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海外ドラマ≫≫The Man in the High Castle 高い城の男 シーズン4 8話ネタバレ感想

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エピソード8『本土帰還』“Hitler Has Only Got One Ball”

あらすじ

ジュリアナはヘレンに対してある直感を抱いていた。だがそれは大きな賭けだった。サンフランシスコからの撤退が始まる中、木戸は息子を捜すが、息子はとらわれの身となっていた。一通の手紙がチルダンの元へ届く。それは彼とユキコの運命を大きく変えるものだった。黒人共産反乱軍はヤクザから思わぬ協力を提示される。アベンゼンはスミスを非難し、ある予言をする。

ネタバレ感想

天皇の領土撤退宣言から1ヶ月後、日本はナチス帝国と会談の場を設けて今後も条約を結び続けるという形で合意します。

日本側は石油を、ナチス側からはBCRの手に日本の核兵器が渡らない事を要求しており、一先ずはお互いにwin-winな関係を保ちながら友好国としてやっけいけそうです。水面下では色々と動くのでしょうけど。

サンフランシスコに住んでいた日本人も一斉に本土帰還の運びとなっており、憲兵隊も後始末に追われながら撤退の準備を慌ただしく進めております。

本土帰還には事前登録が必須との事ですが、木戸の息子である徹の登録は確認されておらず、行方をくらました徹の捜索が続いているみたいです。

当の本人は、大神に借金を作ってヤク漬けだったらしく、父親を巻き込むまいと必死に一人で何とかしようともがいておりますが、木戸警部ほどヤクザの扱いに長けた親父も居ないので、これ以上不利になる前にさっさと洗いざらい話して頼ってくれよ…という感じ。

大神は木戸警部に連絡を入れ、応戦しようと拳銃を忍ばせて呼び出されたバンブーパレスに向かう筈だった木戸ですが、誰も居ない職場で何者かに襲われ首を吊るされてしまいます。

どうすんねん、と思ったところで銃声が鳴り響き、木戸を助ける事となったのはなんと日本撤退に伴い人気の無くなった憲兵隊本拠地を占拠しようとやって来たBCRでした。

殺されそうになっているのがにっくき憲兵隊の親玉だと分かってもなお「リンチはダメだ」と鍵のかかる部屋に木戸警部を閉じ込める事にしますが、なんとその部屋が木戸がかつてフランクの妹達を殺したガス室というのがまた因果応報の匂いがします。

 

日本の撤退をきっかけに、酔っ払ったアメリカ出身の将軍が、帝国も日本の二の舞になるとのたまう盗聴記録が入ってしまった事で、統制が乱れつつある事を懸念し始めるスミス元帥達。

これを受けてフーヴァーは、反乱分子や情報提供者の監視に留まらず、新組織を立ち上げて全帝国民を24時間監視して情報を集めるという新たな計画を打ち立てました。

 

下手くそな尾行でヘレンがブティックに来る予定を仕入れたレジスタンスですが、マーサにバレてナイフで脅されるまでしたのに、マーサもマーサで怪しい男に盗み聞きされた可能性を考慮してヘレンの予定を変えないんかい。

ご陽気に歌い踊り次の作戦に備えるジュリアナ達。

ヘレンが動く当日、陽動作戦でマーサを引き離しジュリアナ自身がヘレンと接触します。

「トーマスは生きているわ、ジョンも会っているのにあなたは欺かれている、証拠は書斎にあるフィルムの中に」とヘレンに揺さぶりをかけたジュリアナは、自身の連絡先だけを渡し現場から脱出しました。

ワイアットは自決剤まで用意していましたが、マーサに見つかったアーウィンは戸惑う事なくこれを飲み命を絶っただけでなく、遺体までナチスに回収されてしまうという悲惨な状況に。

自分達の作戦で人一人殺しておいて他の仲間から「本当に意味はあったのか?」と問われ「そんなこと分かるか!」だとか「分かるわよ、全て終われば」って…ワイアットもジュリアナも不誠実過ぎやしませんか?

仲間だろうが協力者だろうが、あくまでも目標達成の駒にしか見てない感じがヒシヒシと伝わってきてヒールな反逆者そのものです。

まあしかし、トーマスの生死に関してヘレンを揺さぶれば、ただでさえ夫婦仲に亀裂が入った現状で疑心暗鬼になるのは時間の問題ですし、ジュリアナの確信に近い予想通り、スミス元帥はしっかりトーマスの映ったフィルムを見てますしね。

 

スミス元帥は部下の工作員〈キャンベル〉に向こうの世界のトーマスの近況を聞き、ベトナム出兵が迫っている事が分かると、出兵前に与えられるはずの三日間の休暇がいつからかを調べるよう命じました。

投獄中のキャロラインは削ったスプーンで自害し、彼女が運ばれていく様子を目撃したアベンゼンも映写機のレンズを持ち込み治療が必要な状況に。

胡散臭さNo. 1のゴーツマン親衛隊大将がスミス宅に訪れ、ベルリンへの召喚を告げたりとスミス元帥の前には不穏な気配だらけです。

おまけに親衛隊元帥にとって不利でしかないスミス家の事情をフーヴァーが着々と集めているようで、ベルリンで糾弾される日も近そうだと分かります。

これを教えてくれた〈ビル〉が、この地にある核兵器を利用して、ベルリンに反旗を翻す事を勧めました。

ここに来てやはりアメリカ魂が騒ぎ出すのか…!

 

チルダンとユキコだけは平和な雰囲気で、皇太子妃から感謝の気持ちを込めて日本へ呼び寄せると直々の手紙を貰ったチルダンは、今よりさらに肩身の狭い思いを味わうであろう日本まで共について来てくれると言うユキコにプロポーズしました。

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▼次回、エピソード9

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