エピソード2『3日目』“DAY 3”
あらすじ
ヘンリーは出社当日を迎え、ルビーは学校へ。ラッキーとグレイシーは工具店へ行く。ラッキーはパイを焼く。
ネタバレ感想
1946年ノースカロライナ州では、悪魔にうなされるヘンリーを落ち着かせようとするリヴィアの姿が。
黒人兵の扱いは戦時下自国の中でも酷いものだったらしく、PTSDに悩まされるヘンリーに寄り添うリヴィアのお腹には既にグレイシーが宿っているようです。
そしてサージもこの頃にエモリー家に迷い込んできて家族になった、と。
時は戻って引っ越しから3日目。
リヴィアが起こした銃騒動で駆け付けてきた警官の姿に、問答無用で逮捕でもされてしまうのかと思いましたが意外とそういう訳でもないのですね。脅威というだけで、実際に被害が起こっていなければ警察も動きようがないとかでベティはさぞや不服そうです。
サージに関しては、前の家主が残していった害獣駆除の毒薬を食べてしまったのだろうとたまに起こり得る事故として片付けられ終了しました。
白人警官に作り笑いを見せて「妻は最近様子がおかしくて」と話したヘンリーとリヴィアの間で小さな溝が生まれてはいるものの、自身が戦後のトラウマで病んでいた時にはリヴィアに支えられた過去を忘れず、母親がイカれていると思い始めたルビーを窘めたヘンリー。
グレイシーにはミス・ヴェラが見えており、リヴィアも姿は見えないものの不穏な気配を感じ取る事は出来ています。
周りからおかしな目で見られる事はこれ以上避けたいところですが、実際に確信を持ってグレイシーの話を信じざるを得ない状況でいつからミス・ヴェラが出るようになったのか尋ね、この家が嫌な感じがして彼女に捕まりそうだと不安がる娘を落ち着かせたリヴィア。色んな意味でさっさと出て行った方が良さそうですが、そうすんなりも手放せないのです。
ミッジがエモリー家に興味が無さそうだったのには理由があって、夫の昇進が決まり西海岸への移住が決まっており、新車を買って妊娠もしていると打ち明ける彼女に対するベティの猛烈な嫉妬心が超ヤバイ。
何食わぬ顔でシュガーポットの中に入った砂糖をまるごと全部新車の燃料タンクにぶち込むご近所さんは嫌ですなぁ。
転校初日を迎えたルビーはクラスメイトからも教師からも理不尽な扱いを受け、まともに話してくれた〈ドリス〉でさえもナチュラルに「黒人にしては可愛い顔してるわね」と悪気なく言ってしまうあたり、差別意識が根付いているのが大前提なのでしょう。
夫のトラウマがあると知りながらわざわざベリーパイを食卓に出すのも、泣きながら全てを飲み込んでいくヘンリーも、そんな夫を見て涙を流すリヴィアも全てがザワザワする嫌な感じで、ご近所やミス・ヴェラへの不安が派生して家庭内でさえじわりじわりと崩壊していく様が印象的でした。
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▼次回、エピソード3