海外ドラマ≫≫THIS IS US THIS IS US　36歳、これからシーズン1　4話ネタバレ感想

エピソード4『プール』”The Pool”

ジャックはレベッカと子供たちを連れてプールへ。すると子供たち３人のそれぞれの悩みが浮き彫りになる。トビーの前妻に遭遇したケイトは、自分とはまるでタイプの違う彼女を調べ始める。

忙しなく子供達とやりとりし疲弊気味に見えるレベッカと相変わらずポジティブでアクティブな旦那ジャックは家族揃ってプールに出かけます。

ケアベアのビキニを着てわがままボディを晒す娘に友達から意地悪を言われるんじゃないかというレベッカの予想通りにブタのイラストと共に『もう遊ばない、一緒だと恥ずかしい』と書かれた手紙を渡され落ち込む幼いケイト。

ケヴィンは相変わらずランダルに対抗心剥き出しでキツく当たるわ、姿が見えなくなったランダルは同じく黒人の子供達に混じって遊んでおりレベッカが他の子の母親から嫌味を言われブチ切れるわで読んでいた小説『悲惨“ミザリー”』のタイトル通り悲惨な1日に。

さらに悪い事は続き、泳ぎが得意ではないケヴィンが溺れかけていても他の二人の対応に追われ見ていなかったジャックとレベッカ。

自力で這い上がってこれたのは不幸中の幸いでしたが、両親から蔑ろにされていると感じ溜まっていたストレスが爆発。

それでも最終的には、それぞれの子供達と誠実に向き合う両親なので固い絆で結ばれ終わり良ければ全てよし的な休日となったようです。

父親が不審者だと通報されても悪くもない自分が謝る事で厄介を回避するランダルですが、不満気な父に「白人に育てられたからといって黒人差別が無かったと思うな」とイライラをぶちまけております。

むしろ白人家庭で育ったからこそ自分だけが違う肌の色をしていてコンプレックスは大きくなったのかもしれません。

コンプレックスと言えばケイトの中でもちょっとした修羅場が巻き起こっております。

レストランで食事中、お手洗いに席を立ったトビーが親しげにハグする女性を目撃。

スタイリッシュで洗練されたこの女性、聞けばなんとトビーの別れた前妻だと言うではありませんか。何が気になるかって一種のデブ専的な性的嗜好があるのかと漠然と考えていましたがある意味で裏切られました。

ただでさえ巨体にコンプレックスのあるケイトにこれは大打撃です。SNSで彼女を探して見れば私生活やセンスまで抜群で更にケイトは追い込まれます。

彼女を近くで見ようと経営する店まで行ったケイトは仕事の面接に来たと勘違いされ想定外に恋人の元妻と話し込んでしまった挙句、店で雇われる事に(笑)

それを告げられたトビーがこれまた修羅場です。

楽しくて明るくケイトを褒めてくれる〈ジョシー〉は一見スマートで成功した女性にしか見えませんが、トビーは「浮気したあげく貯金を半分持ち去った」彼女からの仕打ちによるストレスで太ってしまい、自殺まで仄かしたほど追い詰められた過去があったと明かすのでした。

これまでチャランポランな程に底抜けに明るかったトビーが初めて弱い部分を曝け出した瞬間かもしれません。

この明るさって少しジャックと似通う部分があるように思います。やはり娘は父親の面影をどこかで追う、とかそういうことなんですかね。

ランダルがプールサイドで何か数をメモしていた様子がありましたが、白人の街で暮らす少年が黒人と出会うたびにつけていた人数で、黒人男性に出会うたびに自分の父親かもと思いながら愛する養親を傷付けまいと黙っていたなんて、それを聞いたウィリアムの心情を考えても心が抉られるような感覚になります。

それが例え傷みでしかなくても、心の底の底の部分を開示していく事で本当の意味で距離が縮まっていくからこそこの親子の関係が見逃せません。

最後にランダルをアポ無しで訪ねてきたケヴィンがウィリアムを紹介されていましたが、よほど国民的キャラクターなのか、こんなところでも『シッター・マン』の隠れファンが(笑)

シリアスと笑いの緩急で永遠に見ていられそうです。

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▼次回、エピソード5

何かとサバイバル。