グッド・ドクター名医の条件≫≫THE GOOD DOCTOR タイトルシーズン2　5話ネタバレ感想

エピソード5『ロバの歩かせ方』“Carrots”

あらすじ

栄養障害による意識消失発作で搬送されたルイーザは、長年の拒食症によって僧帽弁に異常が生じていた。手術前に栄養状態の改善に努めるが、彼女の体がそれを受け付けようとしない。手術に踏み切ろうとするメレンデスに、クレアはリスクの高い脳深部刺激を提案する。一方、ショーンは病室にこもるグラスマンを心配し、マフィンを餌に彼を歩かせようとするが…。

ネタバレ感想

同棲はダメだとリアにバッサリ恋人にはなりたくない宣言をされたショーン。友達以上になってしまう事でショーンとの関係を失いたくないという防御反応でのナシなだけなら良いですけどねぇ。

今回メレンデスの下でクレアとモーガンが担当する事になったのは、30年近く拒食症に悩まされており、夫の〈サム〉に付き添われながら意識消失発作で運ばれて来た〈ルイーザ〉、42歳。

栄養障害のせいで術後感染症になる危険は大きく、手術無しでは死ぬけれどそもそも手術に耐えられるかどうかも怪しい八方塞がりな状況です。

手術に向けてカロリー摂取を増やすよう調整する方向に。

夫婦揃ってどうしても子供が欲しかったという強い気持ちで栄養を摂取して出産を乗り越えた経験があるルイーザに、今回も最愛の一人息子〈グレアム〉のために頑張ってくれ、とお達しが。

それでも思うように食は進まず、息子から「死にかけてまで食事拒否？僕とパパの事を愛してるなら証明してよ」と批判されてしまうルイーザ。

よほどその言葉が効いたのか、以前は身体が受け付けなかったと拒否していた経鼻胃管での栄養摂取に同意します。

しかし、よほどカロリーを摂る事への恐怖心が大きいのか、2度も自分で管を引き抜いてしまい、もう一度経口摂取に切り替えたところで1日1200キロカロリーのノルマを越えなければ衰弱していくばかり。もはや少しでも体力があるうちに僧帽弁手術に踏み切ってしまおうとしたメレンデス先生に対し、クレアは独自に調べてきた脳深部刺激で食への不安感を取り除く脳手術を心臓手術の前に行う方法を提案します。

「ルイーザを救う唯一の道です」と治験審査委員会にかけるよう訴えても、人格の変化も有り得る上に成功率が半数ほどの米国では未認可の治療法とあっては論外な感じ。

それでも諦め切れないクレアは、手術そのものが可能かどうかも分からない事や人格に関するリスクなども含めて包み隠さず脳深部刺激手術という方法がある事を説明したらしく、ルイーザはその道に賭けたいと意欲的に。

結果、アンドリュース院長もアオキも絶賛で本人の強い意志も尊重され治験として脳深部刺激が行われます。

手術は成功して別人のように食欲が湧いてきたルイーザですが、グレアムへの愛は果たして術前と変わらないものなのか。もし違うのならある種の喪失感を感じながら別人として生き長らえるこの選択は本当に正解だったのか。考えさせられる結末でした。

それにしても、どう考えても無理があるほどの片足上げの姿勢でキメるメレンデス先生の立ち姿は癖になりそう。

チームのリーダーを介さず却下された話を直接患者にした事でクレアは今後一切手術には参加させないと宣言されてしまいますが…。

患者が指示を無視して胆嚢摘出手術は中止となり、面白い症例を求めるリム先生につくショーンは尿検査の検体の泡立ちに気が付きます。

パク先生もチームとなって尿の持ち主〈ウェイド〉の炎症性の腸疾患『クローン病』に対応すべく、若い頃に施された胃バイパス手術を元に戻す手術の説明をするのですが、彼は夫に肥満だったと知られたくないらしく、胃バイパス手術云々に関しては秘密にして欲しいとの事。

それを聞いて「薄っぺらな夫なんですね」と久々の火の玉ストレートが飛びました(笑)

とは言いつつも、「2箇所切るから言わなくてもバレるしウソはつけない」とリム先生が忠告すれば、手術内容を秘密にできるようおへそからの単孔式腹腔鏡手術を提案してやるあたり、患者の希望に反対しているわけではないショーンです。

パートナーを心配するがあまり、パク先生を追い回す夫から逃げ切れず、秘密を守り切れなかったのもしょうがないような。

口では肥満に関して関係ないと言っていましたし本人も心からそう言っていたのでしょうが、いざ過去の写真を見て今後また写真の状態に戻る可能性があると聞いて気が重くなるのも、どちらも正直な本心なのでしょうね。