エピソード7『ウォー・マシン』“War Machine”
あらすじ
上層部から報復的なミッションを命じられて、ウエスト・ディビジョンはギャングと直接対決することになる。
ネタバレ感想
ガブリエルが移送されて行方が分からなくなり、心配して勤務中のディアスを訪ねてきた母親とその恋人。
最初こそ喧嘩腰ではありましたが、ガブリエルを死なせないために移送させたと聞いてトレイシーに握手を求め感謝を伝えるあたり、息子への心配は真っ当な母親の愛情由来には間違いなさそうです。
母親への対応もそこそこに、強盗事件発生の応援要請で2人も現場へ。
スモーキーが店主をしている大麻の販売店での殺傷騒動で、覆面の3人組が金庫を狙って現金が奪われた上に警備員との銃撃戦の流れ弾で子どもが負傷。
撃たれた少年〈マルコム〉の応急処置をしていた女性はパニック状態ながら、事件当時の状況を教えてくれ、覆面の犯人達の声に聞き覚えはなかったものの、耳慣れた地元の話し方だったと。金庫の場所も知っていた様子で、現場を調査しているうちに別の場所でも覆面3人組による強盗事件発生の無線が。
そちらは店ではなく一般家庭で、若い女性〈レオナ〉が血まみれになりながら苦しんでおりましたが、なんと彼女はスモーキーの娘でした。明らかにバリオ内部の身内から標的にされています。
バリオのボスは“狂人”逮捕の報復の矛先を、トレイシーと話していたスモーキーにも向けたようです。
レオナから連絡を受けたスモーキーが慌てて駆け付けてきますが、ディアスは「標的にされる気分はどうだ?兄貴を標的にした報いだな、因果応報だ」と無駄に喰ってかかる青臭さ。ラスマンによりすぐにその場から退場させられました。
店の前で撃たれたマルコムは亡くなってしまったらしく、「娘さんだったかもしれない。いがみ合わずに犯人を捕まえるのよ」と訴えるトレイシーにも「家族は守る、自分の力でな」と協力を拒んだスモーキー。
ラスマンは、「メンバー全員を逮捕して留置場で争わせればいい」という予想外の角度からイースト・バリオを追い込む作戦を実行に移す気です。
一網打尽にするより犯人を捕まえるべきだと反論するトレイシーですが、ラスマンの案は決定事項なのか。
警部補やラスマンから一斉検挙が指示されているけれど、外れたい者は外れていいということは署内全体の方針というわけでもないんですかね?
兄のためにもバリオ一掃を掲げたいディアスはこの方向性にも鼻息を荒くしており、トレイシーだけはこれでは何の解決にもならないと感じている様子。
ディアスは改めてレオナの病室を訪ねて、以前トレイシーが娼婦から情報を聞き出した時の信頼の得方を真似して襲撃犯の名前を聞き出しました。
1人はスモーキーの元用心棒〈エドガー〉で、娘が住所まで知っている時点でスモーキーが知らないはずもなく、下手な報復に出られる前になんとかせねばなりません。
しかし、到着時には既に襲撃後で、かろうじて息のあったエドガーもスモーキーにやられたという言質を取る前に死なれてしまいました。
このまま3人目の襲撃犯もスモーキーに狙われ殺されるのを待てばいいのではないかと口にしたバリオ憎しなディアスに対し「覚えておいて、昨日の彼らが何者でも、今日は我々の被害者よ」と確固たる正義の主軸がブレないトレイシーの言葉が重く響きます。
スモーキーうんぬんは置いといても、警察が突如イースト・バリオメンバーを見つけ次第問答無用で引っ張ってきていることで町は混乱に。
12年間かけて築いてきた信頼が一夜で無に帰したとラスマンに声を荒げるトレイシー。
そこへコヤマが来て「スモーキーの薬物に関する情報を掴んだから彼を葬れる、やるか?」とのお誘いです。
なんだかんだでスモーキーとは口利きできるほどの関係にあったわけで、そこまでの恨みがあるとは思ってませんでしたが、襲撃犯を報復で殺した事実がトレイシーの正義感に火を付けている感じなんですかね?
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▼次回、エピソード8