エピソード12『身代金』“Jacked”
あらすじ
ドンと捜査チームは究極の時間との闘いに挑む。観光バスをハイジャックした犯人に、4時間以内に1800万ドルを届けないと、人質が殺されてしまうのだ。ゲスト出演:フィッシャー・スティーブンス(『ロスト』)。
ナンバーズ 天才数学者の事件ファイル シーズン5 <トク選BOX> [ ロブ・モロー ]
ネタバレ感想
今回の事件
盛況な観光バスがジャックされ、運転手によって非常ボタンが押された通報が入りFBIも出動する事に。
保安責任者の〈ウォルシュ〉によれば、同時多発テロ以降ハイジャック防止用のソフトが全車両に搭載されており、遠隔操作でバスを止める事が可能なはずが、そのシステムを乗っ取られておりバスは止まらず。
捜査責任者宛に電話がかかってきてドンが対応したところ、バス会社に向けて人質18人に対し1800万ドルの要求が。
残り3時間半でハッキングし返してバスを止める作業がチャーリーとアミタに託されます。
バスの中にはマイアミ警察の〈ジャック〉が偶然乗り合わせており、命懸けでバスジャック犯達の様子をビデオ通話で連絡し、今も隠し撮りを続けながら動画を流し続けております。
内部の情報を知り過ぎている事から関係者を洗ったところ、動画に映った犯人の1人が3ヶ月前に薬物使用でクビになっていた整備士の〈クレイポ〉と一致しました。
あと2日で結婚予定だと言うジャックの婚約者〈ケイトリン〉もFBIに来て進展を見守る中、チャーリーの遠隔操作でバスは停止。しかし激昂した犯人達が乗客を追い詰めた事でジャックは自分の身分を明かして自らに銃口を向けさせます。
身代金と人質の交換に時間を要すというていで犯人達が猶予を延ばしたのはたったの1時間。
車内温度は上げられており熱感探知でスナイプする事もできず、犯人主導のままお手上げ状態です。
事件解決の方程式
1つの部屋をあらゆる角度から見られるボクセル単位のキャプチャを使って犯人の位置をミリ単位で特定。
その間にデビッドはクレイポ以外の犯人の身分を調べ上げます。
主犯の〈バックリー〉は宝石店や銀行狙いの強盗犯で、元パイロットの〈ヘイズ〉は麻薬の運び屋、肝心のハッカー〈キーロフ〉は一流の腕を持つも、全員暴力犯罪の前歴はありません。
共通点のない犯人達がどうやってグループとなったのか。真の目的はなんなのでしょう。
鬼気迫る状況下で犯人の位置を特定したチャーリーに対し狙撃班が狙い撃ちし、そのタイミングでバスに突入部隊が雪崩れ込むも、中には爆弾ベルトを身体に固定され怯え切った運転手が居るだけで乗客は誰一人乗せておりません。
そもそもジャックされていたのは違うバスで、保護された運転手に話を聞くと、路地に入ったところで待っていた乗客ごと別のバスに乗り換えた後に非常ボタンを押せと命令されていたそう。
全て犯人達の思うツボな上に、要求を通すためにも警官のジャックはそのまま撃ち殺されてしまいました。
ジャックの死を伝えたところ、落ち着くまでここに残らせて欲しいと涙ながらに訴えるケイトリンに対し、リズの鋭い洞察眼ですぐさま彼女の使ったカップが鑑識に回されDNAが採取されます。
ジャックの同僚曰く彼に婚約者は居なかったらしく、鑑識の結果詐欺の常習犯〈ケイトリン・リエンジ〉と判明。
道理でFBIの手の内がバレバレな訳です。
更に一味の共通点は、麻薬犯罪で捕まった際に取り調べを担当したのがマイアミ警察からFBIに出向していた警官〈ジャック〉で、この男が一味をまとめ上げていた黒幕でした。
動画を送って犯行を止めようとしたのは殺されかけて泣き叫ぶ乗客を見て警察としての正義感が甦って心変わりしたのではないか、というこじつけ理論。
さすがにこのこじつけ理論は無理があり、すぐにチャーリーが見抜いた動画の中にあるイカサマがキーに。
ジャックが殺された様子が映る動画をコマ送りにしてみると、発砲する前から命中している事が分かり、空砲と遠隔操作で出る血糊での偽装死が丸わかり。全てが芝居だったのです。
彼らに暴力的な傾向は見られず、人殺しをするつもりはないと分かれば立場は逆転してFBI側が優位に。
泳がせていたケイトリンがオフィスを出てピンピンしているジャックと合流したところを逮捕しバスの場所を吐かせる事に成功。
あっという間の流れで想像以上のヘタレだったバックリー相手に余裕の逮捕となりました。
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▼次回、エピソード13