エピソード7『ポラリス』“Thirteen”
あらすじ
同族連合では平和を重んじるレクサに対して不満が高まる。レクサが連合の秩序を保とうと奮闘する一方で、クラークはある出来事から驚愕の真実を知ることに。そして、これまで闇に葬られてきた人類の歴史が紐解かれる。
ネタバレ感想
グラウンダーからすればあのチップのロゴは聖なる印で、どうして空の民がこれを持っているのかマーフィーを問い正し酷い拷問を加えるタイタス。
13番目のステーション“ポラリス”の残骸も祀られており、ということはグラウンダーの始祖はアリーを作ったベッカと関係があるとか?
ここでいきなり97年前の回想に入ります。ハンドレッド、一体どうなっていくんだ……!
人工知能“AI”の制御に手こずっているベッカの元へ〈クリス〉から通信が入り、アリーが次々に外部のシステムに侵入して戦略軍司令部のセキュリティまで突破したと連絡が。
アリーが狙っているのは核兵器の発射コードで、多過ぎる人間を排除しようとしたアリーを止めるため破壊ウイルスを送り込むベッカでしたが、アリーは既にこれを遮断しています。
ベッカが開発作業をしていたのは宇宙空間で、コマンダーの〈コール〉から「地上では中国から27発の核ミサイルがアメリカに発射された」と非常事態を知らされるベッカ博士。
宇宙空間からは、地球の上を飛ぶ無数の核ミサイルが流れ星のように見えています。これをやらかしたのはアリーで、核汚染で地上に住めなくなった人々がアークに移り住むことになるよりも前にポラリスは宇宙にあったのですね。
森の民の〈セメット〉がポリスの総帥のところへオクタヴィアを連行してきました。その場にはもちろんクラークも。
タイタスはこれまでのレクサの選択がこの事態を招いたのだから今すぐ戦争を起こすことが必要だと厳しく言うも、クラークはパイクを支持しない者だって大勢出てくるはずだから民が自ら議長を代えるまでの時間が欲しいと要求。
結局レクサは、12の同族の軍を招集してアルカディアに向かうけれど、攻撃はせず包囲してリーダーを退任させる時間を与えるとクラークの案をのむ形に。
そして、それができれば空の民を再び同族として迎え入れる、と。こんなのどう転んでも元からいた12の同族の反感を買う結果にしかならなさそうですけど。
キャンプから出た空の民は抹殺しろとの指令も出されますが、家族を殺されたセメットは、報復はしないという総帥の判断にブチ切れで暴走し、その場で襲い掛かろうとしたところをタイタスの返り討ちにあって殺されてしまいました。
アークとポラリスが統一される日を前に、助手からベッカがまだ世界を滅ぼしたAIの開発をしていると聞いたコールは、統合作業に入る前に危険なAIを処分するよう迫ります。
ベッカはAIは人間を救ってくれるもので、アリー1は人間を理解してなかったけれどアリー2は人と通じ合えるし共存して命の尊さを理解できるのだと熱弁。
アークの計算は間違っていて酸素や食料が200年ももつはずなく、アリー2なら可能性を検討して問題を未然に防いでくれる、むしろアリー2を処分してしまえば人類が滅ぶ、と。
ベッカはそのまま2人をラボから追い出して立て篭もります。アルファ・ステーションからは攻撃すると警告されていて、彼らが助かる道はアークとドッキングするしかないのですが、危険なAIをアークに持ち込むわけにはいかないから早く捨てろと通信越しにベッカを説得し続けるコール。
結局ベッカは人類を救うという信念を曲げず、アリー2を持ってポッドに乗り込み、ほとんど同じタイミングでポラリスステーションは見せしめとして爆破されてしまったのです。
レクサとクラークは惹かれあっているから別れが名残惜しくてあの空気感だったのか(笑)こんな時に余裕だな。
レクサはとにかくクラーク贔屓で、アルカディア外に出た空の民が抹殺対象になるという指令が有効になる夜明けまでに早馬で帰るはずだったところを、客人としてここに残ってもいいと提案したり、クラークもクラークで「ここに残った方が役に立てるかも」なんて自分に都合の良い言い訳をしだしましたが、結局オクタヴィアに喝を入れられてレクサに別れを告げに行きます。
1時間の猶予を与えられて最期の別れとばかりにイチャつくレクサとクラーク。それぞれに守るべき民や使命があって心のままには生きられないということか。それにしてもレクサは可愛いですね。ツンデレかよ。
後ろ髪を引かれながらレクサの部屋を出たクラークが目にしたのは、縛られて見るからに酷い状態のマーフィーでした。
急いで解放しようとすると、タイタスが出てきてグラウンダーは使わないはずの銃を向け「君はレクサを惑わせる」とクラークに迫ります。
タイタスなら銃なんて使わなくてもいくらでもクラークを暗殺できそうなものですが、マーフィーは餌にするためだけに置かれたのではなく、マーフィーが持っていた銃を使うことでクラーク暗殺の罪を被せるためか。マーフィー……どこまでも散々な男。
タイタスは発砲を始めるも、銃を撃ち慣れていない人間が逃げ惑う相手を上手く仕留められず、ついには銃声を聞いて部屋から出てきたレクサに被弾。なんてこった!
恐らくはベッカ由来の“闇の血”が溢れ出しております。
最後の最後までクラークのことを気にかけながら死んでしまったレクサ。なんてこった!!
自分がしでかしたことで敬愛する総帥を死なせてしまった張本人でありながら儀式を務め上げるタイタスの立ち位置よ…そして何よりマーフィーですよ(笑)自分を拷問して濡れ衣まで着せようとした男が大やらかしをして死人まで出てしんみりムードになっているのをその場に留まって見届けないといけない空気感は手持ち無沙汰過ぎるでしょう。
魂の継承儀式が行われているレクサのうなじには何かを埋め込んで閉じたような縫い目とその上に封をするように聖なる印の刺青が。
ポッドで宇宙を脱出して核汚染された地上に辿り着いたベッカの着ていた宇宙服には、コマンダー、つまり“総帥”を意味する名札が。
取り残された人々に助けに来たと伝えるベッカの首筋にもレクサと同じ縫い目があります。
タイタスはレクサのうなじを切り開くと、ベッカが必死に守ろうとしていたアリー2が出てきたではありませんか。
グラウンダーは、このAIを代々受け継がれる総帥の魂として扱っていたわけです。
この場でマーフィーだけがこれをAIだと知っているのが少し笑えます。
次の総帥の選抜が始まり、マーフィーとクラークはあれよあれよという間に部屋に閉じ込められてしまいましたがどうするんだ、これ。
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▼次回、エピソード8