第6話
あらすじ
賭け事がやめられないダグラスに待望の男の子が誕生。でも、その子は生まれつき重い病気を抱えていた。そんな我が子を受け入れることができない妻のルビーのために、彼は一世一代の賭けに出る。
ネタバレ感想
ギャンブル好きの〈ダグラス〉が妻〈ルビー〉からのお使いで「産まれそうだ!」とノンナートゥス・ハウスに駆け込んできました。
ご指名のエヴァンジェリーナにジェニーが助手として出向き、分娩は比較的安産に終わります。ただそろそろ分かってきたのですよ、このドラマにおいて安産という事はここから一つ山があるのです。
今回は出て来た赤ん坊をひと目見てジェニーが固まってしまいましたが、産まれて来た子の背中には異常があり、「合併症が出た」と。
ターナー医師によれば、脊髄の破損が原因で頭に髄液が溜まる『水頭症』らしく、最新の医療現場であるロンドンの病院を勧められました。
入院した赤ん坊は無事に退院してきますが、ルビーの気落ちは相当なもので赤ん坊の世話どころか直視することもできないような状態です。
臨月になっても続けた家事のせいで背中を傷付けてしまったのではないかと自責の念に駆られ、はたまた自分の虚栄心や夫のギャンブルがキリスト教の教えに背いたものだから罰が下ったのかもしれないと悲観的でジェニーもかける言葉が見つからないといった様子。
シスター・ジュリエンヌに助言をもらい、ジェーンを同行して障害を持つ患者が収容される聖ギデオン病院へ話を聞きに行ったジェニー。
そこで患者や施設長とのやり取りでジェーンがここに縁があると分かったジェーンは「ここで働いていたのね」と驚きますが、「患者でした、その後助手に」と打ち明けられ更に驚くことに。ジュリエンヌとの出会いもこの病院だそう。
ジェーンと言えば、とにかく寡黙でおどおどとした様子がありましたが、アフリカ帰りで『人は良いけれど話が面白くないタイプのお喋り好き』な〈アップルビー牧師〉の出現で、彼に心を開きつつある些細な変化をベルナデッドは見逃しません(笑)
いつの間にかトリクシーやシンシアも一緒になって、ついにはトリクシーがダンスのチケットを強引に譲る形でアップルビー牧師にジェーンをダンスへと誘わせます。
ジェーンもこれを了承するのですが、いざ当日待ち合わせの場所に行ってもどうしても足が動かず、遠巻きに観察していると酒に酔ったダグラスが喧嘩騒ぎを起こし、ゴタゴタしている間に逃げ帰ってしまいました。
ジェーンは大きな心の傷を背負っているようで、両親に施設に入れられてから長い間ずっと1人だったので、人との関係を築く事に怯えているのです。
しかし、ついにアップルビー牧師の滞在も終わり彼が出て行ったすぐ後にジェーンは彼を追い掛けていきこれを伝えます。その上で、「本当にダンスがしたかった」と本心を話す事が出来ました。こんな静かな初恋も微笑ましいものですね。
息子に触れる事すら出来ないでいるルビーを見かねて、ジェーンとダグラスは施設に入れる事を前提に施設長に会いに行きます。
ルビーは施設に足を踏み入れる事すら出来ませんでしたが、ジェーンと二人で中に入ったダグラスは自分が誰よりも良く知る妻ルビーを信じて賭けてみることに決め、話もそこそこに切り上げ、ルビーの待つ車へ。
空きがあるから子供を施設に入れられると話し、そのまま荷物をまとめに家へ戻ります。
ギャンブル好きなダグラスの最後の大博打は大成功で、いざと言う時の母性本能はやはり強い。
赤ん坊を「それ」と呼ばれた事に怒り、ついに初めて触れた我が子を抱き抱えると、「私の子はどこへもやらないわ!」と吹っ切れてくれた様子。
何事にも言えますが、最初の一歩がいつも一番恐ろしくて踏みとどまってしまうものです。
それでもこれを乗り越え全てを受け入れた夫婦の様子を見ていると、未来は明るそうに見えました。
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