何かとサバイバル。

洋画と海外ドラマ B級グルメがすき。

海外ドラマ≫≫Philip K. Dick's Electric Dreams フィリップ・K・ディックのエレクトリックドリームズ シーズン1 3話ネタバレ感想

人間らしさ

エピソード3『人間らしさ』”Human Is”

あらすじ

愛のない結婚生活に悩む女性が、ある日突然、彼女を精神的に苦しめてきた夫の魂が何者かに乗っ取られたことに気づく。だが驚くことに、夫は優しくなっていた。フィリップ・K・ディックの物語の根底に流れる疑問がここに… 人間の本質とは何なのか?

ネタバレ感想

原作:『人間らしさ』 “Human Is”(1955)

一概に『未来』と言えど、様々な未来像があるなと改めて感じます。

今回の舞台はザ・SFと言った雰囲気のあるスペースコロニーで、『テラ』という国の軍に従事する夫婦〈サイラス〉と〈サラ〉にまつわる物語。

宇宙で暮らす人間にとって空気そのものが最も重要な資源であり、人口に見合う空気を維持するためには水もまた重要な資源に変わりありません。国のため、資源獲得のため、他の惑星を侵略せざるを得ないと強硬姿勢を貫く夫サイラスに対し、妻サラは倫理的な葛藤を感じております。

将軍の許可が下り、大佐として部下を率いながらレクサー星に水を略奪しに派遣されたサイラスですが、任務の途中でレクサー人に攻撃され獲得した物資が積み込まれたロケットを守る激戦に。

軍上層部が見守る中、将軍命令で爆撃が許可され、物資を守るためにレクサー人もろとも犠牲になった隊員達。

夫の死が目の前で確定し動揺を隠せないサラでしたが、自動操縦で帰還しているロケット内に命からがら逃げ延びたサイラスと一人の部下の反応があると知らされます。

戻ってきた夫は、以前の高圧的で自分を見下した態度を取るサイラスとは打って変わって優しく労りを忘れない別人のような人間に。

夫の豹変ぶりに恐れすら抱きながらも、長年募っていた「愛されたい」という願いが実ったサラ。

そんな折に部屋に突撃され権限を奪われ逮捕されてしまったサイラス。

連れ帰ってきたもう一人の部下が寝言でレクサー語を話していた事で、寄生したレクサー人と人間のDNAが完全に融合した『メタモーフ』という存在が裏付けられた結果、サイラスも軍事裁判にかけられることに。

国に忠義を尽くす立場の戦略主任サラですが、帰ってきた夫がレクサー人に寄生されている別人だと薄々気が付きながらも彼を庇う証言をした事で信頼していた同僚から反逆罪を示唆されてしまいました。

サイラスは裁判長に発言の許可をもらい、妻の罪を追及しない事を条件にレクサー人を自白。

連行されようとしているサイラスを見て、サラが将軍の言葉の矛盾を見事に突き、夫婦は釈放されたようです。

サラの言葉通り、自己犠牲や優しさ、愛を知る生命体レクサー人は誰よりも人間らしく映りましたし、『人間らしさ』の指標が前述の通りなら間違いなく『人間』に分類されて良いはずなのです。何を持ってして人間と定義付けられるのか、自分達と違う未知なる生命体を「冷酷で凶暴」と決めつけ一方的に資源を奪い排除しようと決定した人間達にもある意味で人間らしい傲慢さがありました。

人間狩り (ダーク・ファンタジー・コレクション) [ フィリップ・キンドレッド・ディック ]

人間らしさ

人間らしさ

  • メディア: Prime Video

Amazonプライム・ビデオで視聴できます。

月額500円でプライム会員になれば、会員特典対象の映画やドラマ、アニメ、Prime Original 作品が見放題。30日間のトライアル期間でお試しも可能。

▼次回、エピソード4

axxi.hatenablog.com

プライバシーポリシー