エピソード16『肥満の原因』“Heavy”
あらすじ
10歳の少女が心筋梗塞を起こした原因を探るハウス医師とチーム。ハウスはチームの一員が自分を裏切ってフォグラーに寝返ったのではないかと疑う。
ネタバレ感想
小学生の〈ジェシカ〉が、授業で縄跳びをさせられていた際に心臓発作を起こして緊急搬送されます。
カディ院長から1週間以内にチームの誰を人員整理の対象にするか選ぶよう迫られているハウス医師ですが、他の科から心筋梗塞で回されてきた患者がまだ10歳だと聞いて、途端に興味を持ったようです。
いつもの原因究明会議の最後に、ついでのように「それからもう一つ、今週中に1人リストラしろと言われた。新会長さんの命令だ」と本人達に告げるハウス医師。
残された3人は信じられない表情ですが、「こんな時こそ団結よ」と言ったキャメロンに否定するチェイスと賛成するフォアマン。
ボンボンで優男風のチェイスが意外と自分さえ良ければいいと考える野心家なんですよね。
フォアマンがキャメロンの意見に賛成した理由は、「ハウスの好きにさせてたまるか」という動機からで、相変わらずブレない男です。
それでもチェイスよりもフォアマンの方が人の心が分かるタイプで、今回も肥満を気にするジェシカの気持ちに寄り添って話し、体重計に乗せることが出来たのはチェイスではなくフォアマンの方でした。
インスリンを過剰に分泌する代謝症候群の検査を行うことになるも、急に暴れ出して暴言を吐くジェシカ。
10歳の子どもがキレる原因は何があるか、自分達の実力を見せつける場だぞって言ってチームに意見を募るハウス。
チェイスとキャメロンの一騎討ちのようになってフォアマンがやや空気と化しているというか、敢えて空気に徹しているような表情で状況を見守ります。
検査には出ないほどの少量のやせ薬を母親に隠れて飲んだかもしれないと仮説を立てたハウス医師は、ヘパリンとワルファリンの投与を指示。
やせ薬探しを言い付けられたフォアマンは神妙な表情でハウス医師のオフィスに行き、「リストラには反対しません。でも俺たちを競わせるのはやめてください」と伝えます。
ハウスから誰をリストラするか意見を出せと言われ、最初はスルーしていたフォアマンも、「なら君だ」と言われて仕方なくチェイスの名前を挙げました。
フォアマンからすれば、チェイスはこの仕事を軽く見ていて、医者としてのプロ意識が足りないのだとか。
その後、学校でやせ薬について聞き込みをしたフォアマンは、ジェシカが「母親に貰った」薬を飲んでいたという情報を掴みます。
フォアマンが母親に何の薬を渡したのか聞いてみても、そんな薬は渡してないしそのイジメっ子が嘘をついていると怒って話になりません。
病室でやり取りを聞いていたジェシカが「ママ、嘘じゃないわ。本当よ。薬を飲んだ、ママにもらったって嘘をついた」と話し始めるまでは。
自分の容姿にどうしても自信が持てず、母親には何を相談しても「あなたは可愛いわ」としか言われず、友達の1人すらできずにたった1人で苦しんでいたジェシカはやせ薬を万引きしたのだそう。
その薬が血栓、心筋梗塞、不眠症の原因なので明日には退院できると声をかけるフォアマン。
しかし、程なくして全員のポケベルが鳴り響き、病室に駆け付けると激しく痛がるジェシカは出血しており、皮膚には壊死が起こっているではないですか。
自分達が投与したワルファリンが原因かもしれないとなった時に、ワルファリンの前にヘパリンを投与する手筈をミスしたのがキャメロンだと暗に責めるチェイス。
チェイスは柄にもなくハウスにコーヒーを淹れたり、キャメロンを蹴落とそうとしたり、分かりやすくスネ夫感を出してきています。
フォアマンの方にはフォグラーが近付いていますし、これではチームワークどころではないし治療にも影響が出て本末転倒です。
チェイスには怒っていても、ハウスから誰をやめさせるべきか聞かれたキャメロンは「誰も。全員減給にすれば誰も辞めずに済みます」という誰も傷付かない解決法を提案。
「あなたは逃げてばかり。だから上手くいかないのよ」と上司に冷たい目で嫌味をぶつけられるキャメロンが凄いな。お国柄か?
ハウスはフォグラーとカディのところへ行き、全員を減給にして皆残すと言うも、“見せしめ”のためにハウスを服従させたかったフォグラーは首を縦に振りません。
「交渉の余地はないんだよ。たとえ不愉快でも私の命令に従うことを身をもって知ってもらうためだ」と開き直っており、なんだかとんでもない思想の奴が入ってきたもんだなぁ。
しかもこの間入ってきたばかりで、ここまでハウスを目の敵にしているのが意味分からん過ぎる(笑)
しかも、やはり密告者はチェイスだったのですが、「僕を守るという約束だろ?」と言う彼に「君が辞めるまではね」と返すフォグラー。悪の親玉かよ(笑)
チームの中で、『フォアマンは賢く、キャメロンは気に入られている』というのがフォグラーの評価で、キャメロンを味方につけられたからチェイスは用済みだと。
理由も不明なままに壊死が広がるジェシカが唯一助かる道は、壊死が集中している胸周りの脂肪組織を切除すること。
10歳の少女の胸を切除すると聞かされた母親は嘆きながらも他に選択肢がなく、同意書にサインするのでしょうか?
様子見していられる時間もなくなってきて、何でもいいからとにかく考えられる原因を言えとフォアマンとチェイスに意見を出させるハウス医師。
肥満を引き起こす病気を考えていた際に、「遺伝だろ?母親も太ってる」と何気なく言ったフォアマンの言葉に、母親は背が高いのにジェシカは低いことに気が付きました。記録を確認すると父親も高身長なのです。
発育阻害、高血圧、血栓、肥満といえば『クッシング病』で、皮膚の壊死は高カルシウム血症によって起こったと考えれば説明がつくと断言するハウス。
血漿コルチゾール量に異常がなかったのは検査のタイミングが悪かっただけで、いちかばちか、残り少ない時間をMRI検査に充てて、高コルチゾール症の原因を探る方針に舵を切りました。
MRIでは下垂体腫瘍が見つかり、それが原因でのクッシング症候群が判明。
この腫瘍さえ切除すればすべて正常に戻るらしく、ジェシカの胸は残せるとホッとした反面、目と目の間にある下垂体を手術するのは失明の危険を伴うものです。
上唇の裏を切開して光ファイバー顕微鏡を挿入の上で腫瘍を切り刻んでいく……という恐ろし過ぎる手術。これが所要時間3時間で数日で退院できるって……医学ってスゲェ。
手術は無事に成功して、喜ぶ母子にフォアマンも嬉しそう。
1週間も経っていないというのに、ジェシカは見違えるように痩せ始めており、チェイスのデリカシーのない過剰な褒め方はやや気になりましたが、本人も今の自分に自信を持てていそうな笑顔が見られます。
約束の期限が来て、カディとフォグラーの前でリストラ対象にチェイスを選んだハウス医師。
しかし「チェイスはダメだ。他を選べ」とフォグラー。
さすがにこれ以上従っていられないハウスはこれを断り、フォグラーは「科ごとなくすことになるぞ」と捨て台詞で出て行きました。
キャメロンは業務中にパソコンで履歴書を書いており、自ら辞めると言い出しそうな気配。
彼女に喝を入れられていたハウスは、今度こそ自分らしくゆっくりじっくり考え込んでいる、といった様子です。
今回の診察パートは、豊満なボディの〈ヘルナンデス〉が胸焼けを訴えており、てっきり妊娠だと思っていたら13キロもの巨大腫瘍を抱えていたというもの。
ウィルソンにバトンタッチして、良性腫瘍を切除する手術の説明をしたところ、ヘルナンデスは激怒して「死にもしないのに美容整形をしようとしてる!手術跡が残ったらビキニが着られなくなるじゃない!!」と予想外な言い分を残してそのまま出て行ってしまいました。
妻を心配するヘルナンデスの夫がハウスを探しに来て、「ガンだと言ってくれ!嘘は得意だろ?」と6人の子ども達の写真を見せて頼み込みます。
ヘルナンデスも夫も茶色の目なのに、写真の子ども達は青や緑の目をしていることを瞬時に見抜き、ヘルナンデスを呼び出して「夫ではなく他の男が手術跡を嫌うんだろ?」とハウス医師。
手術跡のある既婚女性を求める男は大勢いると適当なことを言って、切除手術を受けるよう勧め、何故か納得してもらえました。
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▼次回、エピソード17
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