エピソード5『偽りの希望』“Point Three Percent”
あらすじ
アナフィラキシーショックで救急搬送された患者ウィルクスは、腹部に激痛があり、CTスキャンで膵臓に病変が見つかる。ジャレッドが生検のため検体を採取していたとき、ウィルクスは再びアナフィラキシーショックを起こしてしまう。一方ショーンは、亡くなった弟スティーヴにそっくりの少年エヴァンに遭遇する。エヴァンは転んで腕を骨折し入院していたが、ショーンはエヴァンの眼振に気付き、CTスキャンで検査をする。
ネタバレ感想
妻に先立たれた矢先にアナフィラキシーショックで倒れ呼吸停止も併発した66歳の〈ウィルクス〉が病院に運び込まれます。
息子がタイから帰国した直後という事で、アレルゲンはここに関係しているのでしょうか。
嚢胞も見つかっているウィルクスですが、検査中に1度目より重篤なアナフィラキシーを起こした為、寄生虫検査と全身MRIをさせたメレンデス。
検査の結果、頭部も含めて4つも見つかった嚢胞の中には条虫エキノコックスが確認され、かなり酷い状態でした。
神経外科の権威でもあるアーロンが執刀にあたり、脳を開く危険な手術が行われます。
いやぁ…嚢胞があそこまでデカくて作り物の如く綺麗な球状をしているものなのかと驚きました。
手術は無事に済み、わだかまりのあった親子関係もこれからゆっくり修復していけそうな気配です。
遠足で転んで骨折し病院に来ていた少年〈エヴァン・ギャリコ〉は、亡くなった弟の〈スティーブ〉に瓜二つ。
ドジでよく転ぶ、というエヴァンのCTを撮ってみると、側頭骨後部に腫瘍が見つかりました。
その事実を両親に告に行くショーンでしたが、エヴァンは末期の骨肉腫で、既に余命1年の宣告を受けて7ヶ月だそう。
弟と重ねて彼を見るショーンは、本人が真実を知りたいと思い、両親がひた隠しにしてきたガンである事実をあっさり話してしまいましたが、賢いエヴァンは既に自分の病について分かっていました。
その後もカルテを見直していたところ、実際はガンではなく骨肉腫と間違われやすいEBウィルス感染ではないかと見抜き、メレンデス医師に報告するショーン。
感染によるLCHの症状であればステロイドで簡単に治せるという希望が出てきて、0.3%という僅かな可能性しかないのなら親に期待させるべきではないというメレンデスには内緒で骨髄穿刺で確認しようとしますが、そこにちょうど両親がやってきました。
嘘が下手なショーンは全て正直に話してしまいますが、そもそも幼い息子にガンだと明かしてしまっている事実に激怒した両親から追い出されそうになっている最中にエヴァンが吐血。
恐らく骨折による鞍状塞栓症で、手術を手伝いたいと申し出るショーンが受け入れられるほど甘い現場ではありません。
手術中には、胸腔にまで転移している骨肉腫の証拠でもある肋骨の病変が見つかり、ガンの診断はもはや疑いようのないものに。これが現実です。
天国を信じていないはずのエヴァンが、両親のためを思ってせめてもの優しい嘘をつくところからショーンは何を読み取れたのか。
自閉症で言葉の真意や他人の感情を上手く読み取ったり予測することが難しいショーンですが、やはり医師としては人に期待させることの残酷さも学ばなければならないのが大きな課題なのですかね。
ショーンは早い段階で隣人リアの事を好きだと自身で認識しているのは意外でした。
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