エピソード6『潜入捜査』“OCTANE”
あらすじ
ジムはロングビーチ署時代にやっていた潜入捜査が再開されたために、高級車ばかりを狙う窃盗団に「クーパー」という偽名で潜り込む。そして窃盗団の取引相手がユルゲン・リクターであることを知る。リクターはあらゆる捜査機関にマークされながらも逮捕を免れてきた伝説の盗難車ディーラーで、ブラジルの心霊術など怪しげなカルトを信奉する男だった。
ネタバレ感想
ロングビーチ時代の潜入捜査で、高級車を盗む走り屋連中相手に〈クーパー〉という名のバイヤーとして潜入していた過去があるジム。
連中が他のバイヤーを見つけて連絡が途絶えた事で八方塞がりだったそうですが、偶然バーで出くわし向こうから取引を持ちかけられその場の勢いでクーパーを装った結果、目の前で殺しが起きてしまいます。
しかし、信用を試された結果、取引の足掛かりができて彼らの仲介人〈ユルゲン・リクター〉から連絡が貰える運びに。
このリクターというのが特捜班も狙う大物で、取引現場を押さえる事で、なかなか尻尾を出さないリクターを現行犯逮捕するチャンスだとジムはジェシカに力説します。
危険過ぎる相手の元へ、まだまだ未熟で自信過剰なジムを送り込むのは本心では避けたいホンドーですが、やはり千載一遇のチャンスを逃せないと考えるジェシカに対し、僅かな期間で自分が指導して準備させると約束しました。
元保護観察官〈ウォーレン〉によれば、リクターは心霊術に傾倒しているらしく、酒は飲まず目を逸らすなとの事。
そうこうしているうちにリクターからの電話が鳴り、待ち合わせ場所に敢えて指定してきたのは警官の溜まり場でもあるダイナーでした。
なんとかその場を乗り切り取引を進める事になり、急遽少数精鋭チームを配置して現場を押さえようとしたところ、別グループのマフィアが乗り込んできてSWATとの撃ち合いに。
丸腰のジムはリクターの車に乗せられて拉致されてしまいました。
とりあえずはジムは決定的にボロを出している訳でもなく、走り屋達もまとめて隠れ家に集められて内通者探しが始まっている段階ですぐに殺されるという心配は無さそうです。
マムフォードは襲ってきたマフィアのリーダーを捕まえてきて、協力すれば必ず報復に来るであろうリクターから守ってやると取引を持ちかけました。海外のクライムドラマを見ているとありがちなシチュエーションですが、大物を捕らえるためならマフィアのリーダーとでも取引をしてしまうんですよね。
おかげで隠れ家の地域は絞り込めた上に、ジムの機転と一緒に捕まっていた若者ハッカーの協力もあって車の盗難防止装置をオンにしてGPS信号を発信させる合わせ技で正確な場所が割れました。
壁登り試験で不合格にされたクリスへの評価は不当だと考えるホンドーとディーコンでしたが、現場でのクリスはしっかり自分の役割を果たして突破口を切り開いてくれています。
おかげでジムは無事に英雄として帰還出来ました。
そもそもSWAT試験に何度も不合格している人材が何故評価する立場になるのでしょうか。実技試験の教官は明らかに女性に偏見のありそうな、「SWAT隊員は市長のお気に入りばかり」とまで言ってしまうような男で、自分が合格できなかった腹いせもありそうですし。
SWATに撃たれたレイモントは回復して自宅に帰っているものの、PTSD気味で塞ぎ込んでいる上に銃を隠し持っていたらしく、心配した母の〈ルアン〉から少年のフォローを頼まれたホンドー。
出動の間は懇意にしているセラピスト〈ウェンディ〉にレイモントを預けておりましたが、最後にはかつて相棒を目の前で失った自分のトラウマを話す事で少しはレイモントの闇を吐き出させる事も出来たようです。
SWATが誤射してしまったという事で滅多にない特例の存在ではありますが、一隊員がここまでアフターケアしてくれるものなのか。ホンドーの面倒見が良い人柄のなせる技だとしても、本部に出入りして入り浸っているような雰囲気も周りは当たり前のように受け入れているし不思議な感覚です。
頭の良さそうな少年ですし、やはり道を踏み外す事はなく、むしろSWATを目指すくらいの未来があっても良さそうな感じかもしれません。
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