第9話
あらすじ
横暴な夫に悩むレイシー夫人には大事な息子がいた。アメリカから婚約者と共に帰ってくる息子を彼女は心待ちにしているが、なかなか姿を見せない...。
ネタバレ感想
糖尿病を患う〈ジョン・レイシー〉は堅物な横暴さで、妻に対する度を超えたモラハラ言動が目に余ります。
彼ら夫妻が何よりも大切に思う息子の〈ボブ〉が婚約者を連れてアメリカから帰って来たのですが、この婚約者というのがまあいけすかない感じの女でして。
良家のお嬢様なのでしょうが、ポプラーの店やボブの良心に対して見下しの視線を隠そうともせず、レイシー夫人が大切に取っておいたという、ボブが幼い頃のベビーキャップを贈られてもそのままわざと置いて帰ったり、婚約者の母親を『あの人』呼ばわりしたりとなんだかなぁ…な感じ。
貧困層に対する不快感をこれでもかと出した彼女の他に、今回は二種類の侮蔑や差別が見られます。
もう一方では黒人差別があり、同じ妊婦同士でご近所さんにも関わらず徹底的に黒人である女性に偏見と憎悪の目を向ける女達。
すぐにこういった視線が無くなるわけではないものの、一歩ずつ、一人ずつでも肌の色は関係無く彼女の本質に触れて手を差し伸べてくれる相手が出来たという事実に人と人との繋がりの大切さを思い知らされるようでした。
シスター・ベルナデッドは『聖アン療養所』に入ったようで、サナトリウムと言う事はなかなか病状がよろしくないイメージがありますが、澄んだ空気の中で1日も早い回復が望まれます。
自分の気持ちを封印するためか、ターナー医師から届く手紙を開けようともしないベルナデッドでしたが、ジュリエンヌに相談した事でついに抑えてきた感情が溢れ出してきたようです。
チャミーとピーターはドッサリな土産と共にお腹に赤ちゃんを宿して帰って来て、ノンナートゥス・ハウスは懐かしい顔に沸き立ち盛り上がっております。
自分はチャミーの穴埋め要員だから、と遠慮がちだったジェーンの分までしっかりお土産を用意しているあたりにチャミーらしさは健在でなんだかホッとしました。
Call the Midwife [ Jennifer Worth ]
- 作者:ジェニファー ワース
- メディア: 単行本
Call the Midwife Series 1-5 Complete [Import anglais]
- 発売日: 2016/03/14
- メディア: DVD
▼Amazonプライム・ビデオでも視聴できます。
月額500円でプライム会員になれば、会員特典対象の映画やドラマ、アニメ、Prime Original 作品が見放題。30日間のトライアル期間でお試しも可能。
▼次回、エピソード10