エピソード11『ゴーティマーと謎のサイン』”Gortimer and the Surprise Signature”
あらすじ
骨折したゴーティマーは、ギプスにクラスメイトのサインを書いてもらうが、覚えのない名前があることに気づく。それは転入生なのか、以前からいた生徒なのか......。
ネタバレ感想
前話で腕を骨折したゴーティマーのギプスに馴染みのクラスメイト達に混じって〈アビゲイル〉という知らない名前のサインが入っている事に気付きます。
クラス名簿にも名前があり、彼女のものであろう座席も発見しますが誰も見た事も聞いた事もない不思議な存在。
長年不運を独り占めしてきたスタンリーに数々の骨折ギプスを見せてもらうと4年前の時点で既に〈アビゲイル〉の名前が入っていました。
芸術作品を頼りに美術室でアビゲイルの手掛かりを探っていると、突如ゴーティマーの前に姿を見せたアビゲイル張本人。
謎めいた彼女は、「ずっとそこに居たけれどみんなが気に留めていないだけ」と自分が認識されていない理由を語ります。
ゴーティマーが肖像画を描いてもらっているところにメルとレンジャーが入ってきて、ようやく見つけたアビゲイルを紹介しようと振り返ると姿がなくなり、二人が去ればまた出てくるまさに幽霊のようなアビゲイル。
と、ここでゴーティマーママからとある少女の昔話を聞くことに。
「彼女はとてもシャイで自分は小さくて世界は大きいと思っていた 独りの時だけ幸せだった
ダンスをすると周りの全てを忘れられた でも素晴らしい事に人々に注目されるようになったの
最初は恥ずかしかったけど自分が小さくないと気づいてからは状況はもっと良くなった」
きっとゴーティママ自身のお話でしょう。
母親からこの話を聞いたゴーティマーは良かれと思って学芸発表会の大舞台でサプライズ的にアビゲイルを紹介しようとするのですが、これが彼女を傷付ける事に。
みんながみんな注目を浴びたいわけじゃなく、自分は今のまま静かに過ごすのが居心地が良いんだと訴え、ゴーティマーも独りよがりな押し付けだったと反省します。
彼女は意外にも本当にシャイな普通のクラスメイトだったらしく、学芸会の後にはレンジャーやメルとも会話をする仲になっていました。
いつものようにノーマル・ストリートに伝わる特殊な力を持つアイテムや異世界と言ったあからさまにファンタジー要素のある不思議な話に繋がるのではなく、実在する目立たない少女の現実をベースとした不思議な話にしているのが興味深かったです。
スポットライトを浴びたい人もいる 避けたい人もいる 幸せになれる光の量は人それぞれだ
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▼次回、エピソード12