エピソード11『バッド・コップ』“BAD COP”
あらすじ
マスクを被った5人組の強盗がカジノを襲撃。警備員2人を射殺し、多額の現金とチップを奪って逃走するが1人が逃げ遅れ、客を人質に取って店内に籠城する。ホンドーは投降を呼びかけるが、男が銃を乱射しようとしたためやむなく射殺。同じ5人組が他にも10軒以上のカジノやカードクラブを襲っていることが判明する。
ネタバレ感想
なんとジムはあれから3日間欠勤しているらしく、ヒックスに欠勤報告はしていてもチームメンバーの誰とも連絡を取っていない状況です。
まさか強盗2人を撃ち殺しておいて通報せずに隠蔽でも企てたのでしょうか?
久しぶりに登場した、父親的存在のバックも何も知らない様子です。
バックが本部にやってきたのはディーコンに話があったからで、元陸軍の〈オーウェン・ベネット〉と組んで金持ち向けの警備会社を始めるから副業として仕事を頼めないか、という話でした。
今や残業代も出るようになり、そこまで金に困っている訳ではありませんが、その手腕を認めている元リーダーだからこそ、今も昔もチームのナンバー2に留まっているディーコンにとって、リーダーシップを発揮できるチャンスだと言われてしまえば話を聞くくらいはしたくなるものです。
5人組の強盗がカジノを襲撃する事件が起こり、警備員の姿を見て逃げた4人に対し、出遅れた1人は防弾ガラスと鉄でできた両替所に立て篭もっているとの事。
ルカとストリートが居ないという2人もメンバーが欠けた状態でもそのまま対応するものなのか。
ペイント弾の目眩しとペッパースプレーでの燻り出しは成功したものの、最後の足掻きで両替所から出てきて乱射したばっかりに、敢えなく犯人は射殺されてしまいました。
なんとまあジムの馬鹿さ加減は留まるところを知らず、本当に遺体を自分の手で隠蔽しており、しかもその一部始終をノーランに撮影されているという結果。
警察にこれを知られたくなければ、新しいビジネスパートナーを取り込むまでの2週間、用心棒として働けと取引という名の脅迫をされており、ジムに選択肢はありません。
ネイトの事はこれっきりで解放させ、自分は2週間だけという条件でこの誘いを受けておりますが、最大の弱味を握られている以上は相手次第でいつでも条件を覆されそうなものです。やっちまいましたなぁ。
久しぶりに現れるや否や、これまでの事情説明を拒んだ上に、休暇を下さいとの要求でブチ切れるヒックスはまぁ仕方ないでしょう。それに対して「なら辞めます」とバッジを差し出して去って行ってしまうジム。下手な言い訳で嘘をついたりせず、中途半端にSWATとしての任務を疎かに続けるよりは休暇という選択も有りなのかもしれませんが、あんなに苦労して戻れた今のポジションをここまで投げやりに放り出すとは…。どうして学ばないのか、ジムよ。
おかげでまたクリスは止められなかった自分を責めていますし。
ネイトの住所を突き止めたクリスは、タンを誘って勤務後にジムを探しに行くも、ジムの悪い癖が出て話にならないまま追い返される2人。
今朝のカジノ襲撃グループはこれまでにもかなりの数の犯行を続けていて死者も10人出している事が分かりました。
射殺した〈カール・ロリンズ〉の前歴から共犯者を調べて、今後も犯行を重ねるであろう、逃げた4人を割り出します。
盗まれたカジノチップに埋め込まれていたICチップを追跡して、換金しようとした1人が早々に捕まりましたが、10回以上襲撃しているグループだと言われて取り乱したように「昨日が初めてで一回きりだと誘われた!」と主張。
誘った人間の居所を掴み、踏み込んで3人の男を拘束し、銃やマスク、現金も回収したところで、僅か10分前にカジノで同様の事件が起こったと連絡が。
これまでの事件の防犯カメラ映像も洗い直したところ、つなぎとマスクという格好と手口が一緒ではあるものの、中の人間は別という、まるで制服と業務は皆同じのチェーン店のようなグループが複数あるという状態でした。
いわば犯行のフランチャイズ化で、首謀者の黒幕を捜し出さねば今後もカジノ襲撃は収まらないでしょう。
調べていくうちに、黒幕は“レイチェル”と名乗る妖艶な美女で、服役中の男達20人に宛てて送ったメールはどれも煽るような内容で、愛の証として強盗を迫るような文面でした。
まんまと真実の愛だと信じて、すっかり騙されて犯行に及んだ男達が多過ぎるでしょう、さすがに。
黒幕の女は今夜開かれるポーカーパーティーを次の標的にしている疑いがあり、確かめるためにも現場へ急行するチーム。
既に武装した5人組が乗り込んだ後で、あっという間に実行犯の男達を制圧していき、人質に取られたと見せかけていた黒幕の女もまとめてしょっぴく事が出来ました。
オーウェンと会ったディーコンは、勲章持ちの現役SWAT隊員ならハクもつくし投資家受けがいいという選ばれた理由に対し、チームのおかげで貰えた勲章で金稼ぎをしたくはないとホンドーに相談しますが、「お前が家族のために金を稼いでも誰も文句は言わない」と背中を押されます。
アニーは収入が増える事を有り難がっており、バックにも懇願されて、この話に乗ることを決めたディーコン。
ただ、あのオーウェンという男が信用できるのか、少し嫌な予感がします。バックの名を検索すると黒人少年誤射事件が出てきて体裁が悪いから共同経営の連名には出来ないと明言していたこともあり、バックが騙されるような形にならなければいいのですが…。
どんどん沼にハマっていくジムはどうする気なのかと思いましたが、ノーランとの仕事を終えて帰り着いた先で待っていたのはホンドーとヒックス。
そして一言、「完全にノーランの懐に入りました」と。
あの本部での外部に見せつけるかのようなやり取りは、社会科見学に紛れているであろうノーランの手先にこじれた場面を見せつけるための演技だったのか。
あの過剰なやり取りで皆の前で警察を辞めると宣言し、敵を欺くためにまずは味方からという部分もあったのでしょうが、何も知らされずに悩みまくるクリスが気の毒で気の毒で…。
機密だったり、潜入捜査では隠し通す事が捜査官の安全に繋がるとは言え、この場合クリスはいいだろうがよぉ…!
まぁとにかく、ジムが本物の馬鹿でなくてホッとしました。危険には変わりありませんが。
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