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海外ドラマ≫≫Father Brown ブラウン神父 シーズン1 9話ネタバレ感想

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エピソード9『市長とマジシャン』“The Mayor and the Magician”

あらすじ

市長ウィリアムと妻のエレノア、娘のキャサリンが村を訪れる。マッカーシー夫人は、張り切ってイベントを指揮し、市長一家を盛大に迎える。市長は、スージーが暮らすポーランド人収容施設にポーランド人小学校を建てるプロジェクトに賛同していた。

ネタバレ感想

市長の〈ウィリアム・ナイト〉が就任演説ため、妻〈エレノア〉と娘〈キャサリンを伴って村を訪れるそう。

頭が悪い上に妻や娘、長年支えてくれた秘書〈マチルダに対しても横暴でド屑な市長です。

外面だけは良いのか、スージーも住んでいる難民キャンプにポーランド人向けの小学校を作る案があって市が測量にまでやってきたそうですが、張り切って募金を集めるスージーを見ていたエドウィン曰く、学校は出来ないから募金は無駄だと話しています。

いざウィリアムが演説を始めようとすると、愛想を尽かした妻がカンペをすり替えていてしどろもどろになった上、エドウィンからは地元議員とグルになって土地売却による利益を得ようと企んでいる事や、妻の旧姓名義の会社を介して広大な農地を購入し、火力発電所を建設しようと動いている事を暴露されてオロオロするしかありません。その火力発電所になるという土地こそが、これまでポーランド難民のための学校建設だと偽装してきた場所なのでした。

苦し紛れの暴言で自滅していくウィリアムは見ものです。

次第にヒートアップしていくウィリアムの暴走が頂点に達したと同時に、心臓発作を起こし、そのまま倒れてお亡くなりに。

 

ブラウン神父は、ウィリアムの手のひらに火傷痕があった事に気が付き、拡声機材に細工されたばかりの痕跡があるのを発見しました。

チルダとの長年にわたる浮気も知っていたエレノアは、スピーチ原稿をすり替えた事について、自分はもう遅くてもキャサリンには未来があるのだから、と自分たちを利用するだけの夫と離れなければいけないと離婚を覚悟していた事実を明かすと、それが動機として認められてしまいその場でバレンタイン警部補に手錠をかけられるハメに。

離婚の理由を作るために悪事を明るみに出そうとして、夫の不正をエドウィンに密告したのはエレノアだったようです。

死の直前にヒートアップしていたウィリアムは、“隠し事”について口走っており、何かよからぬ秘密があるエドウィンが口封じのために殺した可能性も出てきました。殺意が咄嗟のことだとすると、細工する時間もなく難しい気はしますが。

エレノアはエドウィンと会う予定だったそうで、待ち合わせ場所のメモをバッグから取り出したところで席を外していた警部補が戻ってきて、バッグの中から工具が見つかってしまいました。

 

エドウィンはスージーの友達のポーランド人と付き合っていた時期もあったとかで、彼が市長選の出馬をやめた理由は重傷害の犯罪歴がバレたからだと聞いたブラウン神父。

ダーツバーにいるエドウィンを訪ねて話を聞いたところ、彼は平和誓約協会の創始者で、女友達を侮辱したナチス支持者を殴って犯罪歴がついただけ、しかも、その男は対抗馬を潰そうとしたウィリアムが雇って故意にエドウィンを挑発していたことが後から分かったそう。

 

行方不明になっていたキャサリンは教会に懺悔をしに現れ、父を殺してしまったと告白しますが、どうやら日頃から父親に不満があった彼女は父が死ぬよう祈っていただけの話。子供からしてみれば自分が祈ったせいで父親が死んでしまったら殺人と同レベルの感覚になりやすいのかもしれません。

警部補が追っていたイベント会場でのスリはキャサリンの仕業で、家を出る資金を集めようと小銭をかき集めていたそう。

キャサリンは、マチルダのバッグに入っていたカーラーも隙を見て盗んだ、と話します。

軍隊にいた経験のあるマチルダは、電気技師をしていたそうで、拡声器に細工をして心臓に持病のあるウィリアムを感電死させた犯人で間違いないでしょう。

町を出ようと荷造りを急ぐマチルダを急いで止めに行ったブラウン神父。

なんとウィリアムは、離婚すると言いながらマチルダの妊娠が発覚すると「始末しろ」と言って闇医者を紹介してきたのだとか。同じくBBCのコール・ザ・ミッドワイフを見てきた視聴者からすればますます殺されて当然の男です。屑レベルが振り切れております。

ウィリアムはもう遅くても、罪を着せられたエレノアとこのままでは孤児になってしまうキャサリンを救う事なら出来る、と自首を促されて警察に真実を話したマチルダなのでした。

 

イベントに潜り込んでいたマジシャンはなんとマッカーシー夫人の元?夫の〈フランシス〉だったそうで、なにやら複雑そう。

様子がおかしいマッカーシー夫人と、マッカーシー夫人の写真を持っていたマジシャンを見て2人を引き合わせたフェリシアでしたが、実はこのマジシャン、若い頃に不倫をしてマッカーシー夫人を裏切っていたそう。悪びれもなくこの話をしたマジシャンに、自分が余計な事をしたのだと気が付いたフェリシアは夫人に素直に謝ります。

しかしマッカーシー夫人の方は毒舌が止まらず、2人は決裂。

意外なことにあのマッカーシー夫人がチャランポランなフランシスにほだされかける場面もありましたが、神父とレディ・フェリシアの事を馬鹿にされて真っ向から否定します。喧嘩するほど仲が良いのです。

ノコノコ戻ってきた理由が肝硬変でもう長くないから、マッカーシー夫人の面倒見の良さを利用して介護要員にしようとしていたというのもこれまた屑なんですねぇ。 

ついに指輪を外して夫にキッパリと別れを告げられたマッカーシー夫人はあっぱれでした。

 

発電所建設のために必要となる鉄道へアクセスするための土地はレディ・フェリシアが所有しており、フェリシアの夫はポーランド系のため絶対に政府に土地を売る事もないし、政府にコネを持っているので売却を強要される事もない、というのは朗報です。

いやぁ……レディ・フェリシア、お強い。持つべきものはレディ・フェリシアです。

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▼次回、エピソード10

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