第10話
あらすじ
フレッドの娘、ドリーとチャミーの出産が近づき、活気づくノンナートゥス・ハウス。ベルナデッドの病気も落ち着き、サナトリウムからの退所の日も近づく。しかし、彼女は修道院へは戻らないという決断をしていた。
ネタバレ感想
絶賛妊娠中のフレッドの娘〈ドリー〉が、息子〈アンソニー〉を連れて遠路はるばるやって来ました。
いかにもフレッドの娘という感じで笑えてしまいますが、足のむくみと頭痛を訴える彼女に、チャミーが第二子では珍しい妊娠中毒症の疑いを持ち、すぐに簡易検査がなされ入院に。
フレッドが慣れないアンソニーの世話を任されるのですが、息子を預けることを不安がる肝っ玉母ちゃんドリーの心配を知ったチャミーは毎日時間を決めて病院の下に来てもらおうと提案。
窓越しに毎日の面会があり、アンソニーもドリーも無事で出産も済んだのは何よりでした。
同僚〈アレック〉を連れてノンナートゥス・ハウスに仕事としてやってきたジミー。
懐かしい顔と、無事に生まれたらしい愛娘を溺愛する様子に微笑ましいものがあるものの、やっぱり二人の間にはどこか男女の空気感があってまーた再燃してしまうのではとヒヤヒヤします。
が、それを阻止?したのはジェニーに一目惚れしたアレックの猛アプローチと、ジミーの確信犯なんだか天然なんだか分かりづらいデリカシーの無さでした。
見事に病気の進行が止まり、来週退院ののち自宅療養が決まったベルナデッド。
もう『法衣』を着られないと言ってシスター・ジュリエンヌに私服を用意してもらうほどには決意は固まっていたようです。
シスター・ジュリエンヌを筆頭に、誰も彼女を責める事なく、それでいて寂しさを感じている様子がありありと伝わってくるので切なさが倍増します。
というか尼僧って自分の意思で辞められるものなのですね。
いきなり張り切ってしまったベルナデッド改め〈シーラ〉に対して、ちょっと身勝手過ぎないか?とか、この状況でノンナートゥス・ハウスに出入り出来るのはなかなかの強メンタルだな…とかいう気持ちもよぎりますが、ティモシーからも求められての交際0日プロポーズともなるとなるべくしてこうなった感が出てきました。子供が出てくるのはズルい(笑)
さて、チャミーは出産まで数週間に迫りながら人手不足のノンナートゥス・ハウスを手伝うために早速の職場復帰でチャキチャキ働いております。
ドリーの分娩が無事に終わったかと思えば今度はチャミーの陣痛が始まり、ナースに囲まれた環境でどこよりも安心なものの友達に下の世話をされるのはさすがに複雑でしょう。
しかし、突然の大量出血でそんな悠長な事も言ってられなくなります。
救急車で運ばれたチャミーをシスターとナースはただただ待つ事しか出来ず、静寂に包まれたノンナートゥス・ハウスは重苦しい緊張感に支配されてしまいました。
生死を彷徨いながらも無事に男の子を出産したようですがチャミーはまだ目覚めません。
代表してお見舞いに訪れたジュリエンヌとジェニーが、皆でひたすら無事を祈りながら編んだブランケットをかけてやり、新生児の息子を抱かせるように側に置いてやるとようやく目が覚めたチャミー。
一瞬、最悪の展開が頭をよぎった前夜でしたが、母子ともに無事で本当に安心しました。
産後の経過も順調だったようで、チャミーも元気な姿を見せてくれます。息子は身近な良き父親像から取って〈フレディ〉と名付けられる事に。
道路整備の計画があり立ち退きが要請されているノンナートゥス・ハウスですが、「施設が無くなろうとも精神は受け継がれるのだ」という意外にもポジティブな雰囲気でシーズン2はラストを迎えたのでした。
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▼次回、S3エピソード1