エピソード8『チャック VS 赤ちゃん』“Chuck Versus the Baby”
あらすじ
サラは、5年前のある出来事をずっと秘密にしてきたが、今その秘密に正面から向き合うことを余儀なくされていた。最近サラの様子がおかしいと感じているチャックは、彼女を助けるために何かしたいと申し出るが、一人で対処することを決意したサラは多くを語らない。
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ネタバレ感想
サラを面会に呼び出したショウが何やら意味深な事を言っとりましたが…サラには5年前の任務で確保を命じられていたとある赤ん坊に関して虚偽の報告をし、指南役の命令に背いて密かに生かしていたという秘密があったようです。まさかサラの隠し子が居たらどうしようなんて思いましたが違うようでとりあえずホッとしました。
チャックはサラの夢の家を見つけ出していて、CIAの復帰に伴い金策の方もどうにかなりそうで本来は手放しで喜びたいサプライズですが、ショウに秘密を握られている事が気になってしょうがないサラ。
『緊急の要件』の内容をどうしても話したがらない上に一人重装備で出て行こうとするサラに対して、チャックは詳細を詮索しない変わりにカーマイケル産業の代表として無料の協力を申し出ました。
サラによれば、標的は元CIAの危険人物〈キーラン・ライカー〉。ショウが連絡を取っていたことを逆手に取り、ショウを装って彼を呼び出すと言います。モーガンにはキャッスルでの連絡係、チャックとケイシーには一緒にブダペストへ飛ぶように役割を振ります。直接秘密を聞いてきたケイシーにすらも詳細を明かさないところを見るにかなりややこしい隠し事のようですね。
微妙な関係のアレックスも交えてエリー達とゲームパーティーの予定だったのに行けなくなってしまい残念がるモーガンには、「最近スパイに興味津々なエリー達」をキャッスルに招いて遊べば良い、とスパイ産業のCEOとは思えない緩さのアドバイスをするチャック(笑)
赤ん坊が殺されるのでは、と懸念していたサラはベビーカーに泣き声を録音したレコーダーと銃を乗せて、引き渡しのために指南役だったライカーに会い「どうするつもりか教えて」と訪ねたところ、どうやらライカーは赤ん坊に相続される事になる莫大な遺産目当てで、それを手に入れてしまえば用済みになる赤子を殺すつもりでいたのです。咄嗟にライカーを撃ち逃走し、危ういところでしたが何とか撒き切った後に赤ん坊をどこかへ託したのですね。
ブダペストに着いたサラは、「話せば他の人たちもあなたも危ない」と詳細を語らないままライカーを「殺す」と宣言し約束のカフェへ出て行ってしまいました。
ケイシーが狙撃で援護しているので安心かと思いきや、カフェでは店員が運んできた頼んでもいない飲み物の下に敷かれた紙ナプキンに「バスで例の屋敷に一人で来い」とメッセージが。
ショウじゃない事もあっさりバレている上に見張りの援護からも引き離されてしまいました。
指定の屋敷に潜入するも捕まってしまいますが、ライカーの口ぶりから子供の居場所までは知らない事の確認が取れます。
サラが孤独だった事に目をつけ、自分の秘密が漏れるリスクの少ない相手の指南役を買って出たというライカーですが、サラが今も孤独を抱えていると思い込んでいたのは誤算でしたね。
カフェのウェイターを捕まえ、嘘を見抜き脅して案内させたケイシーとチャックが乗り込んできてサラを無事に救出しました。
キャッスルでは、おバカ夫妻がスパイごっこをしている間に、どうしてもモーガンを信用できないアレックスが早急なアプローチに嫌気をさして出て行こうとしているところ。
ここでエリーとオーサムが居てくれて良かった。エリーはモーガンに、オーサムはアレックスにそれぞれ話をしてなかなか良い事言ってくれます。
チャックはサラと話し合い、チャックを信用している自分に改めて気が付いたサラは過去の全てを話し始めます。
当時ライカーから逃げ切った後、今は亡き長官から連絡が来て「CIAが赤ん坊を保護するが、CIAには記録が残るからライカーのような男は情報を掴むかもしれない、命の保証は出来ない」と言われたサラは何かを決心したように赤ん坊は自分の元に居ないと宣言し、自身の母親の元へ連れて行ったのです。サラがCIAに入った時は偽名を使っており母親の存在は知られていないからこその選択で、母と赤ん坊二人の無事のために関係を隠し通す必要があり、この先会いに来る事すら叶わないとお互いに理解しながら別れる二人。
「娘に普通の人生を送らせたかった」と望む母親に、ある意味で自分の代わりとして赤ん坊を託したのでしょう。
サラの母親に関してこれまで一切描写がなかったので、てっきり亡くなったいるとか物凄く関係が悪いのかと思っていましたが、ここにも秘密があった訳です。
しかし、全てを話し終わったタイミングでうっすらと電子音が響き、サラに盗聴器が仕掛けられていた事が発覚。これはえらいこっちゃです。
しかし、サラが送っておいた緊急信号に気が付いた母親は子供を連れて避難済み。
今度こそチームで作戦に挑んだサラ達は決して負けません。郊外とは言えあんな住宅街のど真ん中で部下達を殴り倒すチャックとケイシーはご近所に通報されてもおかしくないですが(笑)
ようやくライカーとケリを付けてもう安全。
サラが送っていた安全な座標がチャックとサラの暮らす家というのがまた胸が熱くなります。
連絡を受けたモーガンが子供とマリオカートを楽しむ様子を見てアレックスもどこか嬉しそう。サラの母親は思いもよらなかった娘の幸せそうな人生を写真から読み取っており、今にも泣いてしまいそうな感慨深さが。
そこへ帰り着いたサラ本人。きっとあれを最後にこの5年間どんなに会いたいと願っても会えなかった母と娘の再会は感動的でした。
5年前のあの事件で「もう指南役は結構です」と長官に報告したサラが「そうだな、今度はその男の指南役を頼む」と任された相手こそがチャックだった、という流れには震えました。
人生は予想もつかない事の連続で、思いもよらない幸せの形もあるものだな、と痛感させられます。
そしてサラにとっては間違いなくチャックとの出会いが彼女を変えた幸せへの第一歩だったのでしょう。
今や『家族や友人は二の次に』というスパイとしての考え方はサラの中には無く、大切な人達が出来たからこそCIA復帰の話は断る、と決めたサラはそれをチャックに打ち明け、夢の家は手に入らなくとも「二人一緒ならどこだっていい」と心を決めているチャックと新たな一歩を踏み出すようです。
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