海外ドラマ≫≫ウォーキング・デッドシーズン10　2話ネタバレ感想

第2話終末の始まり（We Are the End of the World）

あらすじ

７年前、アルファとリディアはウォーカーの内臓を体に塗り、群れと行動を共にしていた。リディアが恐怖で叫び出し、なんとか逃げ込んだ建物の中で大男、ベータと出会う。

ネタバレ感想

今回のテーマは分かりやすく『我が子への愛』と言ったところ。

時は7年前に遡り、リディアを連れて既にウォーカーに擬態しながら生き抜いてきたアルファですが、まだ幼いリディアには恐怖心が勝り、悲鳴をあげて群れに気付かれてしまい追われる事に。

その際逃げ込んだ建物の中で会った男こそがベータだったようです。死人と格闘しキャンプとはぐれて数ヶ月間一人きりで生活していたベータはあのマスクの元になったであろう目出し帽を付けていて、こりゃ二人の生き方が融合しますわ、と納得です。

何度見ても嫌なマスクだし冷静に考えて気が狂っとりますが、世紀末だし仕方ありません。

「守護者〈ガーディアンズ〉を探し群れを集結させる」と物騒な事を話すアルファは、ベータを筆頭としその準備に行かせます。

死人を嗅ぎつけるとかなんとかでアルファを持ってして「有能」と言わしめるウィスパラーズの姉妹もそれに参加しており、一体どんな冷酷姉妹が出てくるかと思いきや、なんと妹の方はリディアを巡ってヒルトップと真っ向から対峙した際に泣き出してしまった赤ん坊をアルファから殺すよう指示されていたあの若い母親だったではありませんか。（以下参照）

あの事件はさすがに遺恨を残し、情緒不安定になった彼女は任務中に泣き出してしまいキャンプに帰った後は許しを乞いながらも「あの子にはこれでよかった、愛する息子はいい所に貰われたのよ！」なんて言ってしまうもんですから処刑待った無しな雰囲気。

アルファから直々に地下へ呼び出され始末されるかと思いきや、すんでのところでお咎めなしで解放されるという究極のアメとムチの揺さぶりをかけられこりゃ洗脳されてしまいます。

それでいて戻ってきた彼女に「あの町が頭を離れない、安全そうだったし家畜もいた一緒に向こうへ行って…」と裏切りを企てる仲間まであぶりだせてしまっております。忠誠心を何より重視するみたいな組織ですが、そこはやはり人間の性なのか、不満を持つ反乱因子も少なからず存在するようですね。「隣りの芝は青く見える」とも言いますし、あんな普通の生活を送っているコミュニティを間近で見てしまっては自分達の気狂いマスクに嫌気が差しても当然です。

今回は『我が子を捨てる』という大きな共通点があったから許されたのかもしれませんが、ベータは示しがつかんと不満を募らせている様子。

どんどんと群れを合体させその規模を大きくしていくウィスパラーズですが、運悪く例の人工衛星が墜落してきてその爆音にウォーカー達が騒めき統制が取れなくなってしまいました。

そこで目にした抱っこ紐を身に付けたウォーカーを見てまた最愛の息子の事を思い出した妹は奇声を上げながらアルファに飛び掛かっていき、人間である事がバレてワラワラと集まってくるウォーカーの群れ。

アルファを守る事を優先させた姉は、妹を引き剥がし、その結果妹が無惨にも食い殺されていく様子を傍観するヤバさ。

その忠誠心をえらく讃えられておりましたが、仕舞いには「勇敢に犠牲を払い集団の使命を優先した」彼女は〈ガンマ〉に選定されるのでした。やべー奴がまた一人増えてしまいましたがこの決定にベータは何を思うのでしょう。

夜な夜なキャンプを抜け出していたアルファに気付いていたベータは不信感を募らせ真っ昼間にも居なくなった彼女の跡を追います。

そこでリディアのウサギのぬいぐるみを手にするアルファを見つけ、自らの手で殺したと言っていたはずの娘がまだ生きている事がバレてしまいました。

ウソをついていただけでなく未だ娘に執着している彼女を責め立てるベータと、「どうしても殺せなかった」とアッサリ認め「あの子は私とは違う！」と連呼しながら逆ギレヒステリーを爆発させるアルファ。誰よりも情緒不安定過ぎます。

ベータが着込んでいるスマイルマークのTシャツは、二人が出会った建物内でベータがウォーカーに成り果ててもどうしても始末できなかったかつての友人が着ていた物でした。突然押し掛けてきたアルファにうっかり殺されてしまいましたが。形見分けはTシャツだけにしとけばいいものを何故皮を剥ぐのか…。

この後すぐアルファに着いて行った所も、今になって脆さ際立つアルファに対し何の対処もせずマルッと仕切り直す所も、何かと思考停止に陥りがちなベータなのでした。