エピソード4『X線+1セント硬貨』“X-Ray + Penny”
あらすじ
幼い頃に母親を亡くし、さらに自分の誕生日の当日に父親が出て行くという悲劇に見舞われたマクガイバー。ジャックの薦めで父親を捜すようになったものの、これ以上ジャックに手伝ってもらうのも心苦しく、マクガイバーは1人、祖父から譲り受けたアーミーナイフとともにフランスで捜索を続けていた。ところが突然、目の前にジャックが現れる。
ネタバレ感想
シーズン1では度々過去の思い出話として出てきたマックの祖父がついに回想シーンで登場しました。予想以上に堅物な雰囲気ですが、マックが未だに愛用しているあの十徳ナイフの継承シーンも。
VICTORINOX ヴィクトリノックスのアーミーナイフはこのドラマの元祖である『冒険野郎マクガイバー』でも愛用されていたという事もあり、“マクガイバーナイフ”という通称で有名になったのだとか。
休暇でパリに来て、16年前に父親と文通していた教授を捜しているらしい辛気臭いマックを勝手に尾行してついて来た陽気おじさんのジャックのバランスの良さときたら(笑)
いくら休暇とはいえ報告も無しに国外に出られたら相棒を守れないし、どんなに望みが薄かろうが親父捜しには付き合うから頼れというジャックに対し、マックはこれ以上巻き込まないと思っているらしく頑なにジャックの同行を拒絶。
マックからすれば任務外でも自分を守ろうとするのは“過保護”だそうですが、実際に空港からマックを尾行していたのは身内のジャックだけではなく、偽造IDとサイレンサー付きの銃を持つ謎の男に尾けられていても父親探しの事で気がそぞろになるマックは気が付きもしなかった様子。
危険人物をしっかり対処してくれていたジャックをマックが突き放した事で喧嘩別れのようになった二人。
旅が終わって何度連絡しても電話に出ないジャック。マックが拗ねる彼女に呆れながらも謝ろうとしている彼氏のように見えてきて、二人の関係性はカップルそのものです。
ただ、いくらヘソを曲げたと言ってもマックからの度々の留守電をジャックが無視できるのかという疑問もあり、何かトラブルが起こっているのでしょうか?
冷蔵庫修理を始めたマックの自宅のインターホンが鳴り、応対のためにドアを開けた瞬間、覆面の集団にスタンガンを当てられ倒れてしまったマック。
気が付いた頃には拉致され、手錠で拘束された上に腕には何らかの薬が入った点滴袋から繋がっている注射針が刺さっております。
その頃、マックからの伝言を聞いて訪ねて来ていたジャックは、ある物を見て相棒の身に危険が迫っている事を察しました。
ジャックが見たのはワイン瓶に刺さったマクガイバーナイフとボーザーのお手製マスク。どちらも共通してマードックと所縁のある品で、脱獄して行方を晦ましたマードックからの分かりやすいメッセージです。
やたらとマックに固執するマードックでしたが、今回の拉致監禁の目的は財団に隠された実の息子〈カシアン〉の居場所を探るためだったよう。
カシアンの母親である〈ナディア〉はなんとマードックの標的だったとかで、息子を産み落とした直後に彼女を窒息死させたというサイコなエピソードですが、そんな男が必死に息子を探すのは何か理由があるのか。
マックの自宅周辺の監視カメラ映像を洗ったライリーが一台の不審者を見つけてくれた事で監禁場所の倉庫に目星がつきました。
ジャックとケイジにボーザーも無理矢理引っ付いていき、3人は急いで倉庫へと向かいます。
しかし辿り着いた倉庫ではマスクの男達が処刑されており、どうやらマードックは手下を殺してマックだけを連れて別の場所へ逃げたよう。あれほどいきり立っていたジャックが180度方向性を変えて「手掛かりがなくなって捜せない、マックなら脱出するさ」と渋い顔をしており、その諦めの早さに拍子抜けし過ぎて笑えますが、マックもマックで朦朧とした状態から逃げ出し、下水道を通ってマンホールから地上に出て普通に助かっているんですよね(笑)
ケイジがチームに加わった事で、科学一色だったマクガイバーに心理的な要素も入ったのは小ネタの幅が広がって面白いところかもしれません。未だにケイジのキャラはそこまで魅力的に映りませんが…。
マックの記憶を改竄しないよう気を付けながら“宝石ゲーム”で監禁場所の手掛かりを探ります。
記憶が蘇って来た途端にガリガリ計算し出して、マックさえ居れば他は不要なのでは?と思わせるほど(笑)それにしても計算中のマックはかなりイケメンでした。というかエピソードを重ねるごとにどんどんビジュアルが上がって来ているような。そもそものスタイルが良くて謎の色気と癖になる独特な顔をしているんですよね。
計算の結果ドンピシャの場所を導き出して突入。現場にはマックへのメッセージが残されておりました。
そして、周囲を警戒するケイジの携帯が鳴り、出てみると相手はマードック。新メンバーの事もしっかり調べ上げているようです。
からの、サマンサ・ケイジという名が偽名で彼女にもまだ大きな秘密がある事を匂わせてくれるマードック。ケイジはわざと急所を外して狙撃され、射程圏内を全捜索するもやはりマードックは見つからず。
証拠隠滅の形跡が見られる焼け焦げた写真用紙を復元し、ライリーに画像処理と照合をかけてもらうと、カリフォルニア州教育省“CDE”の〈ヘンリー・フレッチャー〉と一致。
次の標的になるであろうフレッチャーの元へ先回りし、警告しようとしますが、ただの教師だと思っていたフレッチャーも実はマードックと同業の殺し屋で、どういう意図があるのかマードックは財団を使ってこの男を捕まえさせようとしていたようです。
マードックの思惑通りとは言え殺し屋を野放しにする訳にもいかず、フレッチャーは追い詰めて確保。
護送のために装甲車を用意させますが、その装甲車がミサイルで狙われ派手に横転。刑務所行きを逃れさせるという貸しを作り上げたマードックは、動けないマック達を尻目にフレッチャーを連れ去ってしまうのでした。
今後もマードックに振り回されそうなフェニックス財団です。
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