エピソード8『西部の勝利』“How The West Was Won”
あらすじ
ハーモンとディアスはエリート部隊と協力して、大規模な麻薬の密輸を阻止しようと試みる。
ネタバレ感想
港に届いた薬物をスモーキーにも運んでいる男の家に密かに踏み込み、「このまま7件の人身売買で裁かれたらどうなると思う？」と終身刑の回避をチラつかせて味方に引き入れることに成功。
運び屋が港で薬物を手に入れたら車で追い、スモーキーが100万ドル相当のブツを受け取ったのを確認して逮捕するという算段です。
コヤマに信頼を置かれているトレイシーがチームに入ったことで相棒を務めているディアスも自動的にチーム入りするのですが、兄のことで私怨を持つ人間の配属は危ういものを感じます。
トレイシーはコヤマのチームに引き抜かれ、上の許可も取れてようやく昇格できるのか。ディアスの指導期間は残りわずかで、ディアスが合格を貰えれば晴れて一人前になるものの、他のチームに行ってしまうというのはまだまだ未熟なディアスが置いてけぼりになる感じも否めません。
いざ、取引の時間になってもスモーキーは現れず、ブツを受け取りに来たのは手下と娘のレオナでした。
しかもそこへ武装集団がやって来てレオナ達を襲撃しようとし、張り込んでいたチームはすぐさま介入。
銃撃戦が始まった中、ディアスは単独でレオナを追うという暴走を見せ、その結果レオナに撃たれ、トドメをさされかけたところで追ってきたコヤマがレオナの頭に一発ぶち込みます。
現場に現れたというスモーキーは単独でトレイシーが追いますが、ディアスが撃ち込んでいた弾が腹部に命中していたようで、重傷のスモーキーは大した抵抗も見せません。
スモーキーは逮捕されてすべてにカタが付き、ディアスも軽傷で大事には至らなくて安心しました。
トレイシーの異動だけは署内の誰かの妨害により却下となったそうです。ラスマンと見せかけて警部補か？
ラスマンのところへ直談判に行き、「報復なら直接すればいい！裏で手を回すのは卑劣よ」と興奮気味のトレイシー。
事態を把握したラスマンは、ディアスのボディカメラに映っていた脅迫の証拠について言及し、「本気で報復するつもりなら格好の機会だが何も起きてないだろ？君と新人のために俺が握りつぶした。誰かが異動を邪魔したとしても俺じゃない」と説得力のあり過ぎる答えを言い渡します。
いざ審査の日がやってきて、指導してくれたトレイシーに純粋で深い感謝を伝えたディアスに対し、トレイシーはいつも危険な時に命令に背くディアスの短所を指摘して初日から訓練をやり直すことを提案。試用期間のやり直しは滅多にない事態なのか、ディアスはもちろん、横にいた警部補も驚きを隠せていない様子、そしてトレイシー自身もディアスと目を合わせることもできない宣告の厳しさが伝わります。
審査が終了し、警部補を呼び止め「あなたが異動を潰した？」と尋ねるトレイシー。
「そうよ、命令に背いて“狂人”を追った。規則を破った」と、トレイシーからオフレコで聞き出した情報源のことを持ち出す警部補ですが、こちらもラスマンと同じく、オフレコの秘密を守ったからこそ解雇されずに済んでいる、と。
デルガドの仇をうったにせよ、その行動は新人を危険に晒すものだったと責められます。
わりとまともな事を言われている気もしますが、警部補にも噛み付くトレイシーは確かに敵ができそうというのも納得です。
当面のパトロールでもディアスを引き続き相棒にしてくれ、最後までやる、と申し入れ気まずいタッグは続くことに。
トレイシーの上司への声の荒げ方もそうですが、ディアスも上官に当たるトレイシーに対し「昇進を逃した腹いせ？あなたと一緒に沈めと？」と大概な物言いで、ここまでくるとお国柄なのか？
「その反応こそ私の判断が正しかった証拠よ」と辛辣に言い返されております。
少し距離が縮まったかと思えば、すぐにぶつかり合うの連続なこの2人の関係性。どっちもが短気すぎるんですよ(笑)
ディアスはとうとう初日に保険で渡されていた『釈放カード』を使ってトレイシーから離れる道を選びましたが……。
前半、派手な事件は起こらないけれど、市警が担当するそれはもうさまざまなトラブルの連続は『警官の日常』が垣間見ることができ、警察モノとしては地味なところが逆に新鮮でした。
配信開始後、相当人気があったようなのでシーズン2も更新されそうですし今から楽しみです。
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▼次回、S2エピソード1
