
シェルターに閉じ込めたのもアリーじゃなくてジャハの仕業かい!とんでもない元議長です。
マーフィーを閉じ込めていた86日間で核弾頭から動力源を作ったそうで、アリーはその力を使って100年前に始めた仕事を成し遂げたと誇らしげに語りながら「君が必要だ」とマーフィーを勧誘するジャハ。
海辺でジャハからの勧誘を拒絶していると、船に乗ったエモリと偶然の再会。偶然というか、ジャハに雇われて迎えに来た感じ?アリーはバーチャルの存在でありながらあの屋敷外でも普通に移動できるのか…。単純に人手が欲しいだけなのか、マーフィーにしかできない役割があるのか。彼らはマーフィーに一体何をさせたいのでしょう。
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▼次回、エピソード2