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海外ドラマ≫≫CALL THE MIDWIFE コール・ザ・ミッドワイフ ロンドン助産婦物語 シーズン5 5話ネタバレ感想

Call the Midwife - Series 5 + 2015 Christmas Special [Import anglais]

第5話

あらすじ

ポプラーには、ご近所同士が家族のように暮らすコミュニティがある。メグは63年間そこで暮らしており、界隈の子供は皆メグに面倒を見てもらっていた。メグに育てられたも同然のジャネットも出産を迎え、メグはひ孫ができたと喜んでいた。しかしジャネットは産後すぐにチフスで入院することに…。感染源がわからない中、とうとうコミュニティから犠牲者が出てしまう。小学校の教師であるドロシーは、独身でありながら妊娠が発覚し、アパートを追われ職も失ってしまう。相手は既婚者であり、望まぬ妊娠だと打ち明けられるも、ウィニフレッドは彼女の不貞行為に戸惑い、距離を置いてしまう。孤立無援になったドロシーは次第に追い詰められ…(C)CTM 5 Productions Ltd 2016

ネタバレ感想

ドアを開けっぱなしの家はどこも我が家で、どこでも愛情と安心を感じることができた

って今から考えると凄い事ですよね。今でも田舎の方に行くと鍵はかけないのは当たり前、ご近所さん同士なら自由に上がり込んでしまうなんて事も少なくは無さそうですが、ここまで日常的に地域一帯となって子育てしている様子はやはり時代と貧困地区の為せる技だなぁと感心させられます。

今回女の子を出産した〈ジャネット〉も、この地区で育っており、ご近所さんで母親同然の〈メグ〉は自分の孫のように〈マリーナ〉の誕生を喜んでいます。

「63年間1人で過ごしたことはない」と語るメグは、この辺りでは絶大な信頼を寄せられる『皆の母親』なようです。

しかし、ジャネットは産後数日で容態が急変し、病院に送られてチフスが発覚。

蔓延を防止するためすぐさま感染元の特定のため地域住民の血液検査が行われると、なんとチフス菌を体内に持っていた保菌者がメグだと判明しました。

自責の念に駆られて神経質なまでに自分の身体が汚れていると必死に手を洗い続けるメグは見てられないものがあります。

それでも、抗生物質が効いてチフスから回復したジャネットも、地域の他の住民もこれまで地域で誰よりも世話になって来たメグに偏見を持つ者など誰もおらずこれまでと同じように彼女の周りに沢山の人が集まっている様子は素敵でした。

 

小学校に勤める〈ウィットモア先生〉は、特別授業をしに来ていたシスター・ウィニフレッドと後片付けをしている際に倒れてしまいます。

彼女の様子を見てすぐに妊娠が原因だと勘付いたウィニフレッドはこれからのアドバイスを送りますが、ウィットモア先生は相手が既婚者でどうにも出来ないと話すではありませんか。

相手の男〈ジェレミー〉もやんわりと堕胎を要求してくるわ、金はないと言うわで騙されている感がムンムンです。

更に不幸なのが、ウィットモア先生の下宿先の大家〈タッカー夫人〉がゾッとするような厳格さと冷たさと嫌な感じで、彼女が吐いている事に気が付き私物を漁って妊娠検査薬を見つけると勝手に荷物をまとめて「破廉恥な人は置けない」と問答無用で家から追い出しました。

ジェレミーに電話を掛けても完全に家庭優先で話も聞いてもらえないままに拒絶され、行く当てのなくなったウィットモア先生はウィニフレッドに助けを求めてノンナートゥス・ハウスにやって来ます。

修道院という性質上、この困っている路頭に迷った妊娠初期の女性をしばらく泊めてやるのかと思われましたが、そこは意外にもドライで、女性用ホステルを手配した後は食べ物を持たせるでも送り届けるでもなく頑張ってねスタンスなのですね。まあ一人特例で面倒を見てしまえばどんどん歯止めが効かなくなるので仕方ないのかもしれません。

恋人が家を追い出された事も知らないジェレミーは、彼女宛の短い謝罪を綴ったメッセージと僅かな援助金を同封した手紙をタッカー夫人の家のポストに入れますが、これを夫人がわざわざウィットモア先生の職場に持っていって問題にし、彼女はその場でクビになってしまい目も当てられません。

ハンガーを使って自分で堕胎させてしまうシーンは単純な痛さの面でも恐ろし過ぎるし、そこまで追い詰められてしまったという恐ろしさも同時にあって見ていて顔を顰めっぱなしでした。

シスター・ウィニフレッドは自身も元教師である事で教師という職に誇りを持っていますが、現役教師であるはずのウィットモア先生が未婚の母ですら問題なのに不倫の末の妊娠というモラルに欠けた行いをした事がどうにも許せないようです。

ウィニフレッドの言っている事もまあ分かるし、どんどん転落していって可哀想だとは思うものの完全に同情し切れない気持ちもあるのは根底に「でも自業自得か」というベースがあるからなのでしょうが、シスター・ジュリエンヌの罪を犯したけれども今その報いを受けているのだから手を差し伸べましょうスタイルは一貫して聖母のようでハッとさせられます。

既にこの時代、61年頃には違法である堕胎でも闇医者が関わっていない場合は苦しむ女性を起訴して追及する事は少なくなっていたそうで、仕事を失い社会的制裁は受けたもののここから再出発の未来に繋がったというのは僅かながら希望が持てる最後でした。

 

くじで当てたインド料理の食事券があると言ってついにバーバラを食事に誘ったトム。

バーバラの方もなんやかんやと気にしているものの、トリクシーに対する遠慮の気持ちが大きくなっており、正直に話そうと思いながら中々タイミングが掴めません。

ついにはトリクシーに話さないままデートの日がやって来て、楽しんできた二人はなるべくしてこうなったかのようにお似合いで仔犬のように可愛らしいカップルに見えますが、帰って来た二人のやり取りを目撃してしまったトリクシーの複雑な心情がどう爆発してしまうのか不安です。

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▼次回、エピソード6

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