エピソード12『卑劣極まりなき殺人』”Murder Most Foul”
あらすじ
仲間のために不確かな運命に身を委ねることになり、司教の忠誠心が試される。アイスランドではフロキが神の意志を知るべく奮闘し、カテガットの新しい支配者は苦戦を強いられていた。
ネタバレ感想
無事ウェセックスに辿り着いたはいいものの、水辺で警戒防衛中のエセルレッドから頼りのエセルウルフ王が亡くなっていると聞かされ戸惑うヘフマンド。
アルフレッド王は、ヴァイキングの戦いに巻き込まれた司教が彼らと短期間であれ生活を共にした事で感化されたのではと懸念しながらも直接話を聞き、何故北の民を連れ帰ったのだと責めます。まぁ、そりゃそうですよね。
入国と同時に檻に入れられ繋がれる事となった北の民ですが「司教にハメられた」と憤るビヨルンやウベを尻目にラゲルサだけはヘフマンドの愛を信じている様子。
なんだかんだとヘフマンドはアルフレッドを説得できたようで、ラゲルサ達は王に呼ばれ「まずは戦いで存在価値と忠誠心を示せ」との提案を飲むと「かつての敵が仲間になった」と手枷を外され今までの扱いが嘘のように歓迎されます。
ヘフマンドは、シャーボーンの司教に再任して貰いたいと頼むも、既に死んだものと思われていた事もあり、聖職者でもないクスレッド卿が今は後任を勤めていると聞かされました。
食い下がるも、「キリスト教界の擁護者が異教の神々のために戦ったのは周知の事実で、多くの者が疑っており彼らの信用を得なければ元の職には戻せない」と取り合ってもらえません。
宴の中アイヴァーは「俺はこの女性を妻にすると決めた」と次期女王としてフレイディスを皆に紹介します。
ここでも正気を取り戻したマルグレーテはヴィトゼルクとアイヴァーの不能をせせら嗤っておりもう回復したのか、とウンザリさせてくれます。
その夜フレイディスに誘われるも「無理なんだ」と及び腰のアイヴァー。しかし、「私にとってあなたは神よ 他の人間を超越している」と囁き、ナイフでアイヴァーの手の平から血を流し「あなたの血で私は男の子を身籠もり、その子もあなたのように神になる」とその血を舐めとるのでした。いやぁ…なんだかえも言われぬ恐ろしさがあります。
血を舐めたぐらいで子供ができるなんて奇跡のような事が起こるはずもなく、男を納屋に押し込み腰を振りまくっております。奇跡の子を授かったとまんまと信じ込むアイヴァーの顔が今から想像できてしまいます。
巻き起こる不穏な連鎖を嘆き、神々が姿を見せてくれなくなった事に対し「もしかして幻だったのか」と自分自身を疑い始めるフロキ。
神々はこの場におらず全て自分の妄想で俺はただのイカれた老いぼれなのかと若い娘相手に泣き噦るフロキですが、フロキのイカレ野郎具合なんて今に始まった事ではないのですよ、こちとら。
それよりももう一人若者が負の連鎖に巻き込まれそうになっている事に早く気付いて対処して頂きたい。
ウベとビヨルンはエグバート王の捺印が入った土地の譲渡書を持ち出すも、契約を交わした際に既にエグバート王に権限は無かったと聞かされ今更ハメられていた事に気付きます。
アルフレッドの地位を強固なものにするためジュディスはいとこマネルの娘エルスウィズ姫を結婚相手に見繕いました。どうしても親世代のはずのジュディスの方が若く見えるという。
しかしエルスウィズ姫はどうやら剛勇のビヨルンに目をひかれたようですね。男性と対等に戦う女戦士トービにも興味津々です。
アルフレッドの教会への指図と異教徒の受入れで反発や非難の声は大きく、教会会議が招集され反体制派の脅威が深刻なものになってきました。
自分をあからさまに敵視するビヨルンを外し、ウベを呼び出したアルフレッドは「兄弟の中でも君は特にラグナルに似ている」と語り、キリスト教の洗礼を皆の前で受けて貰いたいと頼みます。
ビヨルンの方はなんとエルスウィズ姫に隠れてキスをする手の速さ。そもそも姫側が惹かれていたようですし満更でもないという面白い事になってきました。
「妊娠したの」と聞かされ案の定信じ込み「愛してる」と感動を覚えるアイヴァーでしたが、マルグレーテに胸を刺され殺されるという不吉な夢を見て不安を感じ始めたようです。
マルグレーテは、フレイディスが王妃となり妊娠までしている事実に嫉妬で狂い、ウベへの恨み節を炸裂させております。そういえば王妃になる可能性もゼロではないポジションでしたね。お得意の唆しで今度はヴィトゼルクにアイヴァーを殺すよう訴えます。これを宥めすかしたヴィトゼルクでしたが、控え目に見てもイカレ女相手に優男過ぎませんか。
その夜寝ているマルグレーテはアイヴァーの送り込んだ男達に取り囲まれ殺されてしまいました。こういうタイプはしつこく生き長らえて事あるごとに小賢しく周囲を掻き乱すと思っていたのでアッサリ死んだ事に驚きです。
シャーボーンの司教の地位を譲ろうとしないクスレッド卿を脅すヘフマンドでしたが、クスレッドの送り込んだスパイにラゲルサとの姦淫行為を見られ弱味を握られる事に。
黙って切り札にしとけばいいものを、さっそく禁欲の誓いを破っているだのなんだの書簡にして送り付けたがために激昂して乗り込んできたヘフマンドに「お前が私に剣を抜かせたのだ」という都合のいい名言を吐かせ、教会の中神の御前で目を貫き胸を刺され惨殺される結果に。
これが聖職者というのが本当にやべー奴過ぎる(笑)
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▼次回、エピソード13