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海外ドラマ≫≫THIS IS US THIS IS US 36歳、これから シーズン3 3話ネタバレ感想

This Is Us: The Complete Third Season [DVD]

エピソード3『3人のケイト』“Katie Girls”

あらすじ

レベッカのもとへ、以前に付き合っていたアランが花束を抱えて現れる。そこをジャックが目撃し…。手術を目前にしたケイトを家族の皆が心配し、ケイトは不安にかられる。

ネタバレ感想

ケヴィンが「父さんの要素を残せるのは私だけ」と言ったケイトの言葉を深く考えずにそのまま伝えた事で、自分と父親の血が繋がっていない事を家族にまで痛感させられたランダルは、家族が必要な子供達が沢山居る中、危険を冒してまで手術をするのかと本人に噛み付きます。

しかし今のケイトにこんな話題は地雷を踏むようなもので、ベスは簡単に妊娠して実子の後に養子を取っただけじゃないかとどれほど自分が妊娠したいと思っているかを喚き散らして去って行きました。

謝罪する気があっても不器用な夫をお見通しなベスが強制的に電話をさせると、ちょうどケヴィンから特大の花束が届いたところで「母さんはバイパス手術のように騒ぐしケヴィンは重病人に贈るような花束を送って来たわ、皆私が明日死ぬみたいに!なんだか不安になって来た」とランダルの話を聞く余裕もなさそうに電話は切られてしまいます。

ケイトのプチパニックを察知したランダルは「LAに飛んで手術に付き添う」とすぐに家を出て行く始末で、過保護で心配性過ぎる性格にやや呆れ顔のベスですが、まぁこういう真っ直ぐでジッとしていられない所に好感が持てるのです。

この決断は到着時既に手術室へ移動した後だったケイト本人以上にトビーを安心させる行動でした。

麻酔で昏睡しているケイトは十代の頃の自分に「子育てなんてできるはずない」とバッサリ切られています。分かりやすい深層心理の反映です。その夢の中にはジャックまで出てきて、ケイトにとってまさに夢のように楽しくずっと浸りたい空間が広がっています。過去の自分から「楽しいでしょ?赤ん坊なんか要る?ここにいなよ、居心地がいいし父さんもいる」と引き止められるケイトは現実世界で麻酔がなかなか抜けず予定時間になっても目覚めない状態にあります。

それでも強い意志を持つケイトはジャックに別れを告げ、人生で一番辛かった時代を過ごした意地悪な十代の自分に「あなたママになる」と声を掛けると夢の世界を自ら抜け出てきたのでした。

目覚めた病室には最愛のトビーと、この場に居るはずのないランダルの姿が。

「謝りに来た」と言うランダルを見て思わず言った「あなたって父さんにそっくり」という言葉は本心そのものでしょう。ランダルの内面にはしっかりジャックの生き様が刻まれております。

採卵手術も良い数字が出て一安心したのも束の間、ランダルの元に狼狽するデジャからの連絡が。

慌ててランダルが帰ると、夜道で強盗に遭ったチーチーの娘スカイが酷い傷を負って病院へ運び込まれておりました。

12年働いた会社から突然解雇を通告されたベス。経費削減により上級スタッフを1人切ることになったそうで、同僚達より価値が低いのだとストレートにクビを言い渡されてしまいました。あんなに仕事熱心でやり手でプライドも高そうなベスだけにこれは心配です。

ベスは発作を起こしていたランダルの異変にいち早く気付きケヴィンが駆け付けて助けたあの夜に実はかなり参っていたよう。

ベスの事を「カルテットで一番渋い楽器で、ソロ楽器ほど目立たないが根底を支えるベース」に例えながら彼女に寄り添い励ますウィリアムはやはり粋な爺さんでした。

その時に「いずれ君がソロを奏でるべき時もくる、その時は君の要求を前に出しランダルに支えてもらえ」とかけられたアドバイスを今になって思い返しています。ウィリアムとの約束の時が来て、ただ結婚の理由を考えながら座っているだけじゃなく、体当たりで夫に寄り掛かり自分を受け入れてもらえという事でしょうか。

いざ病院から戻ってきたランダルに話を切り出そうとするも、スカイの事が引き金となり周辺環境の悪さで頭がいっぱいなランダルはベスの話を聞かずに新たな決断を告白します。

父親のようにヒーローになるべきだと目標を掲げ、父親譲りの性質に誇りを持つランダルは直談判でどうにもならないのなら自分が選挙に出て議員と戦い改革していくつもりだと言うではありませんか。

このぶっ飛び方、やはりランダルです。その勢いのまま「今日クビになったの」と一応は伝えるベスですが、ランダルにはまず一番に家族の支えになるべきところをキチンとおさえてくれるか若干の心配が残ります。

 

過去に3年間交際していた〈アラン〉が突然サプライズで訪ねてきて玄関先でキスをしていたところに、レベッカがわざと車に置いて行った上着と花束を持ってやって来たジャック。

なんというタイミングでしょうか。声をかける事すらせずにそのまま車を走らせて帰ったジャックの潰れそうな気持ちがヒシヒシと伝わってくるようです。

しかし運命とは分からないもので、アランとのNY行きを決めたはずのレベッカとジャックはスーパーで偶然に再会。

挨拶を交わし潔く去って行こうとするジャックに名残惜しさと、心のどこかにある引っ掛かりを感じるレベッカは何度か彼を引き止めます。

『夢』を問われたジャックは、母親が元気になったら後は仕事を見つけて育った家とは違う家庭を持ちたい、と答えます。そのありきたりでありながら誰しもが心に思い描くような温かさのある夢を等身大のまま答えられる目の前の若者に心惹かれないはずもありません。

歌手として成功する夢があるし、アランは自分を支えてくれるだろうけれど、たった4時間しか会っていない上に自分とは全然違う夢を持つ男性との出会いに『予感』を感じたレベッカ

これを相談するのがアランの母親というのが不思議な感じですし、そこからすぐに横暴な父親から母を逃すために友人宅に匿ってもらっているジャックの居場所を特定して訪ねて行く切り替えの早さにはややおののきますが、これもまた運命。

友人と夜の散歩に出掛けている母に代わって夕食の片付けを自ら済まし当たり前のように食器洗いをしようと袖をまくるジャックの行動は、典型的な家の事を何もしない父親と、父親を立てて完璧な妻であろうとする母親の夫婦関係に違和感を覚えていたレベッカのハートをガッチリ掴んだのかもしれません。

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▼次回、エピソード4

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