エピソード18『バルドル』”Baldur”
あらすじ
アイヴァーは奇襲を受け、ヴィトセルクは苦境に陥り、フロキは驚くべき事実を発見する。3人のオランダ人の王は軍をレディングに集結させた。一方でウベの交渉は危険な結果をもたらす。
ネタバレ感想
はるばる冬山を越えスウェーデンまで辿り着き、まるで釈迦のようなオラフ王にサウナでもてなされるヴィトゼルク。
オラフ王から「お前の弟はどのような統治者なんだ?」と聞かれ「弟は自分の事を神だと公言している かつてのアイヴァーとは別人で暴君だ」と本音を伝え、「弟を倒し王位から引きずり下ろしたい」とアイヴァーの援護ではなく自分への加勢を頼みますが「予定を変えるつもりはない」と話すオラフ王の合図で拘束されてしまいました。
その頃カテガットでは、自由を奪われ反発する一部の民によりアイヴァーの建てた像が真っ二つに破壊される事件が起こります。
ヴィトゼルクの恋人トーラも聴取に呼び出されますが、アイヴァーとラグナルの違いを本音で話したトーラを意外にもあっさり解放するアイヴァー。もうこの時点で嫌な予感しかしませんが…解放されたはずのトーラは外に出た瞬間から兵士に追われ、急ぎ自分の村に帰るとなんと村は焼かれ家族も捕らえられ大惨事。トーラ本人も全身に油をかけられ火の中へと放り込まれ惨たらしく悲壮な最期を迎える事となりました。ヴィトゼルクにオラフ王の元へ行かなきゃ彼女を焼き殺すとかなんとか脅していましたが、行っても行かなくても同じ手段に出るなんてど屑極まりない。
悲惨と言えばフロキサイドも本性を曝け出したチェーテイルは全てに絶望し身を投げた娘アウドの弔いもしないで「女と寝れば子供はできる」と屑さを隠そうともしません。
フロキは「俺は前と変わった」なんて言ってないで非情に復讐に走ってもいいんじゃないか?とさえ思ってしまう屑っぷりです。
ラゲルサは完全に心身崩壊し半狂乱でおかしくなってしまっていたところを魔術師のようなおばさんに保護されていたようで偶然治療を受けていたジュディスが見つけ出し連れ帰られました。
ラグナルの死に際の幻覚を見て震え、山姥のように唸っていたラゲルサですが、ウェセックスの宮殿に寝かされると特になんの前触れもなく「この場所は?」と正気に戻ります。
どこぞの族やらに捕虜にされたとか、ヘフマンドを失った悲しみから一人になる事を選択したとか、そういう失踪の経緯かと思っていましたがもっと単純だったようです。
3人の王が率いるというデーン人の野営地を見つけ、先制攻撃をかけようとするウェセックス兵に対し、指揮官を任せられたウベは「戦いと不要な死を避けるため話し合いをする」とトービを連れて話し合いのため敵地に乗り込みました。
ラグナルの息子ウベはかなりの有名人で鳴り止まないデーン人からのウベコールに幸先の良さを感じながら、ヘミング王、アンガンチュール王、フロド王の三名の前に通されます。
ウベは「戦いをやめるならあんたたちを移住させてやる」と話し敵ではなく同盟を築こうと持ちかけるも、フロド王だけが反対の姿勢を示した事で「拒絶は侮辱と見なし決闘を申し入れる」とウベ。
フレイディスは必死の思いで男の子を出産しますが、産まれてきた子にはまたしても障がいがあったらしく顔色を変えるアイヴァーに対し「私が言った通りでしょ?人と違う体は神々に愛されてる証よ」と微笑むフレイディス。ここまで来ると少し病んでいるというかホラーな感じがしてきます。アイヴァーに取り入るためではなく本心からの考えだったのか…。
息子バルドルを見たアイヴァーの絶望的な表情…これは息子を巡ってまた一波乱ありそうではありましたが、早々にやってくれます。深夜森の中にバルドルを連れて行き「神の子でなく俺に似てるお前は人々に俺の足のことを思い出させる 許しがたいことだ 俺はずっと苦悩してきた同じ目には遭わせない 我が子を苦しめる奴は父親失格だ そうだろ?」とお得意の独り善がり全開で産まれたての赤ん坊を置き去りにしてしまいました。
サウナに吊るされながらも意思を曲げなかったヴィトゼルクに対しオラフ王が考えを改め提案に乗り、アイヴァーの領土を攻める事となりました。がんばれヴィトゼルク。まけるなヴィトゼルク。
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▼次回、エピソード19