海外ドラマ≫≫the good wife グッド・ワイフシーズン2　19話ネタバレ感想

第19話『不当解雇』“Wrongful Termination”

あらすじ

IT企業の従業員の自殺が相次ぎ、アリシアは原告の代理人として会社側を弁護するスターンとの和解交渉に臨む。一方、残り6日と大詰めを迎えた選挙戦はピーターがわずかにリード。ここからイーライは無言不動を貫く作戦に切り替えていこうとする。そんな中、ダイアンのもとにスターンの訃報が舞い込んできた。葬儀に顔を出したウィルとダイアンは、そこでスターンの事務所がすでに売られていたことを知り……。

ネタバレ感想

元パートナーのスターンさんと劣悪な職場環境での自殺が相次いだ件で和解交渉真っ只中のアリシア。なんとなく顔が若返ったような気がします。ほうれい線がいつもより薄いような…。

このまま裁判にもつれ込むのかと思ったところでスターンが事務所内で突然死していたのが発見されてしまいました。

深い縁のあるスターンの死に動揺するも、そこは経営者らしく彼が引き連れて出て行った顧客を奪い返すチャンスだと画策するウィルとダイアン。

アリシアを含めた三人はスターンの弔問に訪れます。

粛々と鏡に黒い布を被せているのが印象的で、これはアメリカの文化なのか？と思いましたが、これまで見てきた海外ドラマでも初めて見る光景だったので少し調べてみるとどうやらこれはユダヤ教の習わしだったようです。

他にもウィル達が持参した謎のカップと同じような物がズラリと置かれているシーンも映りましたが、あれの正体は厳しい戒律によるタブーが多いユダヤ教に改宗した娘アナのために当たり障りのない無難な物としてポテトサラダらしきものを手土産にし、周りも皆同じ考えだったという事でしょう。

弔問にはあの障がい弁護士ケニングも参列しており、数ヶ月前にクライアントや訴訟ごとスターンの事務所を買い取っていたと爆弾発言が。

顧客奪還どころか今取り組んでいる和解交渉もケニングを相手にせねばなりません。アテが外れた上にやりづらい嫌な相手のイメージが強いので幸先が不安です。

裁判に関してはいつもの通り優勢と劣勢が入り混じりながら展開していきましたが、最終的に会社ぐるみで3500万ドルもの年金基金を横領していた事実に辿り着き、とんでもない詐欺集団じゃないかと気付くも、そこを突けば役員連中は全員お縄となりFBIが会社の資産を差し押さえるであろう事は容易に想像でき、そうなれば事務所にとっての利益が無くなるではないかと頭を抱える事になってしまいました。

ここですぐに悪知恵が働くのがウィルの良い所です(笑)

会社ではなくCEOに賠償金を請求する事で、こちら側の納得のいく和解交渉が決裂した場合この悪事を公にする、つまりFBIを動かしケニングの雇い主であるCEOの資産も凍結される事になるぞと脅しをかけます。自分達が身動きが取れない現状を相手にも当てはまるという逆転の発想ですね。

これではケニングもタダ働きの大損になってしまうので和解交渉をもぎ取れる形で終幕となりました。

ケニングがアリシアの能力を買っていて新事務所に引き抜きの誘いを繰り返しかけていましたが、敵にもしたくないけど同僚にもしたくないよなぁ…とアリシアが断るのも当然に思えます。

開票まで一週間を切り3ポイント差でウェンディに勝っているピーター陣営のイーライはこれまでにないほど熱く「何も言うな何もするな！」とこのまま逃げ切る戦法を事務所のメンバーにしつこい程言って聞かせています。ここまで来ればあとは何かをしかけて自爆するのを防ぐだけといったところ。

ところが懇意にしている女性記者〈ペトラ〉からの電話で「ウェンディに居住資格が無いとして訴えられるようよ」と教えられます。

まさかの事態に即刻民主党委員会の委員長を呼びつけ怒鳴り散らかすイーライ。一見とことん敵を蹴落とせそうに見えますし、委員長も「だめ押しで」と言い訳しておりましたがこれこそがイーライの恐れる『自爆』に他ならず、やっとの思いで脱組織選挙のイメージを定着させたところにこんな思惑ゴリゴリの訴訟を起こされてはたまったものではありません。

さらにはカリンダとピーターの件と思しきスキャンダルの噂まで掴んでいるペトラ。

なんとかアリシアを説得しペトラから電話でこのスキャンダルについて5分間のインタビューを受けさせるも、散々「ペトラは挑発するから冷静に」と忠告していたイーライ本人が「エイズ検査は受けた？」との質問に対し思わず「恥を知れ！」と怒鳴り付け電話をガチャ切り(笑)

さすがイーライ、これにはアリシアもにっこりです。

噂の張本人カリンダ周辺では、ケイリーまでもがその事実を知ってしまう事になりました。

チャイルズがブレイクの事情聴取の報告書に2ページ抜けがあると気付き、育メン調査員ワイリーに探らせている事を知ったケイリーは彼の元を訪ねます。

ケイリーのカリンダ贔屓を知っているワイリーはその場でチャイルズに電話をかけスピーカーホンにするのですが、ライオンのぬいぐるみがチャイルズの声に合わせて口を開きコミカルに動くのでよくもケイリーはあれで吹き出さなかったなと思うほど笑えました。

ケイリーはマタンの元へ向かい、チャイルズが例の件で犯罪絡みを疑って探っているぞと警告すると、マタンは「内容はプライベートな事でチャイルズとは関係なく俺は検事局を守っているんだ今はいない人のためだ」とすぐにピーターに繋がるコメントを返し、ケイリーがすぐさまピーターとカリンダの不倫に勘付くと「一夜だけだこれをチャイルズが知れば必ず大火事になるピーターは選挙に勝てば俺の職を保証してくれる」とアッサリ白状する始末。おまえ、そんなアッサリ吐くんかーーい！と唖然としてしまいました。

カリンダにそれとなく隠したかった事実を知ってしまった事を話し、「何故すぐアリシアに話さななった」と言うケイリーはなんだかんだ紳士に感じます。

「このためにアリシアと友達に？」と聞くケイリーですが、実際のところ最初はどうだったんでしょうね。今でこそ本気で気を許し信頼しているように見えますが、このカリンダの心境の変化は彼女自身も誤算に感じていそうですし。

そうこうしているうちに、相手を好きになればなるほど打ち明けるのは怖くなったのでしょう。

タミーの姉が過去にウィルと付き合っていて、アリシアへの想いが原因で姉をフッていたという事実って既出でしたっけ。見逃していてまじかよ、と思いました。兄弟の元恋人と付き合えますか…？うーん…大らかですなぁ。

そんなウィルとタミーは、タミーのロンドン行きの打診でギクシャクしておりましたがついにウィルが「ロンドンへ行くなここに居て欲しい」と心を開きつつ母性をくすぐり、より深い仲へ進んだといったところでしょうか。

その前に『ステディな関係』に突入していたような気がするのですが今回も懲りずに自分達の関係について濁していたりと正直面倒くさいカップルで御座います。

グッド・ワイフ彼女の評決シーズン2＜トク選BOX＞ [ ジュリアナ・マルグリーズ ]